アンの娘リラ (講談社文庫―完訳クラシック赤毛のアン 8)

  • 講談社
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本棚登録 : 90
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (600ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062752534

作品紹介・あらすじ

愛のために生き続けてほしい。
胸が痛い、いくさの悲しみ。感動のシリーズ第8巻

アンの子どもたちは成長し、末娘のリラだけを残してグレンの村を離れ、進学することになった。しかし、世界大戦が始まり、<炉辺荘>と牧師館の「男の子」たちは、ヨーロッパ西部戦線へつぎつぎに出征していく。リラの日記とともに、母親と少女たちの止むことのない不安と悲しみが綴られる。

感想・レビュー・書評

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  • アンの末娘リラの成長と、戦争の物語。
    ウォールターがリラに宛てた手紙と、犬のマンデーのシーンで泣きかけた。(電車だったから堪えた)

    戦争中のアンの家族の苦しさは、読んでいても辛かったけど、スーザンはいつも家族も読者もほっこりさせてくれる存在。

    戦争が世界で起きていても、必ず明るい未来はやってくると思わせてくれる。リラの成長に勇気や力がもらえた。

  • 戦争の話だったんですね、すっかり忘れてました。
    アンの娘リラの書く日記形式です。マンデーには泣けました。戦争に送り出す母アンの思いも苦しいものでした。この巻はなかなか読みこだえありました。

  • かわいくて能天気だったリラは、家を守る末娘リラになる
    ジムズのお母さんにすらなれた

    アンお母さんの苦悩と子どもの自由を邪魔しない感じとがほんとにほんとに辛い

    リラを通してしかアンを感じられないけど、親ってこんなに心引き裂かれながら暮らすのねと恐れおののく

    リラマイリラの響きの甘く切ないことよ

    愛国心は家族愛と繋がってて、死ぬことを恐れることを凌駕することもある
    けど残されたものはいつだってそんなものよりもあなたの命、と思うものだ

    マンデーはジェムに出会えて本当によかった
    ただただ涙出る
    稲妻のように走るマンデー!

    いったん本編はここで終わり、というような感じ。

  • アンの子どもたちは成長し、末娘のリラだけを残してグレンの村を離れ、進学することになった。しかし、世界大戦が始まり、<炉辺荘>と牧師館の「男の子」たちは、ヨーロッパ西部戦線へつぎつぎに出征していく。リラの日記とともに、母親と少女たちの止むことのない不安と悲しみが綴られる。

    今までの温かく時に笑いながら読んできたアンシリーズとは一線を画す、戦争という大きな波に否応なく呑み込まれ、戦い傷つきながらも前を向いて生きる一家の姿が描かれます。リラの日記を通して見える世界はこの年頃の明るく華やかなものからは遠く、ほんの一瞬そのようなかけらが見えてもすぐに恐怖と悲しみが塗りつぶしてしまうような、悲しいものです。いかに平和が恵まれているのか、彼女の目を通して無知な私たちも知ることができるでしょう。ウォールターの死の前に書かれた手紙には涙が止まりませんでした。彼が苦しまなかったことだけが救いです。ジェムが帰ってきて、他にも無事な人が多くて良かったけれど、子供たちの中で彼が最も好きだったので、物語なのに胸がえぐられるように痛む。

  • アンシリーズでこんなに殺伐とした内容はない。
    結末は秀逸。
    戦争を使ってのロマンス描写はあまり好きではないが、涙が零れた。

  • おもしろくなかった。

  • どんなに悲しくて辛くて、絶対に立ち直れないと思うことがあったって、


    それでもあたしは生きて行かなければいけないし、生きていける。

    本当に、勇気を貰えました。

    大好きな、アンシリーズ最終章。
    第一次世界大戦期に生きた、アンの末娘リラの話です。
    今まで、ドイツの歴史ばっかり勉強してたので(しかも第二次ばっか)第一次大戦を、連合国・カナダという視点から見れたのも非常に面白かったです。

    最後は涙無しには読めませんー
    電車で号泣しちゃった

    あぁ 本当に 本当に 面白かった。

  •  戦争によりかわいい息子達が戦地に赴き
    戦況と生死に一喜一憂するアンや娘達の話。
     特に戦況が悪い時のスーザンの言葉に
    肝っ玉母さんのような安らぎが感じられました。

  • アンの末娘リラ。リラ・マイ・
    リラとマリラからとった名前。
    アンに一番似ているようですよ。

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