赤緑黒白 (講談社文庫)

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著者 : 森博嗣
  • 講談社 (2005年11月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062752572

赤緑黒白 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • そう、誰だって、普通じゃないわ。普通っていうのは、つまり平均でしょう?平均したものは、シーソーの中心に来る。だけど、そこには誰も乗っていない。

    それは、
    一言でいえば、排除だ。
    そして、ある面では、確立だ。
    両者は同じものだと思う。
    自分の確立のために障害となるものを排除する。
    その最も顕著で代表的な行為は、戦争だろう。

    Vシリーズ終わりか…とっっっても寂しい。しこさんれんちゃん大好きだった!

    真賀田四季きたーってなった。

    S&Mシリーズが好きすぎたので、次のVシリーズはどうかしら、、と思っていたけど、どっちも大好きになった。次は四季シリーズ…楽しみ…

  • Vシリーズ10作目で最終。
    タイトル通り、その色通りに人が殺されていくのですが、そこに見え隠れする四季の存在。その色すらも四季を思わせます。
    この巻にてVシリーズの人間関係の裏が公開に。
    ネタバレで途中から知ってはいたものの、これを読んでようやくS&MシリーズとVシリーズの関連がわかる仕掛け。林さんの名前は詐欺に近いです(笑)。
    へっくんの将来がそうなるならば、やはりこの育成環境はかなり特殊な部類だと思われます。そしてあの妹すらもなるほどと思わせるのです。
    保呂草はきっとあの通りふらふらと生きていくのだろうし、紅子も変わらないのでしょう。
    紫子と練無だけがやはり一般的な人間というか、いずれ普通の生活に戻っていくのかもしれません。

  •  全10巻のVシリーズも、ついに最後の『赤緑黒白』に到達した。S&Mシリーズに勝るとも劣らない結末を期待していたのですが…

     登場人物のアイデンティティが、より犀利な方向で明確になってゆくS&Mシリーズに比べると、読み進めるほどにカオスに戻って行くようなVシリーズに、常に居心地の悪さを感じ続けてきたのですが、ようやく紫子の突っ込みに慣れ、何とか最終巻を閉じることができました。

     物語は終盤に差し掛かっても、特段の盛り上がりもなく、静かな夜明けの様でした^^; 最後にちょっとだけアクションシーンを折り込み、ありふれたスリルが味わえましたけど、基本的にはとても静かで、旅先の空港に到着したような安心感を思わせる着地は、新たな旅の始まりを予感させてくれました。

     この本の中で最も素晴らしかったのは、プロローグでも、本編でも、エピローグでもなく、「読者の力不足を、そうと感じさせないように優しく補う菅聡子さんの解説」と言ったら言い過ぎですか(・・? しかし、この解説のおかげで、読者の脳裏には、全10巻のストーリーが走馬灯のように駆け巡るのではないでしょうか。

  • ここで四季が関わっていたなんてー!もう一度四季シリーズ読み直そう!

  • 約10年前に読んで以来の再読。

    Vシリーズ10作目。ラスト!

    もうね。
    他シリーズを含めた再読だから、
    色々ありすぎて、まともに評価できない。
    初読のとき、私はこの色々に気づけたのだろうか?
    いや、気づかなかっただろうな。確実に(笑)

    ・林という名前が変わっていると言った紅子(@黒猫の三角)
    ・イニシャルがS・Sのへっ君(@朽ちる散る落ちる)
    ・少女時代の"栗本其志雄"の登場

    勘の鋭い人は、ここから飛翔できるのかなぁ?
    そして「捩れ屋敷の利鈍」で残された謎も解けるのかなぁ?

    再読だから感じることができる。
    Vシリーズは、言ってみりゃ、布石シリーズだ。

    結局、私は、四季シリーズも再読しちゃうのでしょう・・・

  • Vシリーズ完結の第十作。600頁もあるのに、サクサク読ませてしまうのは森先生が凄いのか、はたまた自分が森ミステリィを好きだからなのか... 作中、ある少女の言動が気になって気になって仕方がない(><; 感想としては一刻も早く四季シリーズが読みたい、ただそれだけ。

  • Vシリーズ完結編。
    いつものごとく、紅子さんがサクっと解決してくれるんだけど、
    最後のドタバタが結構ドキドキしたりもしたんだけど、
    七夏のキレっぷりが激しくて驚いた。
    でも、何が一番の衝撃だったかというとアレでしょう。
    練ちゃんと紫子ちゃんが読めない漢字って・・・
    これを衝撃と言わずに何という!
    もういいや・・・
    四季シリーズへの布石のような終わり方だったから、
    四季が好きだから、それでいいよもう・・・
    練ちゃんのことはもっと知りたかったなぁ~

