殺人方程式 〈切断された死体の問題〉

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062749916

感想・レビュー・書評

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  • 探偵・明日香井響シリーズの第1作。

    事件描写は「最初にトリックありき」という印象。向かいのビルから発見現場までの距離と高さがどうこう、というのも「たまたまこういう条件だったのでこのトリックを使いました」というよりも「このトリックを使うためにこういう条件にしました」感があるんですよね。また、シリーズ第1作ということもあって、主人公側のキャラクターがまだちょっと掴みどころがない感じ。これって、最初からシリーズ化前提だったんでしょうか……。叶の奥さんは少々ウザキャラの予感がありますが、今回は出番が少なくて良かった。

    ストーリーと犯人像はまぁ良かったと思います。自動的に容疑者から除外してしまう対象でしたね。でも、犯人が共犯者(轢き逃げ犯)の存在をどうやってつきとめたか、説明がありましたっけ?

  • 突拍子もないストーリーでぶっとんだ。

  • 今月の15冊目。今年の128冊目。

    まぁまぁかな。ちょっと反則的な部分もなきにしもあらず。事件で出てくる20メートルってものすごい近くないか?と思った。読んでるときは20メートルってイメージが全然わからなかったけど、トラックの50メートルを考えると、なんだかものすごい近いように思えた。

  • 読者に投げかけるような推理小説。
    内容はありきたりなので、ミステリーの刺激が欲しい方はつまらない作品。
    私は前半はまったくトリックがわからず、読むたびに頭を傾けてました(笑)
    でも私は真犯人?には「ヤラレター」されました。でも、半分当たっていたので読み直して納得~という感じです。

  • 個性豊か!!

  • 再読。

    館シリーズが好きなので、ピンと来なかった1冊。
    トリックも犯人もそのトリックを用いた理由も、どこかで読んだことがあるようなもので、
    ご本人があとがきで「(こういう感じは)苦手」と言っていたのに頷けてしまったという。

  • トリック云々はあんまり...だったが、助平な教祖というシチュエーションが素晴らしかった。

  • いつも思うけどこういうトリックって実際どうなのかな?
    生きてる、重心を合わせてくれる生身の人間が相手じゃなくて相手は動かない、すなわち重心の定まらない死体を書かれてる通りの内容で実行に移せるのか。
    あまり現実過ぎる問題をミステリの中に求めると無茶ってもんがあるでしょうけど。
    トリックの内容はいろんな意味で物理的で率直で意外性があまりなかった気が・・・。

    犯人は意外でした。
    その点は良かったんですがエピローグ2は不要だった気がします。ストーリーの点では間違いなくはずしてはならない箇所だったんですが意外性を狙いすぎたような気がしてしまいました。

  • おもしろかった♪

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    新興宗教団体の教主が殺された。
    儀式のために篭もっていた神殿から姿を消し、
    頭部と左腕を切断された死体となって発見されたのだ。
    厳重な監視の目をかいくぐり、いかにして不可能犯罪は行われたのか。
    二ヵ月前、前教主が遂げた奇怪な死との関連は?
    真っ向勝負で読者に挑戦する、本格ミステリの会心作。

    ************************

    出た当初に読んでおけばよかったな~と思いました。

    そしてトリックが本当に「殺人方程式」というタイトルにふさわしく
    「物理」だったのでそれはそれですごいなーと思いましたが
    途中で叶が推理小説が苦手と言っていたリアリティのない
    トリックだったのが予防線というか複線というか…
    いや、文字で見ると出来ないことはなさそうだけど…
    紐の重さとか風とか考慮したらこのトリックには
    最低4人共犯が欲しいよね?と思った(笑)

    続編読むかどうか悩み中~

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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