ザ・ジョーカー (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.39
  • (19)
  • (43)
  • (106)
  • (9)
  • (1)
本棚登録 : 515
感想 : 43
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062751780

作品紹介・あらすじ

着手金100万円で殺し以外のすべてのトラブルを請け負う男、ジョーカー。唯一の連絡場所は六本木のバー。危険な男たちが次々と集う。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • あらゆるトラブルを請け負う男、ジョーカー。「殺しを仕事にしない。」というが、彼の生きている世界は、常に生き残れるかどうか。生き残るためには、手段は選べない。

    裏世界を描いたハードボイルド短編6作品集。
    作品によって主人公がみせる様々な一面が、さらに魅力的に見せていて、カッコいいの一言。
    一つ一つの作品に味があって、すぐに読み切れてしまうのが、少し勿体無く感じる。長編作品も読んでみたい。

  • ダークな世界観で主人公の振る舞いがとにかくかっこいいです。
    続編も読みたい。

  • 「殺しは仕事にしたことがない。殺しをしなかったとはいわないが」。あらゆるトラブルを請け負う男、ジョーカー。着手金は百万円、唯一の連絡場所は六本木のバー。噂を聞いた男と女が今宵も厄介事を持ち込んでくる。ジョーカーを動かすのはプライドだけー。

  • 6短編のハードボイルド集。さらっと読めます。物語性よりも主人公のジョーカーを中心に、登場するキャラクターの強い個性に惹かれます。

  • ハードボイルドってやつ?
    ジョーカーは、クールでスマートで格好いいが、人殺しは仕事にしないといいつつ殺しすぎ。内容もさらっとしていてあまり入り込めないまま終わった。

  • 大沢さんの長編を何冊も読んだ後なので、かなり物足りない感じがした。世界観を作りこんだ長編の方が好みかな。

  • ジョーカーシリーズ第1弾、短編集なので合間にちょこちょこ読めた。
    新宿鮫ほどストーリーにのめり込まなかったが、主人公のキャラクター性は鮫島よりジョーカーの方が好み。
    ラストのストーリーの意外性に、ページをめくる手が止まらなかった。

  • 名前を名乗らない。
    ニックネームだけで仕事をする。
    その名前は ジョーカー。
    数字と数字のかけた部分をつなぐのがジョーカー。

    こまったことを解決する 便利屋さんだが、
    着手金が 100万円 というから、
    普通の 便利屋さんのレベルを超えている。

    連絡場所は 六本木のはやらないバー。
    元プロボクサーの沢井は グラスジョーで、
    引退して、オーナー兼バーテンダーをしている。

    ジョーカーの当惑
    オイルマッサージの経営者 由紀が
    スタッフにお客のデータを盗まれたから始まる。
    コブラの入れ墨をしたオトコ。

    雨とジョーカー
    元女優の葉山リオが、今のつきあっているオトコと
    別れたいと言う依頼を受けるが。

    ジョーカーの後悔
    昔で言えば アバズレ娘。脳の回路が 短絡している。
    母親のあとぞいの オヤジは、娘に言い寄る。
    オヤジは 特殊な 仕事をしていた。
    死体処理の仕事である。
    そんなアバズレ娘に ひょんなことにであったことから
    始まる ジョーカーの冒険。

    ジョーカーと革命
    コンピュータ会社の経営者からの依頼。
    昔の友人にであったので、その人の状況をさぐってくれ
    という話だったが、そのオトコは 革命家だった。
    公安と戦争屋が からんでいく。

    ジョーカーとレスラー
    ヤクザの親分が 自分の息子に 跡目を継がせようとするが、
    息子は プロレスに夢中だった。
    妹は 跡目を継ごうと アニキを殺すことを依頼する。

    ジョーカーの伝説
    ジョーカーは、2代目だった。
    初代のジョーカーに娘がいて、
    2代目ジョーカーは 娘に恋をしていたが、
    別れることを余儀なくされた。
    ノンフィクションライターが 殺し屋の取材を
    したいと ジョーカーに依頼するが。
    殺し屋のニックネームは セカンドだった。
    そのセカンドは もはや 老人になっていたが、
    再び セカンドが活躍し始めた。
    セカンドが 消えてしまったのは、
    ある警官殺しが関係していた。
    警官たちが セカンドをマークし始める。

    実に不思議な商売で 身体を張って 仕事をする。

  • 再読。
    「ジョーカーの伝説」予想がついたが、格別面白った。

    2015.2.15
    「殺しは仕事にしたことがない。殺しをしなかったとはいわないが」。
    六本木のバーを連絡場所として、トラブルを請け負う男「ジョーカー」を主人公とする連作短編集。
    短編のせいか、余韻を残すせいか、ちょっとわかりにくい部分もあったが、面白かった!!
    特に最後の中編「ジョーカーの伝説」は、予想がついていいようなものの驚かされた。
    やっぱり大沢在昌さんはすごい。
    (図書館)

  • ハードボイルド!!
    いちいちキザで格好良い!!!
    短編のため、あまり話を作り込まないで淡々と終わっていくのが残念。。

全43件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大沢在昌の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部みゆき
東野 圭吾
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×