新装版 おれは権現 (講談社文庫)

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著者 : 司馬遼太郎
  • 講談社 (2005年4月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062750646

新装版 おれは権現 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 『愛染明王』…福島正則の話
    『おれは権現』…可児才蔵の話
    『助兵衛物語』…宇喜多家家臣、花房職秀の話
    『覚兵衛物語』…加藤家家臣、飯田直景の話
    『若江堤の霧』…木村重成の話
    『信九郎物語』…長宗我部盛親の弟、長宗我部康豊の話
    『けろりの道頓』…道頓堀を作った、安井道頓の話

    司馬遼太郎の小説を読んでると、物語の主人公の行動が、
    この人はこうするしかなかったんだなぁ、と腑に落ちます。
    実際の選択肢としても、心情としても、生来のものとしても、
    それを選ばざるを得なかったという納得感があります。
    必然的なかんじがします。

    しかもその必然の種が、その前にちゃんと蒔かれています。
    不本意だとしても蒔かれていて、それによって、
    こうするしかない、という心理や状況が生まれています。
    『愛染明王』、『覚兵衛物語』では、そんなことを思いました。

    『おれは権現』では、可児才蔵という豪の者が、
    一人の人間に人生を縛られていることに、
    なんだか退廃的なときめきを感じました。

  • 福島正則、可児才蔵、木村重成、長曾我部康豊、安川道頓他、花房職秀、飯田直景 7編。

    関ヶ原後、徳川幕府の安定へと戦乱の世が終焉する過程での戦国武将の気風、最後の煌めき。

    気宇壮大 この漢字四文字、漢は皆憧れるのでしょう。そう生きるための悲しさ。努力。ギャップへの苦悩。

  • 色々な短編があるが。「けろりの道頓」という話がもっとも感動した。大阪の道頓堀の名の由来となった安井道頓。
    彼が豊臣家に殉じていたとは全く知らなかった。
    魅力ある男の物語だ。

  • とにかくうまいです。どの話も、締めの数行が実に見事で、はっとさせられ、そして、怖くすらなりました。どんなに努力してもどんなにもがいてもどうにもならない人間の運命の劇的さや虚しさ、愚かさみたいなものが簡潔な数行の文の中に凝縮されています。これぞ名文という感じです。

    大坂の陣前後に活躍した少しマイナーな武将たちをとりあげた短編集なので、壮大さには少し欠け、展開も早くて淡々としてる印象もありましたが、締めの名文に象徴される司馬的人間観察力と表現力は一読の価値ありの作品群だと思いました。

  • 「愛染明王」、「おれは権現」、「助兵衛物語」、「覚兵衛物語」、「若江堤の霧」、「信九郎物語」、「けろりの道頓」の編の短編。関ヶ原から大阪の陣にかけての人物伝。「けろりの道頓」は短編集「最後の伊賀者」で既読。

  • 戦国時代の豪傑たちの数奇な一生が描かれた短編集。

  • 福島正則、可児吉長、木村重成、安井道頓などの「有名だけど歴史の主役にはなれない」「無名だけど魅力的」な人物を主人公にした短編集。

    マイナーな人物にも活き活きとした表情を与えるのが著者の作品の魅力であるが、これもそんな中の一冊である。

    これと併せて、彼らが端役で登場する著者の長編を読むとより楽しめるのではないだろうか。

  • 少しマイナーな武将の話の詰め合わせ。
    「信九朗物語」と「けろりの道頓」が好きです。

    道頓堀は有名ですが、それに関わった人物がいたなんて
    この短編集を読まなければわかりませんでした。

  • 信九郎物語のみ読み終わり。

    長宗我部信九郎。誰それw
    別ので読んだ盛親さんも、会ったこともない異母兄弟から見たらこんなもの。
    だって、土佐なんか行ったことないんですもの(兄もほぼ同じなんだがね)。

    付き従ったお爺ちゃんs含め、それぞれの生きる=死ぬ場所を求めて戦って、満足ってことかなぁ。
    しかし、長宗我部ではっきり生き残ったのがこの信九郎康豊だけとは、
    お父さんにも予想つかなかったことでしょう。

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