蚊トンボ白鬚の冒険(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 413
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062750561

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で。これはあまり面白くなかった。
    この作者が20歳の若者を書くと老成しすぎてて50過ぎのオジサンのような気がする。そして意味わからないハチャメチャヒロインとはた迷惑な頭でっかちインテリ隣人と粘着気質なキテレツ元アスリートなPC名人とか個性が強すぎるキャラばっかり。救いは人情に厚いヤクザさんと親方(そういえばこの方も元ヤさんだ)だけという。ナンダカナ。

    特にヒロインがひどいですね~ なんだ、あの女。社会人とも思えない非常識でKYのでしゃばりで色々読んでいて疲れました。まあ白髭さんは良い子で発想は悪くないんですけどね。

  • 1

  • 下巻は 難しい説明多くて 若干手こずった。
    まぁ 途中から そういうところは読み飛ばしたケド 笑。
    カイバラ おそるべし。
    こういう粘着質な感じが 1番コワイんですけど。
    達夫 死んじゃうなんてなぁ。
    想定外の結末。
    でも 相棒の蚊トンボと一緒に逝けたのは 達夫的には良かったのかなぁ。
    それにしても この不自然で 語弊はあるけど陳腐なストーリーに全く抵抗なく入っていける。これが藤原伊織ワールドなんだろうなぁ。他の人じゃムリ。
    もっとたくさんこの人の作品読みたかった。
    ほんとに残念。

  • 自分からどんどん厄介ごと招いておいて、なんでこんな厄介ごとに巻き込まれるんだと…。
    ハードボイルドが若干空回りしている感じ。
    相変わらず、そんな20代はいないでしょ、という思考としゃべり方。
    蚊トンボとやり取りは面白かったけどね。

  • 物言いたい点は多々あるけれど、単純に面白い。
    蚊トンボがいいね。
    どうすりゃ、こんな設定が思いつくんだ。
    世界もキャラ全員も無理だらけなのに、不思議としっくり感情移入してしまう。
    ただ、ラストは私は気に入らない、
    カイバラはけっきょく目的を遂げたんじゃないかい

  • とても面白かった。主人公・達夫の頭の中にある日突然入り込んできた蚊トンボのシラヒゲ。高い知性があり、それでいて歌を歌い出したりするお茶目な性格と呑気な口調がとても愛らしい。危機的状況であってもどこか安心感を覚えるような達夫とのやりとりが読んでいて心地よかった。また主人公の達夫がとても勇敢で魅力的で、ここまで男らしい若者は今の世の中なかなかいないな(私の周りにいないだけ?笑)と思いつつ心配しながらも惚れ惚れしました。真紀でなくても好きになっちゃうよー、なんて。そして予想外の結末。達夫の今後は読者それぞれの解釈があると思うけれど、私的には…。シラヒゲが歌を口ずさむラストシーン。静かに終わる冒険を物語っているようで切なくなりました。この濃いストーリーが僅か3日の出来事だなんて…!すごいです。

  • 寄生獣のミギーを思い出した。(笑)違うけど。
    上下巻の長編の割りに、サクッと読了。面白かった。蚊トンボがとり憑いた設定ってのは凄いオリジナリティですね。しかも体内でカルシウムイオンを生成して強化されるて。
    主人公の落ち着きというか、義理や約束を重んじるある意味真っ直ぐな性格と、インテリな蚊トンボという突飛な設定だったけど、最後の別れのやりとりはちょっとグッときた。アクションシーンは追いきれなかったけど。

    確かもう亡くなられているんですよね、藤原伊織。テロリストのパラソルも結構面白かったので、残りの作品も読んでみたいです。

  • これは面白かった

  • 主人公、無鉄砲すぎる。
    そこが魅力だったりもするのだけれど。
    残りの頁が少なくなるにつれて、結末ダイジョウブ?と不安になる。
    ハッピーエンドになってほしいと願いつつ、この場合のハッピーエンドってなんだ?という疑問も。
    結局最後は、ハッピーエンドともバッドエンドともとれる結末になるが、
    うーん、切ない。

  • これ3日かー、濃いなー、でもなんで蚊トンボだったんだろ、なんでお姉さん耳千切られたんだろ、と思った。その他おもしろいのにちらちらと気になるところが多かったのは、ハードボイルドだから、と読み飛ばせない自分の読書力の弱さかもしれない。名作であることは確かだけれど、わたしの趣味ではなかった作品。

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著者プロフィール

1948年大阪府生まれ。東京大学仏文科卒。85年「ダックスフントのワープ」ですばる文学賞を受賞。95年「テロリストのパラソル」で江戸川乱歩賞、同作品で翌年直木賞を受賞。洗練されたハードボイルドの書き手として多くの読者を惹きつけた。2007年5月17日逝去。

「2023年 『ダナエ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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