捩れ屋敷の利鈍 (講談社文庫)

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著者 : 森博嗣
  • 講談社 (2005年3月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062750332

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捩れ屋敷の利鈍 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 久しぶりの犀川先生にうわぁ( *´艸`)となりました(笑)
    萌絵ちゃんとの関係が着々と進んでいるみたいで嬉しい。

    で、本編は保呂草VS萌絵ですよ。なんだこれ。なんだこれー!!最高すぎか!

    何を話してもネタバレしちゃうんだけど、保呂草さんが萌絵ちゃんの表情や仕草に紅子さんを思い出すたびにニヤニヤ。
    ラストの保呂草さんパートのシーンにまたニヤニヤ。
    萌絵ちゃんの年齢を考えてからあそこを読むと……お、おお。となる(笑)
    そうか、そうなのかー。
    いやぁ、これは次のGシリーズも読まなければです。たのしみー!

  • 珍しくコンビが違う話し
    今回は保呂草さんと西薗さんコンビ
    でも敵。
    相変わらず事件の謎は解いても、人間関係の謎をもったいぶるところがなぁ……
    好きな人は好きなんだろうけど、私はもっとスッキリさせたい。

  • 約10年前に読んで以来の再読。

    Vシリーズ8作目。

    最初の”登場人物”に犀川、西之園、国枝の名前が。
    そしてエンジェルマヌーヴァ。

    SMシリーズとVシリーズのこれまでを知らない人には、
    話の面白みは半減よりも減ってしまう気がするが。

    SMとVを順に読んできた人にとっては、
    非常に楽しめるのではないかな。
    そしてそういう人にとっては、
    最後にとても大きな疑問が残ることになるんだろう。

    初読時、私も色々考えたはずだが、
    今となってはどんな予想をしたのかは思い出せない・・・
    少なくとも、
    SM、V、四季シリーズを全て読んだ後の再読では、
    イメージする景色や雰囲気は、
    初読時とは全然違うものになっているのは確かだろう。

  • 携帯の有無でなんとなくこのシリーズは古い時代だと思っていたので時系列トリック?に引っかかることができなかった。残念。番外編のように感じたし、この後の話でわかることもあるのでできれば一番最後に読みたかった。あとでまた読み直したい。

  • 再読です
    時代は突然進み、大学院生である西之園萌絵が登場する。
    ここには登場しないものの、回想や声だけでの出演では、紅子と犀川も出てくる。

    保呂草は、以前掴まった友達。
    秋野秀和の名を名乗り、捩れ屋敷と呼ばれるメビウスの環を模した建築物を建てた熊野御堂氏の元に鑑定士として訪れていた。
    一方、萌絵は学会帰りの国枝を強引に連れて熊野御堂に招待されやって来ていた。

    元々演出だけだったはずの、殺人現場が本物の殺人現場へとすり替わってしまう。
    捩れ屋敷では、倉知という演出家が。
    ログハウスでは、熊野御堂本人が殺されていた。
    そして、捩れ屋敷に保管されていたエンジェル・マヌーヴァが忽然と消える。

    萌絵と保呂草とのバトル勃発。
    萌絵は、保呂草を疑い。
    保呂草は、疑われたことを知りいろいろと画策する。
    どちらも演技派だけれど、ただし、一歩上だったのは言うまでもなく保呂草の方。
    ここに犀川先生が居たなら、話はどうなっていたのか。
    面識あるからなぁ、あの二人・・・。

    最後の洒落については、文中で何度も保呂草が比べている紅子と萌絵の類似点について
    保呂草よりも先に知った人物が居るとしている。
    これは、もうあの人しかいないでしょう。
    やはり、親に似た人を自然と選んでしまうのか?

    しかし、なんとも不思議なめぐり合わせ。
    否。
    これは、順当な必然と彼女なら言うのかもしれない・・・。

  • 「V」シリーズなのに、紅子さんは少ししか出ません。
    れんちゃんやしこちゃんが登場しない代わりに、萌絵嬢と国枝先生が登場します。
    犀川先生もテレフォンで出ていますよ。
    密室ものではありますが、頭では描きにくい構造の建物なので、ボンヤリと読んでしまったわ。

    保呂草は「エンジェル・マヌーヴァ」を手に入れようとしていたが、ようやくチャンスが訪れる。
    保呂草は、偽名を使って「エンジェル・マヌーヴァ」の持ち主の元に向かった。
    その先で、同様に招かれた萌絵と出会う。

