時生 (講談社文庫)

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著者 : 東野圭吾
  • 講談社 (2005年8月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062751667

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時生 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 難病を患い、これまで精一杯病魔と闘ってきた息子(時生)であったが、
    ついに力尽き、彼の意識は途絶えた。

    無情にも『死』は夫婦の下から愛する息子を連れ去ろうとしている。
    うなだれる妻。
    しかし、夫は…

    「実はな…。話しておきたい事があるんだ。」

    ??

    目を充血させながら夫を見上げると、彼はこう言った。

    「俺は昔、時生に会っているんだよ。」

    その瞬間、

    すでに死の淵で彷徨っている時生の意識下へ
    ど~~っとなだれ込んで行く。

    死とセットになった『別れ』を、ぶつんと切ってしまった強引さ。

    死の国とも生の国とも言えぬ、
    どちらとも無い、この何もかもが始まる前の、この未知の国で。

    一体、何が起こるのか?
    時生は、まだ若い父親をどこへ導こうとしているのか?

    無我夢中で読んだ。

    何度も何度も泣いた。

    時を超え、死を越えてしまったら、もう何も残らないものだと思っていたが、
    何も失ってはいない事にも気付いた。

    最期の台詞を聞いてしまったら、

    もう一度読み返さないわけにはいかなくなる。

    読み終える、と言うこともまた、無いのかも知れない物語。

    間違いなく、名作!!

  • 最後の、トンネルの手前のシーン最高です。ほんっとうに素敵です。人生踏み外したとき、そんな時だからこそトキオくんに出会えてよかったんだよね!大好きですこの作品!♥教科書に載せたらいいと思う!

  • 涙なくして読めません。大好きな本。
    推理モノで有名な東野圭吾だけど、この本や「秘密」のように人の感情に焦点をあてた作品のほうがはるかにいいと思う。

  • 本を読んでこんなに感動したことはなかった。お薦めの作品だと思います。映画化されたら絶対ヒットすると思うけど。

  • 17歳の息子が時空を越えて、23歳だった頃の「過去」の父に会いに行く。

    若き日の父は情けない程の甘ちゃんで、若気の至りを見るのは辛い、と未来から来た息子が時に叱咤しながら共に奇妙な旅を続けていく。
    言いたいことを言い合い喧嘩しながらも、親友のようなやり取りを交わす父と息子の関係を羨ましく思った。

    不治の病により、意識を朦朧とさせながら死に近づく息子に対して「生まれてきて良かったと思っているのだろうか。幸せだったのだろうか」と切ない問いかけをする母に対する息子の答えは、もうとっくに「過去」に出ていたんだね。

  • 2017/03/01
    東野圭吾はもう読まないと思っていたけど、勧められて読んだらとてもよかった。
    良い意味で意外性もないしどんでん返しもない。
    きもちのよい父と息子の話。

  • 数ある東野作品の中でも好きな作品のトップクラスにくる物語だ。
    拓実には余命いくばくもない息子がいる。
    残された時間はもうわずかだ。
    そんなとき、拓実は妻に二十数年前に出会った少年の話をはじめる。
    若い頃の拓実は投げやりな人生を送っていた。
    そんな拓実の元にトキオは現れた。
    やる気のない拓実をときに叱り、ときに励まし、消えた千鶴の行方をふたりで捜しはじめる。
    どんなストーリーなのか?
    骨組みだけを説明するなら3行で済んでしまいそうな、どこにでもあるような、誰にでも思いつくようなストーリーである。
    でもそこに、東野圭吾という作家の手が加わったとき、ありきたりなストーリーは感動的な切ない物語へと変貌する。
    拓実とトキオ、ふたりの場面が楽しい。
    まさに生きている!!と実感させるトキオの行動力や真剣さが、後々になって切なさを倍増させる。
    読んでいて本当に面白い。
    面白いのに、最後の最後に感動が押し寄せてくる。
    やっぱり東野圭吾はすごい…とあらためて実感させられる物語だと思う。
    多くの人に読んでほしい。
    そして、最後まで大切に物語の世界に浸かりきってほしい。
    きっと何にか得るものが必ずあるはずだから。

