マドンナ (講談社文庫)

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著者 : 奥田英朗
  • 講談社 (2005年12月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062752633

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マドンナ (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • サラリーマン(特に男性)あるあるではないだろうか。
    彼らの悲哀がときにコミカルに描かれている。
    何故かムキになってしまう中年サラリーマン。
    日ごろは煙たがられる存在でも、実は愛すべきキャラクターなのである。

    とてもほのぼのと優しい気持ちになれた。
    疲れたサラリーマンにお勧めしたい。

  • 図書館で。
    男性でも無いのに主人公の気持ちもわかるしその奥さんや周囲の人の気持ちもワカルなぁという小説。共感はしないけどまあその気持ちはワカルよね、という感じがすごいなぁ。

    やはりボスが面白かったのは自分が女性だからか。何をするにもソツがなく隙も無い上司の一面。でも確かに女性の方が人生楽しんでいるような気がするのは確かかも。男性って趣味は仕事って人も結構居るからな…。
    そしてこういう小説を読むとそこそこ稼いでる女性が結婚しなくてもいいかって思う気持ちもすごく良くわかる。だって旦那が二人になるようなモンだもんなぁ。

    というわけでマドンナは案外山口君が張り合わなければ二人とも懸想しているぐらいで終わったのではないか、なんて思いましたがどうなんだろう。

  • わかる、わかる、わかりすぎる!
    第1章の、部下の女性に恋してしまう上司の話、
    私は女性だけど共感。
    好きと言ったらどうなるのか。
    どうにもならないし自分には妻がいるし、
    年の差もあるし、でも好きになってしまったものはどうしようもなく、
    服装が気になったり妄想したり、何かと接点を持とうとしたり。
    毎日顔を合わせるだけに、下手なことはわかるなぁ。できないけど、苦しい。
    社内恋愛したことあるひとなら絶対わかる。

    終わり方も素敵だった。
    結局あっけなく恋は終わり、それで急に、自分のそばにいてくれる人が恋しくなる。大事だと気づく。

  • 四十を不惑といいますが、現代においては四十を過ぎても迷うのです。ここに登場する四十代の男たちは、いずれも中間管理職、いろいろなモノを背負っている。家庭に仕事に邁進してきたはずなのに、突然現れた異質の存在に心中穏やかではなくなる。中年男って愚かで滑稽で憎めない存在、そんな悲哀を描く短編集。

  • ガールの方が面白かったという印象です^^;

  • 仕事、結婚・・・何を選んでも思い悩むものだなぁと。嫌な時代だ。

  • 「マドンナ」の主人公の気持ち、分からんでもないな。
    付き合いたいとかじゃないけど、一人占めしたい、他の人と仲良くしてると嫉妬する、みたいな。

  • 組織の中で生きる男の哀切をユーモア豊かに描く短編集。

    つまらないことで意地を張り合う男たちの姿には笑えない。
    こんなに辛いことだらけの会社小説なのに、さらっと読ませてしまう非凡な作者の笑いの能力については、すでに他の作品で熟知している。
    そして、ここでもやはりその能力を思う存分発揮している。

    次の部長のポストは自分のものだと、自分も周囲も思っていたところに、突然現れた外資系企業から転職してきたキャリアウーマン。
    彼女との闘いの日々を描いた「ボス」には、ハラハラさせられ最後にほろっとさせられた。

    この人の作品は、まだ対して読んではいないが、そのどれもが群を抜く面白さだ。
    果たして、面白くないものがあるのだろうか。
    まだまだ沢山読めると思うと、テンションがあがってしまうのだった。

  • いろんな立場の人間の葛藤が描かれてると感じた。特に一般的な日本の会社における葛藤。集団に従わない人間が自分という個性を大事にすることの限界。結局、従わなかった人間もどこかで折り合いをつけるしかないっていう現実を描いていて、なんだか悔しい気分にもなった。でも、現実はこんなものなんだとも素直に腑に落ちた。集団の中でも「異質な存在」それはもともとのキャラクターであったり、自分が特別な思いを抱いてるだけであったり様々な意味でだけれど、とにかくそういう人間がいるだけでこんなにも人間の生が活性化されるのだとも思える。奥田さんの文章を読むといつも、憎むべき人などいなくて皆同じなんだと思わされる。人ってこんなにも影響されやすく頼りなく面白いものなんだなぁと。

