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この作品からのみんなの引用
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「不思議な話だが、あんなビルが一本建つたびにおれたちみたいな人間が千人ずつ増えていくような気がするな。うえのほうにいいことがひとつあると、したの人間にはその千倍悪いことが起きる」
― 153ページ -
『ラストライド』
修二は家のまえの路地に車をとめて、自宅の前掲を目に収めていた。荒かった息は、平常に戻っている。家のなかからは修太とエリカをしかりつけている日名子の声がした。きっと見慣れたいつもの光景が繰り広げられているのだろう。あの平穏と輝くような平凡さを誰にも乱させる訳にはいかない。修二は心を固めた。
― 40ページ -
『ラストライド』
自分では気づいていなかった。ふたりの子どもが元気でにぎやかに騒ぎ、妻が家で待っていてくれる。それが十分すぎる幸せであることがわからなくなるほど、自分は充たされていたのだ。
そう思うと自然に目に涙が浮かんだが、修二は横をむいて寝た振りをした。
― 32ページ
みんなの感想・レビュー・書評
40~50ページでまとめられている短編集。 以下、amazonからの抜粋 「崖っぷちに追い込まれた7人、最後の一撃!闇金の返済期日、上野公園のブルーシートの家などなど。順調だった人生が一変、後がない人間たちの土壇場の一瞬を鮮やかに切り取る。著者が新境地をみせた傑作集」 読後は、小説というだけで終わらなかった。 この話が2001年~2003年の話であって、さらに日本の状況は悪くなって... 続きを読む »
ぐろくて嫌になる話がいっぱい。
もっと楽しくなる本が読みたい。
絶対街金からはお金を借りないことにしよう。
すごく末端の、でもどこにでも転がってる話。嫌いじゃない。好きでもないけど。灰色がくすんだ世界。海外のこういう話だったら読めるんだけど、日本で、身近過ぎて挫折。
今日もどこかで 現実に起きていることを小説にした作品。短編集。
後半の作品になるにつれ、希望のあるエンディングなのが救い。
うーん…久々に本読んでこんなに不快になったなぁ;
この本がというよりは、石田衣良が今のあたしには合わないのかも。
石田衣良ってアウトローだったり、
アンダーグラウンドだったりな世界を書きたがるけど
(もしくは需要がある?)
もうあたしが小説にそういうのを求めてないってことだな。
大学時代はむさぼるように石田衣良作品って読んでたけど、
自分が生きる社会が見えると全然響かなくなるもんだね。
あぁ、あとラストってジョブくらいしかストーリー覚えてなかったけど
期待していた「ラスト」とニュアンス違いすぎた。
ラストが切羽詰まりすぎだって(笑)
一発逆転のラストチャンスってもっと日常生活にもあると思うんだけどな。
ラストジョブ、ラストホームは☆三つくらい。
他は二つか、それ以下くらいかな…
最後の二話、ラストシュート、ラストバトルは読まなかった。
ドラマみてる気分になる。
石田衣良の短編集。
やはり彼はダークな話を書かせたら天才的。
印象に残ったのは身体障害者向けの性サービスと、銀行の出し子、そして児童買春。
障害者向けの性サービスについては、以前から興味があったのだが、改めて啓発された。
児童買春については、放っておいてはいけない問題だが、それ自体がビジネスとして確立してしまっている東南アジアの現状をどうしたら変えられるのだろうか?
色々と考えさせられる小説であった。
一話一話がもう少し長くてもいいかな。
ラストのキーワードが、かっちり利いてる短編集。
石田衣良の恋愛物って、なんか良いよ。汚くない。
彼の作品は好きなものが多いけれど、これだけは駄目。全てではないが、題材となっているものが受け入れられない話があるので。
7人の人生のLASTを描いた一冊。
最悪のLASTを迎える7STORYの内容全てが重い内容で、特に一番最初の「LASTRIDE」は強烈でした。こんな現実、恐い・・・。石田衣良がこんなダークなジャンルを書いていたなんて、意外。ただ読者を引きつける辺りは流石です。一度は読んでみたけれど、内容的にもう二度と読み返さない一冊です。
やっぱり石田衣良です。
手に入ってなかった『LAST(ラスト)』を読みました。
さまざまな人生の LASTを描いた短編集です。
闇金への借金を返すために日給1000円で一日中看板を持って街中に立ち尽くす男が最後に見せる意地とは?
何もかも上手くいかないでホームレスに転落した男はどのように生活しているのか?
住宅ローンに追われてサラ金に手を出してしまっている主婦が選ぶ最後の仕事とは?
等々、いろいろな人生のラストが描かれております。
どれもこれも非常に考えさせられる話ですが、あまりにも文章が上手いので、ひっかかりもなく読み進めてしまえるっていうのが玉に傷です。
上手過ぎることが仇になるなんて、凄い話ですが…。
これからもいろいろ書き続けていって欲しいです。
思ったほどではなかったけど、うっかり引き込まれてあっさり読み終えてしまった一冊。正直思い・・・特にラストコール。読み終わったら何かムカムカが残りました。
最低な人生、人生のどん底とはこのこと。このような世界に棲む人々がいることは私にとって未知の世界だったし、借金や人間の恐ろしさを知った。私はつまらぬことでクヨクヨしてたが、世の中にはこのような人々もいて成り立っていることを忘れてはならない。
石田衣良さんの本は合うのと合わないのがあるんだけど
これは「合う」ほうだった。
内容はダークだけどなんかスイスイ読めた。
なんか古臭い感じもしたけど雰囲気がどの話も同じで
まとまりがあると思った。
当時付き合ってた人が貸してくれた。
お互い読んだ本の感想を報告したり、時には討論してみたり、とても良い関係だった。
この本の感想を彼に聞かれて私は、“どのお話も、まだ完全にはラストじゃないよね。私はちょっと納得できないかも。”って答えた。
そしたら彼は、“まだ完全には終わってない、そこがいいんだと思うよ。”
って笑って教えてくれた。
当時は納得できなかった私も、6年たってやっと彼の言葉に肯ける。
1歳しか違わないのに、彼は私よりもずっとずっと大人だった。
もし、彼に会うことができたら、今度は私が彼にこの本の感想を聞きたい。
彼の感想は今でもやっぱり、私よりも“大人”なのだろうか。

LASTとテーマにした短編集。