  • 感動。拓実は他界する前に母へ感謝の気持ちを伝えられて良かったなぁ。生い立ちを恨むのではなく、受け入れて力強く生きていく姿に心打たれた。さすがは東野圭吾。読みやすく、感動しやすい。

  • 感動した。電車の中なのに泣いてしまった。東野圭吾さんの作品を全て読破しようと記録しているが、今のところ1、2位を争う作品だと思った。

  • タイムスリップ物語だろうが、
    輪廻転生じゃないけど、
    実はここまでリアルじゃなくても
    生まれ変わって・・・って有るかも。
    と思えた作品だった。

    息子の最後を見守る父親像と
    過去のしょうもない若者が重なりにくかったが
    人から期待されない、
    社会に受け入れらないって
    本当は凄く寂しい事なんだろう。

    そういう「すねて歪んでいる」未来の父親を
    まるで息子が父親のように
    教え諭す・・・いい話だが
    違和感もあるなぁ~。

    ここまでリアルで無くても
    不思議な偶然も含めて
    今の家族友人同僚は
    今世で出逢ったんだ!
    もの凄い確率の中で・・・
    と思える作品だった。

  • 拓実さんの性格がひどすぎて
    途中、くおおお…となりつつも
    どうやったらこのひどい性格が冒頭の
    良い感じの人の性格になるんだと
    読み遂げねば…とがんばった( ˘ω˘ )

    トキオ君がんばったなあ…。

    トキオ君が現れた時点で泣いてしまうわ
    と思ったけれどやっぱり泣いた。

  • ここでもタイムパラドックスと言うキーワードが。

  • いつか子どもを授かり、男の子だった時は、名前を"時生"にしようと思ってしまいうぐらい時生は魅力的でした

  • 花やしきで待ってるぞ!!

    拓実の若い頃のカスっぷりは腹が立った。
    千鶴は陰が薄い。
    竹美はキャラが良くて、活躍してて面倒見よくて好きになったww

    ジェシーはなぜかボビーオロゴンボイスで脳内再生された。

    トキオが過去に行っても、一生懸命目の前の事に対して、真摯に対応する姿に感動。

    拓実と麗子の出会いにも一役かってたのは予想できたけれど、感動しました。

    難病に侵され、死んでしまったけれど、産まれてきて良かったと言えたトキオの生き方や思いやりがとても感じられた作品。

    秘密と同じくらい好きです。

  • 自分の出生の秘話って、知れたら面白いよね、自分の親がどんな気持ちで自分の出生を喜んでくれたのか、大事にしてくれたのか・・・を、知れたら。

    主人公のタクミは、幼い頃自分を捨てた親を憎み続け、自分の存在価値なんて、どこにもないんだ、とヤサグレ、荒んだ日常を過ごしている若造だ。

    そんなある日、未来からタイムトラベルでやってきた、トキオという青年が現れた。
    「自分はあんたの将来の子どもだよ。」と、彼は訳のわからないことを言う。

    だが、タクミは、ある騒動をきっかけに、そんなトキオに、何故か、導かれるように、暖かい心と、前向きな気持ち、そしてある大切な人に素直な気持ちで向かい合える「おとな」へと、変わっていく。

    トキオ。
    こいつぁ、一体、誰なんだ?!

    時空超えた魂の行き来を、親子の絆を軸にファンタジーとして面白く書かれている。

    先天性の病に冒され、死の淵にいる自分の子。自分よりも早く先立つ子どもを目の前にし、耐え難い悲しみの中、親はこんな事を思わないか・・・「あの世で生まれ変わったら、またこの子と逢いたい、きっと、逢える、逢えるんだ!そして、また家族になる。」と。

    そんな強い願いがベースになっている話に感じた。

    輪廻(リ・インカネイション)という思想があるが、自分の大切な人と、現世で別れても、またいつか、もし別の次元で出会えることができたら・・・。

  • 学生の頃、貪るように乱読していた東野圭吾。
    その中でもとりわけお気に入りだった一冊。

    どうしようもない若者 宮本拓実と
    彼の前に現れた不思議な青年 トキオ

    救いようのない、読んでいて腹が立ってしょうがないくらい糞野郎な主人公 拓実。
    そんな彼ですが、トキオと出会ってから徐々に変わっていきます。

    初めてこの本を読んだ時に感泣したことを覚えています。数年ぶりに再読してみましたが、やはりいいですね。
    多少「それは無理あるやろー(笑)」とか思った部分はありますけど、それを差し引いてもいい作品です。