    国枝先生は無理やり連れ込まれたようです。
    本来ならば、犀川先生がその役目を負うんでしょうけどね。

    「エンジェル・マヌーヴァ」はメビウス型の建物の中に入っていた。
    しかも、銀の鎖に繋がれてある。
    鎖も価値のあるものなので、断ち切って盗むのはとんでもないことだった。

    メビウス型の建物「捻れ屋敷」は、一方のドアが開くと、もう片方のドアはロックされる構造になっている。
    一方通行で、三十いくつもの建物が捻れながら繋がっていた。

    翌朝、捻れ屋敷で死体が見つかる。
    そして、「エンジェル・マヌーヴァ」も鎖ごとなくなっていた。

    離れた場所にある丸太小屋で、館の主・熊野御堂氏も殺されていた。
    丸太小屋のドアは、内外共にコンクリートで塞がれてあって密室だった。

    捻れ屋敷のトリックは、犯人が二人いて、それぞれが鍵を掛けたからロックが逆方向になったらしい。
    保呂草は屋敷の中にいて、その隙に「エンジェル・マヌーヴァ」を奪っていた。
    丸太小屋のトリックは、扉が固定されてあって、建物を押せば動く仕組みになっていた。

    謎を解明したのは萌絵ちゃんでしたが、犀川先生に電話を掛けて辿り着いたという感じです。
    犀川先生にヒントを与えて貰うというよりは、単に甘えたかっただけよね。
    ただ、「エンジェル・マヌーヴァ」消失の謎を解いた時には手遅れでした。

    鎖の一部がプラスチックで、そこの部分を切ったというオチは「どうよ」と思いました。
    最後まで柱の上からカモフラージュでコンクリートを塗るとは、ご苦労様としか言いようがありません。
    そんな細工をしたら、萌絵や国枝先生がすぐ気付くだろうと思いますが。

    当作はファンサービスなのでしょう。
    私的には、国枝先生に「うは☆」となりました。

    保呂草と犀川先生の関係については、当作ではハッキリと描かれていません。

  • ある富豪の家に招かれた3人(本当は4人)。メビウスの輪状の、一方通行の建物の中に隠された秘宝「エンジェル・マヌーバ」を見せられたあと、当然のように起こる殺人。しかも密室が2つ…。

    森博嗣らしい、ドライでクールな書き口で、「○○館」系の密室殺人を追うのだが、のっけから主人公が偽名を使っていたりするあたりから、わかりにくい。

    ああこの主人公がくさいなというのは、誰もが思うし、叙情トリックまでというところまで考えるのは、心が汚れてるんでしょうかね。

    2つの密室と、殺人と秘宝の盗難という、色々と盛り込むには正直なところちょっと登場人物が少なすぎるし、そもそも殺された家族のあれこれがキーになるはずなのに、全くもって客の話しか描かないものだから、気がついてたら死んでたレベルで、解こうという気が起こらないのが極めて難点。

    さらさらと、登場人物の動機や殺意を一切感じないまますべてが終了するのは、ドライというよりは、足りてないという感想である。

  • 久し振りの森博嗣。
    面白かった。
    止まらない。早く読み進めたい衝動。

    その理由は、たまらなく魅力的に描かれている西之園萌絵だったのかな。
    西之園萌絵と保呂草潤平の上空で交わされるような会話にもなんだかわくわくする。

    ミステリー自体もなかなか難しかった。
    メビウスの帯を建物にした変哲な舞台。
    発想の転換のトリックを秘めたログハウス。

    相変わらずの犀川創平の瞬発力も。

    最後は西之園萌絵が負けたか…
    続編があったら良いな。

  • Vシリーズ八作目。
    なんとS&Mシリーズの西之園萌絵登場。
    保呂草がエンジェル・マヌーヴァを所有する屋敷に招待されたら、メビウスの輪を模した屋敷に死体。ログハウス風の密室にも死体。
    エンジェル・マヌーヴァをいただくだけのつもりが、同じくその屋敷に招待されていた萌絵とともに事件の最後まで付き合う羽目に。
    番外編っぽく、犀川先生は電話だけ。いつもの阿漕荘のメンバーは出てこず、唯一保呂草が紅子に報告しに行って出てきただけ。
    保呂草はエンジェル・マヌーヴァを諦めていなかったんだね。
    メビウスの輪を模した屋敷の構造は想像してもしきれず。ただいくつものドアが続いて帯状に一周してくるのかなと思うのが精一杯でした。
    閉ざされた屋敷の敷地内であることから、犯人探しというよりはやはり萌絵がいるせいかトリック中心ですね。
    動機はどうでもいいところとか、萌絵と紅子はよく似ている、らしい。

