- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062750462
作品紹介・あらすじ
「私を-たすけてください」。古本屋京極堂にして陰陽師の中禅寺秋彦が刑事の木場、探偵である榎木津を前にして解き明かす久遠寺家の「血」。呪われた真相は卑劣漢・内藤を恐怖のどん底へと叩き込み、文士・関口の自我を根底から揺るがす。そして京極堂はいう。「この世には不思議なことなど何もないのだよ」。
感想・レビュー・書評
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再読で随分理解できたと思う。
一回目は、京極夏彦先生の紡ぐ文章に圧倒されてしまい、物語を楽しむ余裕が無く、単に文字を追いかけていた。
あれから何年経ったのか、久々に読み返すと、語彙力、文章力は勿論のこと、キャラクターの個性の面白さ、単なる密室殺人事件に終わることなく、色々な事件が絡みあい真相が解き明かされる。
京極堂の憑き物落としは、必ず読み手の憑き物も落とされ、他の本ではなかなか得られないカタルシスを十分に感じることができる。
京極堂シリーズ、やっぱり全巻再読かなぁ(*^^*)最高だ!! -
再読だと思えない程楽しめた。
まず、どの登場人物もキャラが濃すぎる。
自分の推しを見つけられればこの先さらに楽しめること間違いなし。
私は関口が好き。
こちらが恥ずかしくなるくらいの自尊心の低さが堪らない。
実際に身近にいたら嫌なのだが。
オチは分かってしまえばそう難しいものではないのだけれど、あそこまで話を掘り下げて1つの物語を作ってしまう作者はさすが。
十数年前に読んだ作品だけれど、ここまで内容がうろ覚えだとは…。
私の記憶も信用出来ないなぁ。 -
読了 20220709
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うーん、ミステリとしてはそんなのアリなの?という感想。京極堂さんのキャラクターはかなり好きなので魍魎の匣も読んでみようかな。
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☆4.4
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前から気になっていたが、あまりの分厚さに読んでいなかった作品。
20ヶ月も身籠ったままの妊婦、密室から消えた旦那、妊婦の生家の産院では生まれたばかりの赤子が3人も消えている…
ホラーではなく、人間の思いによって生まれる「呪い」(この辺は呪術廻戦に通じるものがありそう)、行き違いから生まれた悲しい事件…進むにつれてどんどん真相がわかってきて、一気に読んでしまった。 -
巻末の解説だけ、シリーズを俯瞰した内容がやや含まれている様に感じたので読んでいない。シリーズを一通り読んだ後で、いつか目を通したい。
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因習好きだし最後めちゃくちゃ胸糞も後味も悪くて良かった。主人公も実は最低だった(誘いに乗ってあんなことして都合よく記憶喪失になるなという意味で)。
「百鬼夜行シリーズ」も
「巷説百物語シリーズ」も
「嗤う伊右衛門」などの「...
「百鬼夜行シリーズ」も
「巷説百物語シリーズ」も
「嗤う伊右衛門」などの「江戸の怪談シリーズ」も
最高です。
土瓶ちゃんじゃん 笑笑
土瓶ちゃんじゃん 笑笑
土瓶さんへ。
初心者としてはおふたりの熱量の高さに驚くばかりです。笑
まずは百鬼夜行シリーズを順番に追いなが...
土瓶さんへ。
初心者としてはおふたりの熱量の高さに驚くばかりです。笑
まずは百鬼夜行シリーズを順番に追いながら、スピンオフや他のシリーズにもぼちぼち手を伸ばしてみます。
「鵼の碑」に辿り着けるのは何年後になるかわかりませんが……。
ところで「ルー=ガルー 忌避すべき狼」はProduction I.G.でアニメ化されているんですね。
日本のポップカルチャー界への影響すごいんだなと驚きました。