  • あとがきに「五本の作品の中には、色々な二つの世界のことが書いてあるのでした。
    会社と家。男と女。中年と若者。都会と田舎。」
    とあって、ここまではなるほど、と思ったけど
    その「すぐあちら側の人」と「こちら側」を客観視して、
    あちら側に同情したり、滑稽に思って、
    お話を楽しむというところまでは全然行けなかった

    まだギリギリ20代の自分からすると、このお話は
    いわゆる「頭の固いおっさんたち」が主人公の話ばかり
    すぐ怒ったりするあたり、自分のほうが他の人より上という感覚なのかなー
    でもこういう人って実際いるよなーという感じで
    わりと冷めた気持ちに・・・

    まぁ、「あちら側」「こちら側」の人のことが何でこんなによくわかるの?
    というのが、いつも思う奥田さんのすごいところなのですが!

  • 会社員の父親世代の短編集。
    男の人も大変だなぁ。
    やはり男は仕事ってイメージが強い。
    最後のおじいちゃんが出てくる話が好き。

  • ユーモア短編集
    面白うございました

  • 穏やかな、でも時々ひやひやする日常。

  • 中年サラリーマンを主人公にした短編集。若い頃とは違い、会社での自身の立場、ポジションもだいたいわかってくる中年サラリーマン。彼らの処世術、またささやかなロマンスなどを会社内での対人関係を主に描いている。
    自分がどうすれば、会社での立場が有利になるか等わかっていながら、自分が思うようには物事がすすまない。また理想を追う息子に社会の厳しさを教えようとしながらも、純粋な理想と自身の考えの妥協点を見いだそうとする父親など、どの作品も日頃どこにでもある得る景色だ。
    中年なればこそ、彼らの悲喜劇に共鳴してしまうのだろうか。

  • 日常にありそうなユーモアのある話ばかりだった。
    古い考え方で頑固なオヤジは家でも会社でも肩身が狭くなってしまうんだろうな。
    それでも憎めない主人公たちの姿にほっこり。

  • 奥田英朗氏の描く家族と職場は
    喜怒哀楽も葛藤も衝突も瓦解も
    何もかもひっくるめて描かれているのが
    いっそ小気味よい。

    サラリーマンの不条理に
    ぐぅっと胸が苦しくなることもあれば
    妻の反駁に逆にスッとすることもあり。

    この社会の中で
    常識の枠組みから逸脱せぬように
    生きていこうとすれば直面するあらゆることが
    …つまりは半世紀以上生きてきた私が
    これまでに経験してきたことや
    現在進行形で直面している全てのことが
    この短編集を読めば
    一気に駆け抜けられるわけである。

    それなのに なぜか生きることに
    勇気を持てた。元気づけられた。

    ありがとう。

  • オジサンも中々大変なんだなーと、、
    頑張っても妻や子どもは当たり前の様に冷たいし、会社では色んな責任で押しつぶされそうだし不満も沢山!

    家長って辛い
    なんか父親に優しくしようと思えたかな。
    どれも何処にでもありそうな現実的な話なのにユーモア溢れる5作品で読みやすかった。
    これ最後どうなるなかな?と思いながら読んでたけどどれも最終的に丸く収まるのが奥田さんの作品だなあ

    俺にとって二階は、役員室より遠いんだ。←うまいなあ〜

  •  上司ポストに就く四十代男性が主人公の短編集。部下に恋したり、息子の進路に悩んだり、父親の老後を思ったり。会社でも家庭でもたくさんの問題を抱えながら、それでも毎日汗水たらして働いているのは、きっとなにでもない、家族のため。そんな日々の中でうっかりしてしまった失敗に、情けなさよりも愛おしさを感じた。おじさんって、愛おしくて、強い。

