珍妃の井戸 (講談社文庫)

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著者 : 浅田次郎
  • 講談社 (2005年4月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062750417

珍妃の井戸 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「蒼穹の昴」に続いて読了。
    続編というより番外編。
    話自体はこれ単体でも読めなくはないけど、読むなら昴の後のほうが楽しめるかと。

    インタヴュー形式・語る人がころころ変わる、ので読みにくいかと思ったけれど、ミステリ仕立てのせいか気付けばグングン読み進めてた。

    ミステリの部分は、犯人と被害者は列強諸国と清に置き換えられ、当初の犯人探しとは違う様相を呈す。光緒帝の糾弾がやるせない。
    そして最終的には愛の話に収束する。珍妃の言葉がやっぱりやるせない。

  • ミセスチャンは反則だとおもいますっ!

  • 『蒼穹の昴』続編。
    光緒帝の寵妃“珍妃”殺害の犯人を追及するミステリー仕立て。

    当時現場に居合わせた人間達の証言を一つ一つ聴いていくものの、彼らの話す“真実”はどれもちぐはぐで、何かしら証言者自身の主観のこもった嘘が混ざっている。
    果たして、珍妃を殺したのは誰なのか。
    登場人物それぞれが見た“物語”を通して、「義和団事件」前後の中国の痛ましい姿をより深く抉り出している。

    全ての証言で“共通している事実”だけが、真実だった――
    すなわち、「豊潤な国を食い荒らす諸外国の非道な所業」と、「光緒帝夫婦の揺るぎない愛」である。

  • け、結局犯人は!?
    自分の読解力が問題なのだろうか(笑)

    友達に中原の虹を買ってきてもらったはいいが、
    蒼穹の昴のあとに、この作品があることに気づき、日本で購入。

    でも、結局犯人なんてどうでもいいことなのかもしれないな。
    最後の天子の叫びがそのまま、中華の悲鳴なのだったのだろう。

    満州人は満州人らしく、生きたいという珍妃の姿勢がなかなかよかった。

    さぁ、引き続き、中原の虹を読みましょうね。

  • 歴史の転換期にあったほんの小さな事件を取り上げている。ほとんどの場合「権力者に殺された妃」としか紹介されない事件が、実は様々な背景・力関係・物語に左右された複雑な問題を抱えているのではないか、という提起。ミステリー調になっていて結論も読者に委ねられている。ので一回読んだだけではまだ納得がいかない。

  • 光緒帝の愛妃、珍妃が紫禁城内で何者かによって殺された。一体誰が、何の目的で…。
    ミステリタッチで、ちょっと蒼穹の昴のイメージとは違ったかな。

  • やられました。ラスト、衝撃です。

    清朝最末期、紫禁城の奥深くで皇帝の寵妃・珍妃が井戸に落ちて亡くなります。何故、誰に殺されたのか。
    日英独露の高官たちが犯人探しに乗り出しますが、二転三転する証言。はたして真相は??

    「蒼穹の昴」の続編ということですが、読んでいなくても十分成り立ちます。でも、読んでいたほうが登場人物についてよくわかってより面白いと思います。
    犯人探しについての日英独露のそれぞれの思惑と駆け引き、証言者たちのそれぞれの立場からの証言。
    読み進むうちにこんがらがって、何が正しいのかわからなくなってきますが、ラストで頭の中真っ白になりました。
    真相はとても切ないです。

    犯人探し、寿安公主がからんでいるということは西太后も全てを承知しているということですかね。
    つくづく頭のよい女性たちだと思いました。全て手のひらの上という印象を受けました。

    なんにせよ春児にはまだ昴が見えているとわかってうれしかったです。
    まゆさん、どうもありがとうございました!

  • 蒼穹の昴に引き続き読んでみた。珍妃を誰が
    殺したのか?ミステリー仕立てで仕上げた作品。
    蒼穹の昴と比べると、イマイチ。
    史実としては、西太后の命令のようです。

  • 「蒼穹の昴」の続編です。
    義和団事件の際、連合軍に攻められ西太后・光緒帝一行は北京・紫禁城から西安に逃れた。その時に井戸に放り込まれた光緒帝の愛妃・珍妃殺害の犯人を、英・露・独・日の貴族4人が調査するというお話です。
    4人が皇帝付きの宦官・蘭琴、将軍・袁世凱、珍妃の姉で同じく光緒帝の妃・瑾妃、瑾妃付きの宦官、そして幽閉中の光緒帝自身に事件の真相を聞いて回ります。
    かつて「壬生義士伝」で見せた様な語り中心の構成です。壬生義士伝では、様々な人の(時に矛盾する)証言が、主人公の姿を鮮やかに浮かび上がらせて行きます。しかし、ここで語られるのは事件であって、矛盾する証言は語り手の姿(相手に対する攻撃や保身)を浮かび上がらせこそすれ、事件や主人公の姿は混乱するのみです。
    そもそもこの作品は何なのでしょうか。ミステリとしては混乱したまま終わりますし、歴史物としては背景の書き込みが圧倒的に不足し、人を描いたものとしても不満足です。なにやら中途半端に終わった内容でした。

  • 正直言って、つまんなかった。わざとらしい感じ。

    「蒼穹の昴」が面白かったから、期待してただけあって、なおさらそう感じたのかな。

    作者がやろうとしたことはわからないでもないんだけど、あんまり中味がないような…。「蒼穹の昴」のキャラとお別れを告げたくない人には、もう少し余韻に浸る機会を与えてくれるけど。

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珍妃の井戸 (講談社文庫)の作品紹介

列強諸国に蹂躙され荒廃した清朝最末期の北京。その混乱のさなか、紫禁城の奥深くでひとりの妃が無残に命を奪われた。皇帝の寵愛を一身に受けた美しい妃は、何故、誰に殺されたのか?犯人探しに乗り出した日英独露の高官が知った、あまりにも切ない真相とは-。『蒼穹の昴』に続く感動の中国宮廷ロマン。

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