朽ちる散る落ちる (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3281
感想 : 209
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  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062751391

作品紹介・あらすじ

土井超音波研究所の地下に隠された謎の施設。絶対に出入り不可能な地下密室で奇妙な状態の死体が発見された。一方、数学者・小田原の示唆により紅子は周防教授に会う。彼は、地球に帰還した有人衛星の乗組員全員が殺されていたと語った。空前の地下密室と前代未聞の宇宙密室の秘密を暴くVシリーズ第9作。

感想・レビュー・書評

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  • うーん何だかとってもフワッとした感覚のお話だった……。
    そして最後に明かされるトリックがS&Mシリーズのあの話を少しだけ思い出しましたね。

    何だか今回の話、いつもの作品と少し雰囲気違った気がするのは私だけなのだろうか。
    過去に事件の舞台となった場所で見つかる新しい謎。荒唐無稽に思える実際に起きたとされる殺人事件の話。そして謎の死体と世界で暗躍する組織の話。
    それぞれがまるで関係ない話のようなのに少しずつピースがはまるように繋がっていくのは流石だなぁと思ったのですが、如何せんちょっと回収されなかった部分なんかもあったりして不完全燃焼感を拭いきれないというか……あの、結局あの組織何だったの?
    あ、今回の彼は若干「ざまぁ」でしたね。

    何やかんや読み進めているうちに遂にVシリーズもあと一冊を残すのみになってしまいましたね……早いなぁ。

  • 2つ前の超音波科学者の事件に関連するお話。
    事件の規模が壮大になってきててびっくり!
    もちろん密室事件は難解で、トリックだけでなく登場人物の関係性もちょっとややこしい。
    いつも以上に動き回る彼らのおかげであっという間に読み終えた。

    紅子さんのへっ君への愛情にほっとしたのは、初めの方に祖父江さんに宣言した林さんのためならって言う発言のせいかな。
    次で最終巻だけど、どんな終わり方をするのか楽しみ。

  • シリーズ内、一冊あけての続き物。
    「あれっ?これ読んだかも?」って、ブクログを見ながら記憶を掘り返し。
    途中から加速的に面白くなる。
    今作は全体的に、トリックが大仕掛けで想像するのも面白い。提示から解決までに間があるので色々考えたけど結局解けず・・・。
    最後の、シーンが思わせぶり過ぎる。

  • 密室です。特殊すぎる部屋でした。
    わたしはてっきりあの部屋が宇宙船で、宇宙から地球へ不時着したので、中の人がぐちゃぐちゃになったのかと思いましたが全然ハズレでした。
    いやそうなると宇宙船の件はどうなったのでしょう?次作で出てくるのかな。

  • 各務亜樹良から依頼を受け、瀬在丸紅子を土井超音波研究所の地下開放に立ち会わせることになった保呂草潤平。再び研究所に集まるイツメン4と警察…そこで変死体を発見する。
    さらに瀬在丸紅子は小田原より紹介された周防教授より、非公開のスペースシャトルでの殺人事件について聞かされる。
    2つの事件の謎とその関連性を追うイツメン4と警察…そこで現れる纐纈苑子の存在。今までVシリーズを読んていたのはこれを読むため?くらいの面白さでした。最後の一冊が楽しみで仕方ない。

  • Vシリーズ第9弾。今作は『六人の超音波科学者』の続編のような内容。明かされなかった地下になにがあるのかということ。密室の謎や推理の面白さはこれまで通りであるけれど今回はその奥にあるなにか不穏なものが感じられる。まだ謎が残ったままだし次作でどう決着がつくのか楽しみ。

  • 六人の超音波科学者で、あれ?一つ伏線回収していないなぁ・・・
    とずっと気になっていたのが、ここへ来て回収!
    あぁ、とてもスッキリした(*^-^*)

    森先生の作品は密室が多いが、よくもこんなにたくさん思いつくものだなぁと感心してしまう。
    萌絵ちゃんのシリーズより、こちらのシリーズの方が登場人物が好きだなぁ。まるでマンガを読んでいるかのように、鮮やかに想像できる(*^-^*)

  • これまでのストーリーに関連を持たせているのがすごい

  • いよいよ残り2冊。

    地球に着陸した宇宙船では、
    乗組員全員が殺されていた。
    土井研究所の地下室は閉ざされた密室にも関わらず、
    死体が発見される。

    何が何だか、とにかく読み進めました。

    おおお、あの人がここで登場、
    この人と繋がってたのか等、
    とにかく忙しいです。苦笑
    謎は壮大、大仕掛け。
    だけど、やってることは人間なんですよね。

    最後は、会田誠の人間ミキサー?みたいな絵を思い出しました。

  • 220214*読了
    六人の超音波科学者と、短編の気さくなお人形、19歳が関わってくるので、絶対にこの2作を読んでから読むべき。
    苑子さんはただ練無に似ていただけじゃなく、こんな秘密を持っていたのか…。
    森博嗣さんの作品では、大がかりな館が出てくるのでおもしろいですね。そんな仕掛けを作るって、現実で考えるとなかなかすごい。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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