  • 泣いた、、
    最後の辺り本当に泣ける、、

    花やしき何時間も待って楽しみにしてたにも関わらず酷い扱い受けるからね、、かわいそう、、でも最後まで良い親子だった、、

  • 結末が分かっているのに引き込まれ、先へ先へとページを繰る手が止まらない。ラストの一行は秀逸!

  • 東野さんの本は私の中で、面白いけど後に残らない(もしくは秘密のようにトラウマになる)ものが 割と多く、なんとなく買わずに図書館で借りるのが定番でしたが、この作品はそうではありませんでした。分厚い!と思ったのも最初だけで、タイムスリップという現実離れした展開にも、ぐいぐい引き込まれていきました。最後は切ないながらも、暖かな気持ちになれました。

  • NHKの「よるドラ」でやっていて、最後の方と結末を観れずじまいだった作品。

    ドラマのタイトルは「トキオ 父への伝言」
    出演は、トキオの父役の拓実をTOKIOの国分太一くん。
    息子の時生を嵐の桜井翔くん。その主治医を片岡鶴太郎さん。

    ドラマでは、拓実が主治医に回想した話を語っていくのだけど、小説では奥さんに話し始めるところからはじまる。

    「明日だけが未来じゃない」
    「人間はどんな時でも未来を感じられるんだよ。どんなに短い人生でも、たとえほんの一瞬であっても、生きているという実感さえあれば未来はあるんだよ」

    「明日だけが未来じゃない」と実感できる作品。
    じんわり良いお話。

  • ―――――不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、二十年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。どうしようもない若者だった拓実は、「トキオ」と名乗る少年と共に、謎を残して消えた恋人・千鶴の行方を追った―。

    この小説はちょっとだけ変わった構成になってます

    まず、冒頭で物語の結論が語られます
    が、逆にそれによって方向性が見えて
    読みやすくなってます

    すばらしく見事にカチッと収まるラストが気に入ってます


    『明日だけが未来じゃない』

  • 再読。

    人間はどんな時でも未来を感じられるんだよ。
    どんなに短い人生でも、たとえほんの一瞬であっても、
    生きているという実感さえあれば未来はあるんだよ。

  • 続きが読めませんでした。
    東野圭吾作品で初の中途読破。
    先が気にならなくて読むのが苦痛になってしまいました。

    二回目の挑戦で何とか読むことができました。作者が伝えたいことは分かるんだけど、やっぱり真ん中はだれてしまって読みあぐねてしまう。
    明日だけが未来じゃないということは伝わった。

  • 鉄板中の鉄板。東野圭吾の作品。

    タイムリープモノが好きでその流れで選んだ一冊。

    『ドラえもん』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』にも近い話があるような気がしますが、あんまり書くとネタバレになるので・・・・・。もちろんSF的視点から厳密に言えばつっこみどころはあるわけですが、この『時生』についてはそういう次元で語るのは無粋だと思うし、何より「もったいない」です。タイムパラドックスやバタフライ効果などをあげつらってこの作品の揚げ足取りをするのは野暮というもの、純粋にこのストーリーに、この世界観に浸らないと。東野先生のことですから、こういう言い方は誠に失礼なのですが、「肯定的」な視点や感性で読まないと、せっかくの作品が台無しになってしまいます。それはもったいないでしょっと。

     

     ミステリーとしては、しっかり読めば、ストーリーの構成や伏線の張り方がやはり職人技だと感じると思います。キャラクターの描き方もさすがですよね。主人公も本当に終盤まで「バカ」なんですが、だからこそ、そういう描き方だからこそ(かなりイライラさせられますけどね)、

    あのラストにつながるのだと思います。


    やっぱり鉄板だった一冊。

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