殺人小説家 (講談社文庫 は 29-9)

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  • Amazon.co.jp ・本 (482ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062751094

感想・レビュー・書評

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  • ホーギーに送られてた匿名の手紙の中には,主人公が女性を殺害する詳細な内容を示した小説が同封されていた.その直後,小説と同姓同名の女性が,小説通りの方法で殺害されたことを知る.
    ホーギーは,小説から感じるとてつもない文才と,そのフォーマットから,殺人者は旧友のタトルではないかという疑いを持ち,元スーパースターの彼を訪ねる.

    久しぶりに,ミステリィという感じ.
    しかし,このシリーズにはもはやミステリィ要素など求めていない.ただただ,ホーギーのウィットに富んだ会話,ルルのお茶目なリアクション,ヴェリー警部補の荒々しくも親しみを感じる態度,メリリーのミステリアスな魅力.これらを感じるために読んでいる.
    ホーギー&ルルシリーズはこれで完結.二人(一人と一匹)の活躍をもう知ることができないと思うと悲しい.マジに.

  • スチュアートホーギーシリーズ最終話。
    長いこと読んでた。多分10年以上前から。それがいま読み終えた。感無量。

    内容的には、ホーギーに自作小説を送ってくる人がいて、その小説のとおりに人が死んでいくという話だった。

    ぼくは何度かホーギーを疑った。自作自演ではなかろうか。
    彼にはうしろめたいことがある。いままでのゴーストライターとしての経歴、メリリーとの私生児、数々の死体、輝かしいがすべて過去の栄光。

    とくに、親友を警察に渡したあたりは、ものすごくドキドキした。

    いろんな意味であっけない結末を迎えて拍子抜けし、終わってしまった。

    初期のホーギーのしびれるようなセンスのよい言葉にこころを持って行かれたが、後半になるにつれ徐々に禿げ上がったホーギーの頭よろしく、寂寞の思いに駆られました。

  • やっぱりこっちのシリーズのほうが好き。
    今回は予想以上に、ミステリィとしても面白かった。

  • 大好きだったシリーズもこれでラスト。

    ホーギー、メリリー、ルル、ヴェリー警部、トレーシー。みんな好き!

  • あらら、何か作風変わってる。これはこれでおもしろくなくはないけど、赤の他人であるスターに自叙伝のためのインタビューをしつつ事件に巻き込まれるパターンを崩しちゃったのね。自叙伝の自の字も出てこないし。いつも傍観者であるはずのメリリーまで殺人者になっちゃったし。ネタ切れなんでしょうかね。ホーギーとルルとメリリー大好きだから、続編いつか書いてほしいなぁ。

  • シリーズ物(らしい)。主人公のキャラ付けがニガテ。

  • 作者はエミー賞受賞経験もあるアメリカのドラマ脚本家。ということもあり、会話ひとつひとつがかっこいい。そのうえあなた、ヴェリー刑事はジョニー・デップ似だそうですよ。そうきたか。作者がそう書いているのだからそうなんです。犯人は、私でも途中で気がつくくらいですから割とありがちな設定ではあります。でもいいんです。探偵役の作家ホーギーと愛犬ルルのコンビ、ヴェリー刑事の組み合わせが絶妙。ホーギーのナイーブな観察眼がよく出ているシーンで私が一番好きなところ。詳しくは内容に触れるので書けませんが。<以下本文より>フェルドマンの名誉のために申し添えると、この現実は彼を興奮させるよりむしろぞっとさせたようだった。僕はこうした瞬間に人を判断するところがある。ダンテ・フェルドマンはつまるところ、それほど悪いやつではない。厄介なやつだというだけだ。

  • 久しぶりのホーギー。今回はいつになく切ない話でしたね。これ以降、作品がでていないのが残念。いつかまた続きが読みたいです。

  • 元ベストセラー作家ホーギーと愛犬ルルがシリアル・キラーと対決。猫缶好きでプライドが高くオシャレなバセットハウンドのルルちゃんが最高! NYが舞台の軽めで楽しいミステリーです。

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