- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062751384
感想・レビュー・書評
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「えーっ⁈あの歴史上の文豪がこんなことを⁈」
斬新な解釈、奇想天外。ケレン味溢るるトンデモ小説。しかしなかなかどうして楽しめた。
森鴎外がタイムスリップする。そのアイデア一本勝ち。
初めて知った作家さん。これを機に他のも読んでみよう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイムスリップした先で出会った女子高生たち。携帯はガラケーだったり、千円札が夏目漱石だったりと、今では古く感じる所もあるが、それはそれで面白かった。
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何者かに襲われた晩年の森鴎外が、道玄坂の崖から転落するのを契機に21世紀にタイムスリップ。その時ぶつかったヤンキーにボコられているところを、渋谷に生息する女子高生に助けられる。スジの運びからして面白い。そして昭和2年から23年の間に現代でも読み継がれている作家が若くして亡くなっているのは、確かにヘンだと思わせる説得力がある。SFとミステリーを掛け合わせた物語に惹き込まれて、一気に読んでしまった。奥付は2005年だが、新刊では入手できず。
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愉快痛快。荒唐無稽。な本。
書店や図書館で「森鴎外」の本を見たら『モリリン』の本だ。と言ってしまいそう。
近代文学の作家の名前や著書かたくさん出てきます。高校の国語の便覧の補助読本にいいかも。
みなさん、梶井基次郎の『蜜柑』って本知ってますか。芥川龍之介ではないですよ。『檸檬』でもないですよ。「何言ってんの?」と思う人 この著書一読を。
一晩で読めます。 -
やばーい!これ面白い!
JKのしゃべり方が古いので違和感があるけど、それ以外が面白い!!
森鴎外がアクティブなオッサン扱いされてる!
もちろんフィクションだし、森鴎外が90歳まで生きることはなかったけど、もし生きていたらどんな作品を書いたのかなあ?と夢が広がった。
あと、近代文学の時系列が整理できるし、文学の内容に貴賤はない、というのがにじんでてより本が身近に感じられて楽しい。
うらら最高☆ -
荒唐無稽、笑えるタイムスリップものといったら、これでしょう。文豪モリリンが現代に来て、はじけてます。
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森鴎外は、文学史上最大難問に突き当たります。
しかも、タイムスリップしてしまった80年後の渋谷でです。
女子高生のうららと元の世界に戻る方法を探しているうちに、
意外な人物に出会います。 -
鯨さんの作品は好きなのが多いです。
とんでもない発想をちゃんとつじつま合わせてミステリーにしちゃうところがすごい!といつも感心。
リアリティーがないとか、けしからん!とか堅いこと抜きに、軽いノリを楽しみましょう♪ -
この牽強付会をも楽しみたいなら、なまじっかな近代文学知識など取っ払っちゃったほうが良い。現代社会に対して鴎外が呈する疑義が取って付けたようでしゃらくさい。こそばゆい。
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2019/06/28-07/02