殺人方程式 〈切断された死体の問題〉

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749916

感想・レビュー・書評

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  • あまりに技巧的すぎるトリックがちょっと…

  • そこそこ、かなあ。館シリーズとちがって、主役(探偵役)の人々あり得ない設定で魅力に乏しいのがネック。たしかに新本格なんだけど軽くてソウルがない、気がする。

  • 切断っていうとホラーイメージ付加のためな印象が強いですけど、ここまでだから切断したんです!って理由がついてるのはなかなかない気がします。
    あと、犯人当てしやすいです。
    おすすめは響さんです!!!

  • 大味なトリックに理論を伴わせたのはすごい。お話は特に面白くはなかった。

  • トリックはなんとなく予想がついたものの、
    「そうする」ことの意味からおのずと犯人がわりだされされていくところは圧巻。
    物理トリックよりはこちらの「なぜ」が解決されていくのがとても論理的でよかった。この「なぜ」がわかれば犯人がわかるのだが…まさかの犯人だった。「ええっ」と言ってしまった。

    しかし建物どうしは20mしか離れていなかったのかあ…
    川を挟んだ対岸にある、ということで1kmくらいは離れているかと思ってしまった。

  • 47頁目
    《まずいコーヒーを出す喫茶店に出遭うと放火してやりたくなる。》
    安物のインスタントでもマクドナルドでも気にせず飲んでいたのに、今や見るのも悍ましい。この年になって、美味しい珈琲を知ってしまった。食事の予算を削って高価な珈琲に投資することがよくある。

    87頁目
    《「何で犯人はそんなことをしたのか、ですね。何だかミステリじみてますけど」》
    Why done it? ホワイダニット。WhoよりHowよりWhyが好き。ミステリにのめり込んだきっかけはやはりこれ。先が気になって仕方ない。読書のエンジン。

    276頁目
    「お手柄と云ってほしいな。他人の罪を暴くなんて、どんな方法を使おうが価値は一緒さ」
    冷静で冷酷。非情と言われようと、結果的に一緒ならいいじゃないかと思ってしまう。価値観の相違ではなく、価値感の相違。

    読了。
    目が肥えた。いや、趣味嗜好がはっきりしたと言うべきか。トリックの説明や解説にのめり込むことができない。もうひとつ、人間味を欲してしまう。多分、ミステリ好きというよりミステリー好き。現実的でもそうでなくても、不思議な感情に身を任せたい。

  • ミステリーとして疑問に感じるのは実現できるのかどうか、その一点にかかる。ただ、実際の問題よりミステリーとしてのドキドキ感、予想を超える展開によって引き込まれていく小説世界。そのようなものを愉しませてくれる綾辻作品は素晴らしいとしか言いようの無い。とは言え、犯人がこの人物であることは若干の残念さがある。魔法使いが犯人であったというよりはいいと思うけれど。

  • 「館シリーズ」「囁きシリーズ」に共通するある種の独特な幻想的な背景描写を一切排し、冷徹に淡々と事件が語られ謎がとかれる本格推理の教科書のようなスタイルの作品。
    島田さんや初期の歌野さんのスタイルに近い感じですね。
    こういう作品も書いてたんだなぁと少しびっくり。

    読者への挑戦があり、僕には解けなかったけど、面白かった。
    冷徹な推理ドラマがお好きな方にはお勧めですね。

  • 順番を間違えてⅡを先に読んでしまったようです。。

    トリックはさすがって感じです。さくさくと読めました。
    主人公が双子の理由って何だろう?しかも音読みで同じ名前とか、設定が無駄な気がします。

  • 昔に読んだ時にはスルーしていたM市とS市と境川。
    今住んでいるアパートのすぐ裏手に流れているのは境川。ひょえッ!

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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