  • Vシリーズ最後の1冊。私は保呂草に恋していたのかもしれない。もう会えないのがいやで、読み終わるのを先延ばしていた。結末は、森博嗣が好きな人なら良くも悪くも裏切られはしない感じ。ただ、これは最後の1冊ということを私が意識し過ぎていただけではないと思う。さまざまなシーンで、いつもだったらこの人こんなこと言ったかな?ということを言ったりと、ドキリとすることが、多々。ありがたく一喜一憂して読んだ。最後は次のシリーズにつながる仕掛け。短編を読み直したかったけど、次に進んでしまいそう。

  • 林さん、そうあなたは林さんだったのね。
    最後にわかる驚き。
    そして、彼女が出てきた。
    それでこの時代がいつなのかがわかり、
    納得。
    そうなのね、そうだったのね、へっ君。

    まさかねぇ~、つながっているとはねぇ~。
    やっぱりやりますね、この作者は。

    次の四季シリーズも読まなくちゃ~。

    このシリーズ、挫折しなくてよかった!

    でもね、秋野死刑囚と紅子さんの関係とか、
    林さんと紅子さん、祖父江さんの関係がわからなかったから、きっとどこかでまた分かる日が来るんでしょうか。
    また楽しみに読み進めたいと思います。

  • 「V」シリーズ完結編。
    これで一応、オチは着いたのかしら。
    懐かしのあの方や意外なあの方が登場します。

    四つの殺人事件が起きる。
    第一の事件では、赤井という名の男性が銃殺されて、赤いスプレーで塗装されていた。
    第二の事件では、美登里という名の女性が部屋で殺されて、緑のスプレーで塗装されていた。
    第三の事件では、黒田という名の男性が銃殺されて、黒のスプレーで塗装されていた。
    第四の事件では、白鳥という名のモデルに間違われた女性が殺されて、白のスプレーで塗装されていた。

    保呂草は第二の事件の被害者・美登里から「恋人だった赤井を殺した犯人を捕まえて欲しい」と依頼される。
    美登里は犯人が誰かを知っていて、保呂草に証拠を集めて貰いたがっていた。
    美登里は「ミステリ作家・帆山美澪が怪しい」と仄めかす。
    赤井は帆山のファンで、二人の仲を勘繰っていた。
    黒田達も帆山との繋がりがあったらしい。

    警察が帆山に事情を聞くと、アリバイを主張してくる。
    赤井殺害のアリバイは完璧ではないが、第四の事件で帆山はハワイにいたので不可能かと思われた。
    しかし、紅子がトリックを暴く。

    犯人は帆山でした。
    但し、皆が見ていた帆山はダミーで、本物は秘書の室生でした。
    「室生が怪しい」とは思ったのよね。
    「美人作家は影武者で、本物はひっそりと姿を隠す」という話をよく見掛けるから。

    もう一つ事件があって、こちらは比較的地味です。
    関根朔太展で、絵のすり替えが起きます。
    本物の絵が盗まれますが、どう考えても外に持ち出すことは不可能です。

    こちらの謎も紅子さんが解きました。
    「美大生が作ったオブジェに隠したのだろう」と推理します。
    犯人は絵を盗んだ後、一晩オブジェの隠しスペースで過ごしたそうな。
    こんなことをするのは勿論、保呂草さんしかいません。
    保呂草さんは、問題の絵の裏側にどんな絵が描かれているか見たかったそうです。

    事件の後、保呂草さんは姿を消します。
    ネルソンは紅子さんの家で預かるそうです。
    へっくんには前から相談していたとのこと。

    「赤、緑、黒、白」の意味は「春夏秋冬」のようです。
    とある人物の名前を指していますが、「S&M」シリーズを読んでいる人ならばピンときます。
    大学で会った女のコが四季さんならば、「V」シリーズは「S&M」シリーズよりも前の話ということが確定される訳です。

    へっくんの正体はあの方だからなあ。
    「林」さんは、名字ではないし。

    「秋野って誰よ?」と思っていたら、「黒猫の三角」で保呂草さんに成り代わっていた奴でしたね。
    犯罪者からの呼び出しに応じるとは、さすがはフィクションといいますか。
    秋野とも接触があったのか、四季さん。

    最後まで保呂草さんと紅子さんが好きになれませんでした。
    しこちゃんは良くも悪くも普通のコです。
    れんちゃんは乙女度が上がったな。
    男の娘の先駆けですね。
    林さんには苛立ちしか覚えなかったし、七夏さんは恋愛脳だし。
    でも、ラストの七夏さんは格好良かったと思います。

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赤緑黒白 (講談社文庫)の作品紹介

鮮やかな赤に塗装された死体が、深夜マンションの駐車場で発見された。死んでいた男は、赤井。彼の恋人だったという女性が「犯人が誰かは、わかっている。それを証明して欲しい」と保呂草に依頼する。そして発生した第二の事件では、死者は緑色に塗られていた。シリーズ完結編にして、新たなる始動を告げる傑作。

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