  • 登場人物紹介に犀川創平って書いていてめっちゃテンション上がったのに、電話でのみの登場だった…。萌絵ちゃん、なんで国枝先生を連れてきたんだ…そこは犀川先生でしょ。番外編みたいだけど、一応Vシリーズの8作目。ラスト、保呂草さんが驚くのも当然。「そんなことがあろうとは」

  • Vシリーズ8作目
    とうとう出て来たエンジェル・マヌーヴァと呼ばれる宝剣が眠るメビウスの帯構造の捻れ屋敷にて死体が発見され、宝剣も消えた。そこには、保呂草と西之園萌絵がいた。
    シリーズがリンクする話しでしたので、期待してました。最後ところで紅子さんと西之園さんが似ていることに気づいた人物がいるらしい。誰でしょう?

  • Vシリーズ⑧

    ・S&Mシリーズ⑧『今はもうない』と同様、ブレイク的な意味合いの作品。ページ数も少なく、字体も違う。
    ・犀川先生と萌絵、国枝先生も登場する。時間軸は、かなり後だろうか。紅子や保呂草さんは55歳くらい?
    ・シリーズの枠を超えて、萌絵と保呂草さんが対決するのは嬉しい限り。
    ・紅子が保呂草さんに、何を言ったのか?驚愕の真実が明らかになるのはいつかな?
    ・メビウスの帯構造、密室、犯人と全てが中途半端な終わり方で…少し消化不良。

  • メビウスの帯構造の建造物がすんなりイメージできず、自分の想像力の無さを呪う。S&Mシリーズとのコラボ、保呂草と萌絵のやり取りが面白いし、久々の犀川はわずかな出番でも印象深い。たまたまネタバレを見てしまったので、そういうことかと思いながら読んだけど、知らなかったら、エピローグとかめちゃくちゃ気になるんだろうなぁ。勿体ないことをしてしまった。

  • 【あらすじ】
    エンジェル・マヌーヴァと呼ばれる宝剣が眠る”メビウスの帯”構造の巨大なオブジェ様の捩れ屋敷。密室状態の建物内部で死体が発見され、宝剣も消えた。そして発見される第二の死体。屋敷に招待されていた保呂草潤平と西之園萌絵が、事件の真相に至る。
    【感想】
    一番に思ったのは、やっとこの時が来た!ということ。やっと、Vシリーズに西之園萌絵が出てきてくれたのが、本当に嬉しかった。もうS&Mシリーズから離れてだいぶ経ち、Vシリーズに浸ってはいたけれど、やっぱり西之園萌絵は大好きだから、喜びはひとしおだった。同時に懐かしさもすごく感じて、保呂草さんとの異色のコンビを楽しみながら読んでいた。この話で残念だったのが、西之園萌絵が出てくるのに、小説自体が短かったこと。もっと長編にして欲しかった。でも、不思議なトリックが次々と出てきて、それを二人がいつもの調子で、だけど初対面だからちょっとぶつかって…そのやり取りがすごく面白かった。


  • Vシリーズだが、萌絵と犀川が出てくる。メビウスの帯構造の巨大なオブジェがある屋敷の話。建物内部にエンジェルマヌーヴァがありそこで殺人が起きる。S&MとVシリーズが交錯しており、なかなか面白い。

  • おぉ・・・
    私はいつも登場人物欄を先に読むのだが、これにはびっくり。
    あれ?このシリーズって・・・そっちじゃないよなぁ?って。

    メビウスの輪の建物とエンジェル・マヌーヴァの話。
    久しぶりの萌絵ちゃんに、口角が上がってしまった(*^-^*)
    ファンへのサービス的な一冊だったのかなぁ?

