疑惑 半次捕物控 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062752930

作品紹介・あらすじ

金の匂いを嗅ぎつけ、半次につきまとう疫病神の蟋蟀(こおろぎ)小三郎。御奉行にも眼をつけられるが、半次の女房・志摩だけは小三郎に優しい。その志摩が家を出ていった。自分を捨て小三郎に乗り換えたのか、と半次はふさぎこむ。そんななか、小三郎が侍を斬り殺す大事件を起こす。痛快捕物帳の人気シリーズ第4作。(講談社文庫)

感想・レビュー・書評

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  • ひょんなことからお志摩を嫁にもらうことになった半次。
    ところがお志摩は連日朝帰りをするは、家を開けることが多い。世話になった親分の娘とはいえ・気になるものの、
    なかなか問いただせない半次。

    そうこうしていると、いつものように、問題を起こす蟋蟀小三郎がまたしても。。。

    お志摩に横恋慕する小三郎と、金がらみの事件。
    またしても、関わり合いたくないのに、巻き込まれてしまう。

  • 蟋蟀小三郎が、今回はとてもキュートなおじさんになっていた。

  • 全8話。一話完結だが、1冊で志摩の浮気疑惑、半次との微妙で不思議な夫婦関係が明らかになる。確かに志摩と夫婦になってから、夫婦らしいエピソードがこれまでなかった。よくある捕物時代小説では主人公の妻はエラク物分かりがよく卒ない出来過ぎた女性が多いが、志摩はとてもミステリアスで気丈で主人公が持て余すくらい勝ち気なところが面白い。

  • 初版本

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著者プロフィール

佐藤 雅美(さとう・まさよし)
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。デビュー作『大君の通貨』で第四回新田次郎文学賞を受賞。1994年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞する。著作に『御奉行の頭の火照り 物書同心居眠り紋蔵』『頼みある仲の酒宴かな 縮尻鏡三郎』『関所破り定次郎目籠のお練り 八州廻り桑山十兵衛』『知の巨人 荻生徂徠伝』などがある。2019年7月逝去。

「2021年 『恵比寿屋喜兵衛手控え 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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