- Amazon.co.jp ・本 (508ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062749855
作品紹介・あらすじ
2001年度「このミス」4位の名作がついに!
姉を殺害した犯人に、事件現場で襲撃された片桐稔は、その後遺症から通常の“匂い”を失い、イヌ並みの嗅覚をもつことに……。まったく違う世界に戸惑いながらも、失踪したバンド仲間を、嗅覚を頼りに捜し求めてゆく。新たな能力を駆使することで、姉の仇を討てるのか?新感覚の大長編異次元ミステリー。
感想・レビュー・書評
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井上さんらしい作品でとても面白い。姉の殺害現場に出くわし、犯人に頭や顔を殴られ一か月程昏睡状態に陥った主人公。目覚めると警察犬以上の嗅覚になっているのですが、それが匂いで感じるのではなく視覚として匂いを捉えるというのが面白くてお話がイメージしやすかったです。バンドのメンバーが失踪し、テレビを利用してメンバーを探そうと動き出します。上巻では嗅覚の異変で戸惑う主人公の生活にページ数を結構割いていましたが、下巻では犯人への対峙が加速するかな。楽しみ。
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還暦近いこたもあり、主人公が若いので彼女が軽いことや友達に感情移入ができなかったが、それでも軽快にストーリーが進み面白かったです。
一方、臭いの表現などはディテール豊かでさすがプロだと思いました。
後半も楽しみ。 -
匂いを視覚化する説明が丁寧に書かれているが、しつこくなくどんどん読める。嗅覚の話が面白すぎて、本題の姉の事件を忘れそうになるが、後編で回収されるのは間違いない。
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感覚を別の何かに置き換えるのは面白い。
全く違う世界を見ている主人公の適応能力こそが凄いんだろうなと思った。 -
新刊がでてるー!って書店で購入したら、だいぶ前の本だった。
事件の真相へ話がなかなか進まないけど、犬なみの嗅覚という面白い設定。
下巻買いにいかねば。 -
途中で脱落
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臭覚の話。難しそう?と構えていたけど、すごくわかりやすく書いてくれてて読みやすかった。
ミノルのいちいち冷静な捉え方にはちょっと疑問符で
あんまり主人公に対して憑依して読む気にはなれない。
展開がゆっくりで、せっかちな私にはオチになかなか辿りつけず少しじれったい。
これでもっと科学的な難しい文章ならリタイアしてたはず…だけど読みやすいので下巻も続けて読みまーす。 -
記録
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匂いが「見える」感覚とか、嗅覚で捜査とか面白そうだと思ったけど、今のところミステリーというより人体の不思議。
下巻へ。 -
既読。評価不明