  • 口当たりが良くて、外れがない。そんな現代小説を読みたいなあ、と思ったので。
    奥田英朗さんのサラリーマン男性の哀感の喜劇集。となれば、大外れはありません。鉄板。

    そして、期待通りですね。
    「ガール」という短編集に似ています。ただし今回は、「オジサンたち」が主人公。

    そして、表題作を筆頭に、さすがの出来ですね。
    肩がこらずに読めて、アハハもクスリもあるけれど、苦みも絶望もちらっとあります。

    そして、会社の昭和な社風に何かと疲れている人は、共感や納得含めて面白いと思います。

    男性やらオジサンやら、という生態研究で言うと、女性が読んでも面白いのでは?(笑)

    ※一方で、ほぼほぼ狙いで「40代大きな会社の会社員、妻子持ち」というのが主人公なんですね。
    こまごましたズレはありますが、一応自分もそのものズバリ。
    そう考えると、会社と言う構造自体は確かに似ている気もするけれど、まあ、現状、不満を言ったらバチが当たるなあ、と思ったりしました…。

    大変な人は、もっと大変なんでしょうね。当たり前ですが。


    備忘録。

    ●「マドンナ」
    40台前半の課長さん。部下の若い女に片想いしちゃって、さあ大変。
    その上、奥さんにはバレバレで、どうにもみっともない。
    部下の男性も同じ女性に惚れていて、もうしっちゃかめっちゃか…。最後はめでたく失恋。
    文字通り、ほろ苦い「男はつらいよ・妻子ある課長さん編」という、くすくす笑える表題作。


    ●「ダンス」
    40台前半の課長さん。どうやらかなり昭和体育会な会社。
    部長は超日本型のつきあい至上主義。
    社内イベントの運動会で、どこまで部長におもねるか。
    部長に尻尾を振らないマイペースな同期社員と、「ダンサーになりたい」と言い出す高校生の息子がダブって見える。
    自由に生きてこなかった人は、自由に生きている人を憎む、みたいな、ある種のおとぎ話。


    ●「総務は女房」
    40台前半の課長さん。大きな商社で、営業の最前線でバリバリ活躍していた。
    出世コースのレールとして、一度、総務系の課の課長に。
    腰掛のつもりでいたけれど、細かいセコイ不正、出入り業者との癒着を目にして、改革に立ち上がる。
    同時に、一方で専業主婦を務めてきた奥さんには、何かと性格上の短所を指摘され…。
    徐々に、良いか悪いかはともかく、華やかならざる舞台で長く働いている立場の感情を理解するようになる。

    ●「ボス」
    40台前半の課長さん。次は部長だと思っていたら、なんと女性部長がやってくる。
    その女性部長が、仕事が出来る。結婚もして、子供もいる。
    昭和的だった社風を変えていく。社員旅行がなくなる。宴会が減る。残業が減る。若手と女子社員が喜ぶ。
    体育会系でやってきたのに、どうにも納得がいかない…。いろいろ妨害、嫌がらせをするけれど…。

    ●「パティオ」
    町おこし的に、商業施設に人を呼ぶ企画をしている主人公。
    人が少ないパティオでいつも読書している毅然とした老人男性が妙に気になる。
    群馬には母に先立たれて独りで父が暮らしている。
    老いた父への難しい感情と、だぶってみえるパティオの老人。
    同情するのも失礼だけど、交流してみたくなってしまう。

  • 中高年男性視点の短編集。読みやすく面白い。ピンとこなかったのは、どれもそれなりに裕福そうな家庭ってところだろうか。多少問題起こしたところで、最悪の事態にはならない。最後の「パティオ」は好きだった。男のプライドってやつは、本当に面倒くさいものだな、と。

  • 40代ではないけど、読み終わってなんだかスッとした。
    特にパティオは良かったな(´-`)

  • 全体的に古い男社会でイラっとする。
    けどその中に必ず強い女の存在がある。

    、、、、
    奥田さんの本はやっぱ読みやすい

  • おじさん達の様子が描かれている本。
    最後の短編、パティオが、一番面白かった。
    男の人の、心の意思疎通が不器用な面が、言い当てていて、よかった。

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