四月ばーか (講談社文庫 ま 52-1)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (149ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062750318

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  • 美容師で女癖の悪い今野と、デザイナーの守野、外国に突然出かけていってしまう朋子の3人を中心に、その周囲の人との人間関係を描いていく。

    「人と人との出会いは、出会ったこと以上の意味をもっている」という言葉が頭から離れない。
    私は時々人と話していて面倒くさくなって拒絶する感情を抱くことがあるけど、このセリフを頭にとめて、もっと人間関係の意味を考えていかなきゃなぁと感じ入りました。

  • 一九九七年、春。
    二匹の猫と暮らす亨の元に大学時代の親友朋子と今野が転がり込んできた。
    男二人・女一人の奇妙な共同生活。
    誰もが口には出せない秘密を持ち、癒えない想いを抱え、悩み迷いながらも新たな一歩を踏み出していく。

  • 「四月ばーか」
    仕事の腕は確かだけれど女癖の悪い美容師、別れた彼女が結婚してしまいどこかぼーっとした喪失感を味わっているデザイナー、理由があって海外から日本に戻ってきた女性。3人が共同生活をすることになり、各々自分の殻だとか、色んなものを見つめることとなる。
    …人間関係が結構読んでてごちゃごちゃしてくる。「この付き合いは一生ものだから」みたいなまとめのような台詞が後半になって出てくるものの、…全体を通じて、…で?と、いう感じの。
    だいぶ大人びて、ドロドロした要素も含んだハチクロみたいな。

    「一九九七年、四月六日、日曜日」
    人と人の会う意味とか、なんとなく著者の「天国の本屋」シリーズを彷彿とさせる価値観に触れられている感じ。

    「エイプリルフールズ」
    後日談的な。なんやかんや、平和なドタバタありーののハッピーエンド。ほっこりする。

  • 2011/12/05
    復路

  • 20110604読了
    #季節

  • 人っていろんなものを抱え込んでるんです

  • 男2人女1人の共同生活。
    俺のあこがれる共同生活。
    まぁいろいろあるけど、いいなぁっと思いました。
    楽しそうです。
    そして、みんな成長していきます。

  • 時は1997年。二匹のネコとともに一人暮らしをしている、グラフィックデザイナー亨。彼の元に突然、大学時代の友人、朋子と今野が押しかけてきた。3人の共同生活と、それを取り巻く人々と、彼らの恋のお話。

    <br>
    「ハチミツとクローバー」(羽海野チカ)的な切なく儚く、懐かしい、それでいてちょっとユニークな世界観。

  • 「男二人・女一人の奇妙な共同生活。誰もが口には出せない秘密を持ち、癒えない想いを抱え、悩み迷いながらも、新たな一歩を踏み出していく。」
    亨と朋子と今野の関係が心地いい。

  • 2007/02/04 再読
    2006/12/04

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著者プロフィール

1968年生まれ。作家。著書に『男の出産』『マリコはたいへん!』など。またコンビ作家「松久 淳+田中 渉」として、映画化もされた『天国の本屋』シリーズ、『ラブコメ』シリーズなどがある。オフィシャルサイトhttp://www.matsuhisa.com/

「2013年 『男のミカタ2 酒の席で説教はやめてください』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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