  • ノベルス版を買って読んでた………カテゴリ間違いで買ってないと思ってたけど、数ページ読んで読んでるよな……って確信して、ブクログの本棚再度確認したらあった………やってしもた

  • 萌絵登場嬉しい。変わらない探究心。
    今回は萌絵と保呂草の対決だけを見届けようと思ったけど、紅子さんが「手を出さないで」と保呂草にクギを刺すエピローグもたまらない。
    やっぱりいつものみんなと犀川先生もがっつり出てきてほしかった。

  •  Vシリーズ中最も薄い262頁?文字も大きくて老眼の中年に嬉しい第8弾は、ロケーションに萌絵と国枝先生が登場し、保呂草と対決するという構図が楽しめる。犀川先生も電話で中継に参加するというサービスぶりだ!

     萌絵との再会がとても嬉しいが、(犀川先生は相変わらずつれないにもかかわらず、何が彼女を支えているのか)S&Mシリーズよりも高慢に描かれており、アンチ萌絵派は顔をしかめるかもしれない。最新型?のフェラーリ?に乗っているというのも悪趣味?で嫌味だ。

     一方、舞台として登場する建造物は、メビウスの輪からヒントを得たもので、森先生ご自身が造りたいのではないかと思われる贅沢なものだ。国枝先生が指摘するように、捩れを180度から90度に修正することに加え、各々の部屋を隔てる壁を取り払うと、より魅力的なものになりそうだ。

     トリックは、相変わらず反則スレスレアウトで、本格推理を期待する読者は、ベランダを渡り損ねて植木鉢に躓き、萌絵に発見されてしまうことだろう。

     私だったら、国枝先生のアイデアを取り入れて、捩れを90度にし、シームレスに繋がる壁、床、天井をマンセルの色環のように変化する滑らかなグラデーションで塗りたい。

  • いくら場数を踏んできても、相手の人間はいつも新しく、そして未知である。

    萌絵でてきてニマニマしてしまった。S&Mシリーズまた読みたいな…
    保呂草さんと萌絵の掛け合いが見れるなんて嬉しすぎる。

    捩れ屋敷は、会津若松にあるという栄螺堂を思い出した。あれが横たわってるような認識でいいのかな??でもあれは二重螺旋だから違うか??

    でも中を歩いてる感じはなんとなく想像しながら読んだ。気持ち悪くなりそう。

    S&MシリーズとVシリーズが関係しているという嬉しいお知らせが最後に。

  • Vシリーズ第8弾:好きな人には申し訳ないが、萌絵が嫌い。
    だから、登場人物欄に名前があったのを見て
    何しに来たぁ~!!って思ってしまった。
    事件的にはエンジェル・マヌーヴァを追いかけている保呂草
    って感じなんだけど、S&Mシリーズのように
    萌絵がしゃしゃり出てきて、暴走するってパターン。
    ただ、何が気になるって、最後の保呂草の仰天ぶり。
    紅子さんも知ってるってことだよね?
    萌絵と紅子さんの共通点を最初に言い当てた人って??
    何か、嫌ぁ~な感じの謎が残って終わったわ
    どこかに答えがあるのよね??続きを読もう。

  • メビウスの輪の建造物、という発想からして驚きました。可能なのですね。

    この本で特筆することは、保呂草さんと萌絵の同時登場です。二人の対話が見られるとは。
    (後に「四季」シリーズで今作の後日談の様なエピソードもあります。)

  • メビウスの帯をモチーフに作られた捩れた建造物。
    その奥には宝剣が眠る。
    死体も眠る。
    物語の為に密室が用意されている。
    解決の為に探偵が要請される。
    理系のお嬢様とハードボイルドな泥棒。
    表と裏を使い分ける二人の探偵役。

    シンプルでシャープでスパイシィな瀬在丸紅子のVシリーズ8作目。

  • だめだ・・メビウスの輪をこんにゃく状に厚みをもたせて36の部屋って、私の三次元想像力ではイメージ補完できない。
    静的な二次元平面の認識は得意なんだけど、時系列での経過の把握は苦手なので、今回の面白みを十分に味わえてないきがするーー。
    いかん、もう一回考えてみよう。

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捩れ屋敷の利鈍 (講談社文庫)の作品紹介

エンジェル・マヌーヴァと呼ばれる宝剣が眠る"メビウスの帯"構造の巨大なオブジェの捩れ屋敷。密室状態の建物内部で死体が発見され、宝剣も消えた。そして発見される第二の死体。屋敷に招待されていた保呂草潤平と西之園萌絵が、事件の真相に至る。S&MシリーズとVシリーズがリンクする密室ミステリィ。

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