商社審査部25時 (講談社文庫)

  • 132人登録
  • 3.63評価
    • (7)
    • (19)
    • (12)
    • (4)
    • (1)
  • 13レビュー
著者 : 高任和夫
  • 講談社 (2005年3月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062750271

商社審査部25時 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 内容は少し専門的で難しい。が、ハラハラドキドキで楽しめる内容。

  • 緊急情報が畿内商事の審査部第三課長、千草のもとに入った。呉の造船会社が危ないー。同時に、福岡の取引先企業の社長が急逝し、事態は風雲急を告げる。千草の眠れない日々がはじまった。日の当たらない部署にいるサラリーマンたちの熱き闘いをリアルに描いた、商社マン時代に執筆した渾身のデビュー作。(親本は1985年刊、1990年徳間文庫、2005年講談社文庫)
    ・第一章 緊急情報
    ・第二章 審査課長、西へ
    ・第三章 広島の三人
    ・第四章 裁判長の謀略
    ・第五章 役員室の密議
    ・第六章 対決
    ・第七章 十文字丸
    ・第八章 瀬戸の海
    ・第九章 補足
    ・第十章 暁の船主
    ・第十一章 転回
    ・第十二章 苦悩する審査部長
    ・第十三章 座礁
    ・第十四章 戦備
    ・第十五章 攻勢
    ・第十六章 終結。そして・・・・

    本書は、昭和59年頃が舞台の模様である。商社の審査部が、いかに会社の損失を減らすかに奔走する様が描かれている。著者の多くの作品がバブル以降の後始末をどうするのかというものであるのに対し、本書は、可能性と希望に満ちた内容となっており、何度でも読み返したくなる面白い経済小説である。

  • 審査のイメージを掴むにはいい本。

  •  倒産会社が会社更生法による再建を目指す場合、最長20年で30%の負債を返済すればよいのだとか。債権者がそれに納得して、会社側も返済計画書を裁判所に提出し裁判官に受理されると、会社は冷徹にリストラなどを推し進めることになる。で、終わってしまっては小説にはならない。そこで商社審査部の千草が大活躍、企業戦士は戦場で戦うのである。

  • 商社本の中では間違いなくナンバーワンの出来である。
    著者は三井物産の審査部畑を歩んだ高任和夫さん。彼の経験は作中に出てくる千草審査課長に該当する。

    「根回し」が商社業に与える絶大な効果。
    「朝型人間」達が産出する努力の成果と成功。
    「複数の手段」を用意し、万全の体制を整えて臨む裁判所との駆引き。

    これらの要素に加えて、法律学の専門用語を自在に操る畿内商事審査部の面々、公認会計士並の知識を持った中岡審査課長補佐等々。

    巷にあふれている商社本の99%は営業に根ざしたもの、若しくは単なる業界研究本。しかし、バックオフィスから見る商社像の方が更にリアルでインテリさを増していて読み応えあり。

    ただし、出版年が若干古く、国内の市場を舞台に描いている為、すべてを描き切れているわけではない。特に、2012年現在、総合商社の海外投資業務の裏側などは全く違う内容であろう。(特に企業価値算定基準などの裏側やグローバルメジャーカンパニーとのやり取りを見てみたい。)
    現役で総合商社の審査部門、若しくは経理・財務部門に所属する人達に更にグローバルな視点で描かれたストーリーを描いてほしい。

  • 商社の仕事について勉強しようと思って買った・・・んだけど、そういう内容じゃなかった。でもプロの商社マンの緊迫感がある仕事ぶりを垣間見れてためになった。単純に読み物としても面白い。

  • 倒産した会社からどうカネをとるか。
    商社を舞台にしたオトナの駆け引きが見えてくる。

    作者は少しナルシストなんじゃなかろうか?
    仕事に入り浸る男を特に美化した描写が特徴的。

  • 小説。図書館のdueで半分しか読めなかった。船舶先取特権は知らなかったなぁ・・・。

    こういう風に回収もしっかり出来る審査になりたい。

  • おれの所属している会社は所帯が小さいので、法務兼審査の機能を持たされている。
    債権管理・回収という機能はやはり、メーカーなんかよりも商社の方が勝っていると思う。
    これは、船舶の差し押さえもやってしまうという商社の債権回収の荒業ものっていて、エキサィテイングな本です。

  • 審査という仕事の一端が窺える。債権者集会の実態や早い者勝ちという債権回収の世界を知る機会というのは実際そうそうあることではないのだが、小説化されていることで具体的な情景がイメージできる。ここで書いてあるのは
    ・取引先の破産とそれに伴う債権回収
    ・取引先が会社更生法適用、管財人を派遣しての立て直し、裁判所とのやり取りなど
    ・船舶の差し押さえ
    と言ったところ。

  •  この本を最初に読んだのは10年以上前の事です。
    当時住んでいた町の本屋さんで見つけました。(徳間文庫版でした。)
     初めて読んだ時の衝撃は忘れられません。以来、高任和夫のファンです、
     大変面白い本で、いまでも年に1回は読み返してしまいます。

     

  • 元は商事法務研究会から出版された本。船舶の先取特権の執行、会社更生法の適用場面等、現実の中で必死に法律を使いこなす商社審査部の面々の動きが面白い。

全13件中 1 - 13件を表示

商社審査部25時 (講談社文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

商社審査部25時 (講談社文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

商社審査部25時 (講談社文庫)はこんな本です

ツイートする