赤緑黒白 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 247
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  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062752572

感想・レビュー・書評

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  • 再読。
    これのラストシーンを読みたくてここまで来た。

    ああいうのを作るには、こういうのが必要なのか。
    まぁそんなことはないか。

    ここから完全に四季無双になり、私としてはキツい。
    ここまでは色々あったとは言え、中々だと思う。

  • 事件の異常性、その裏に潜む単純性。哲学的な問いで事件をまとめあげる手法はお見事。またもニヤリとするシメにも納得である。

  • Vシリーズ第10弾。最終巻です。
    ついに読み終えてしまいました。

    森作品を読み続けている人なら犯人の正体なんて意外とお見通しだったのでは? けれどシリーズ完結作ということでVのネタばらし的な要素が色んな所に散りばめられています。これから物語は四季シリーズへと向かうのでしょうか。もう阿漕荘の愉快な仲間たちに会えないかと思うと寂しくて仕方ありません。
    またいつか『黒猫』から読み返すことになると思います。素晴らしい作品でした。

  • ついにVシリーズも読了。
    最初の頃は単なるドタバタしたミステリーのような印象だったのに、読み進めるに連れて保呂草や紅子の存在に違和感を覚えるようになり、だんだん深くハマっていく。そんな複雑なシリーズでした。

  • これは…凄い。伏線の女の子の正体と最後の仕掛けは予想していたけれど、S&Mシリーズを読んでいたからこその興奮。

    やはり…四季シリーズは読んでから次に進むべきかもしれない。

    何なんだろう…この人たち。

    真賀田四季のように自身の能力と理想、根源的な人間存在としての明確な自己解答を持って「向こう側」へ行ってしまった人たちと、紅子や保呂草や犀川のように「向こう側」の人間と本質的にまったく同じでありながら、まだ悩み苦しむことを続け、解答を保留したまま「こちら側」にとどまる人たち。

    この人たちを描く意味は何なんだろう。森博嗣の真意を知りたい。読み続けなくてはならない。もはや抜け出せない。なぜなら、これらの天才たち(あるいは潜在的犯罪者資質を持つ者たち)は、例外なく美しく、そうして気高く、私を惹きつけてやまないからだ。

    私の中では森博嗣の各シリーズは、ミステリィではない。どんなジャンルをも突き抜けた、人間存在の不思議と神々しさ、危うさとある種の完璧さに慄然とさせられてしまう。

    また会えた。そうしてこれからも会えるだろう…真賀田四季。楽しみだ。

  • Vシリーズ第10弾、ついに最終作です。
    最初の3作くらいまでは紅子さんがどうも好きになれなくて、なかなかハマれなかったVシリーズだったけど、今では大好きなシリーズです。
    紅子さんも好きになりました。もちろん他の登場人物も!
    だからこのシリーズがこれで終わりなのが寂しいです。

    今作は私的にVシリーズの中でもかなり好きです。
    猟奇的な殺人事件も、オールキャストで盛り沢山な感じも、Vシリーズらしい動機も良かったです。
    そしてラストも、そう終わるか~って感じだけど、1番しっくりくる終わり方な気がします。
    相変わらず保呂草さんはかっこいいですね。

    ここから四季シリーズにつながるんですね。
    ようやくここでシリーズの時系列が分かってきます。
    そしてあの人の正体も!(分かる人には分かるかも)
    実は私は何作か前を読んで時に、あれもしかして?って思ってネットでネタバレ検索しちゃいました。
    まさかとは思ったけど、嬉しかったです!
    早く四季シリーズ読みたいです!!

  • 初めての森博嗣 作品。
    死者に色を塗っていく連続殺人。謎解き、あるいはその背景に何があるのか楽しみに読み始めましたが、、、
    シリーズ完結編ということで、人間関係がわからないこともあり入り込めない。ストーリー的にもイマイチ。会話についていけない。
    全体的にさめた感じで読み進みました。異次元の世界での物語という雰囲気。これが森ワールド?
    シリーズ最初から読めば少しは楽しめたかも。

  • Vシリーズ最終巻、スプレーで色を塗られた4体の死体。

    事件自体は他の作品と比べるとあまり心踊らない、というか森さん作品にしては王道な犯人でした、初めて途中でわかっちゃったくらいですから。

    それよりも、紅子の過去や精神状態を垣間見られたこと、そして、この事件に四季の存在が影響していること。
    とても豪勢、いろいろな要素が繋がり始めました。


    紅子と保呂草の別れのシーン、美しく切ないものの、繋がりや広がりを感じられるとても素敵なシーンです。

    そして各務の変化、というか提示されている情報から読み取れる変化が恐ろしい。
    他シリーズの伏線になるのでしょうか、各務の変化に引き込まれました。


    林さんの名前の秘密を暴露する方法、非常にユーモラスでとてもわかりにくい。
    四季シリーズを読んでないと気付けません。
    さあ、四季シリーズを再読だ。

  • Vシリーズの最後。
    様々な作品がリンクしており、時系列がこんがらがってきた。

  • Vシリーズ最終巻。

    読み終えてしまって寂しいのと、以外に盛り上がりすぎなかった最終巻。(←個人的に)

    森博司は色々な作品を読んでこその作家、
    面白さが数倍になるんだろうなぁ。。

    また機会があればなんか読んでみたいです。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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