クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)

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著者 : 西尾維新
制作 : 竹 
  • 講談社 (2008年4月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (562ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062754309

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クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • P.104まで読了。気が向いたら続きを読む。

  • 絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢によって呼び寄せられて5人の天才たち。
    しかし、その滞在中に殺人事件が起こる。果たして語り部である“りーちゃん”は天才の凶行を「証明終了」できるのか―?
    新青春エンタ、ここに開幕!

  • なんとなくオタクっぽくて、どうしても手が伸びなかった西尾維新。しかし映画化された『傷物語』を観て興奮。めっちゃオモロイやんか。ならばとまずはこの「戯言」シリーズの1作目を読んでみることに。しかしメフィスト賞の受賞作ってどれもこんなに分厚いのでしょうか。京極夏彦氏のおかげで(せいで)創設された賞ではありますから、分厚いのは致し方ないのかもしれません。これも京極さんよりは薄いけれども、550頁超。

    財閥の令嬢でありながら、何をやらかしたのか絶海の孤島に送られたイリア。金なら唸るほどある彼女は、4人の忠実なメイドを雇い(そのうちの3人は三つ子)、暇つぶしに島に「天才」と言われる人々を招待する。このたび招かれたのは、天才画家、天才料理人、天才七愚人、天才占術師、天才技術屋の5名と、車椅子利用者である画家の付き添い1名と、強迫症により階段等の上がり下りをひとりではできない技術屋の付き添い1名。技術屋の付き添い=「ぼく」の一人称で展開されます。

    まずは画家が首を斬られた死体となって発見され、アリバイがないことから第一容疑者とされた七愚人も同様に死亡。アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』のごとく、次々に殺されていくのかと思いきや、この第二の殺人後に「ぼく」が推理、事件を解決に導くのでした。

    もしも西尾作品の映画を1本も観たことがなければ、もっと戸惑っていたと思います。登場人物は男女どちらとも区別がつかないような名前ばかり。しかも喋ってもわからない。技術屋は自分のことを「僕様ちゃん」と呼ぶのですから、私は今までに読んだことがないような世界です。しかし読みづらくはなく、キャラがわかってくると愛おしくなってきたりもして。ミステリーの面白さも十分あります。最後の最後までドンデン返しがあり、ちょっとくどさは感じるものの、シリーズ2作目以降も早く読みたくなっている自分に気づくのでした。

  • 初めて読んだ西尾維新の本。
    これがデビュー作ということですが、ここそこに散りばめられた古典からの引用などを読むと、本当に20歳で書いたの?!と驚き。

    特筆すべきは登場人物の際立った「キャラクター」ですね。こういう文芸のジャンル(ライトノベルとか。)には疎い私ですが、一読して思うのはやはり、キャラクターの「ベシャリ」でぐいぐい読ませる筆力でしょうか。

    情景の描写(リアリティ)、言葉の象徴性(シンボリシティ)、行間を読者に想像させるような寓意性(イマジネーション)。
    そういった”表現の奥行き感”をすっとばして描かれたストーリーは、いわば小説よりも落語などの「語り」に近い印象を受けました。

    それがライトな感覚であるかどうかは評価する読み手次第ですが、ともかく私は「美味しい読み物」として読みました。

    ミステリとしてどうかと問われれば、クビキリという題目からしてあまり新しいものではないでしょう。けれども、それはゼロ年代以降のミステリ、いやミステリのみならず文芸のあらゆるジャンルで起きている「ネタ切れ」の結果でもあるでしょう。

    ネタ切れの先にあるもの。つまり今、材料は出揃っていて、それをどう料理して「美味しいかどうか」が問われる時代だと思います。

    古典を引くことが特権的なことでなくなり、また巨大なアーカイブとしての図書たちが誰にでも開かれ、おびただしい本が出版され読まれるこの時代、キャッチーでポップでキッチュな小説を誰もが求めていると思うし、少なくとも私は文字を追う快楽に圧されてべろべろです。

    本を読み終えるまで半日の間、存分に味わえるエンタメ。そういう本を送り出してくれた作者に、ただただ感謝。2017年のいま、そしてこれから、甘い蜜を吸い放題の時代に産まれてきたことに、ただただ感謝。

  • 読み始めたときは、よくわからない単語がたくさんあってなかなか読み進めれなかったけれど、最後まで読むと、キャラの性格が一人一人濃くてすごく面白かった。トリックの方も最後まで期待を裏切らなくて良かった。

  • 戯言シリーズ-1。
    島に集められた天才と首切り死体。
    C0193

  • 鴉の濡れ羽島という孤島に集められた天才たち。

    玖渚友、工学の天才。
    伊吹かなみ、絵画の天才。車いす。
    佐代野弥生、料理の天才。
    園山赤音、科学の天才。七愚人。
    姫菜真姫、占術の天才。

    ぼく、主人公で友の付き添い人。
    逆木深夜、伊吹かなみの付き添い人。

    赤神イリア、本家から絶縁された財閥令嬢。
    班田玲、赤神イリアに仕えるメイド長。
    千賀あかり、ひかり、てる子、三つ子で赤神イリアに仕えるメイド。

    哀川潤、請負人。

    ここで、起きた殺人事件。
    入れ替わりがあったり。
    何が正しくて何が嘘だったのか。

    まだまだ謎が多い。
    「パーンテナ島じゃあるまいし」
    パーンテナ島?

    「首斬り死体を見るのはさすがに久しぶり」
    久しぶり?

    五年前っていうのも何か気になる。

  • 間違いなく天才の作品だが、、
    回りくど過ぎて途中で投げる人も多そう。

  • 再読
    やっぱり面白いしサクサク読めるな~~~
    前読んだときよりは登場人物も把握できたし、俯瞰的に読めたし、西尾節も理解できた気がする・・・
    気がするだけかもだけど・・・

    やっぱりぼく友すきだな~・・・
    友が階段上ってきたシーンとかなんだかんだ泣けるもんよ・・・・・・

  • 西尾維新にようやく手を出す。なるほど、広義のラノベとの評に納得する。

  • トリックは途中で分かってしまったけど最後まで面白く読むことができた。

  • 戯言シリーズの一作目。
    なお私は、西尾維新は〈物語〉シリーズは一通り読んでいるが、他は全く読んでいない。

    密室殺人のミステリ。
    超現実的といえる能力者がぽこじゃか出てくるので、特にミステリ脳を持ち出さずに読んでいたが、どうやら割と真面目なミステリだった様だ。
    メタな読み方をしすぎた気もする。

    登場人物、というかヒロイン?の魅力がイマイチだったかなぁ。
    もう数冊は読んでみる、かも。

  • とてつもなく面白かった‼️西尾さんの推理小説って珍しい気がします。なんで戯言遣いの名前を書かないんだろー

  • なんとなく避けていた西尾維新。
    最近ハマった森博嗣氏が辻村さんと同じメフィスト賞出身だと知り、もしや私のストライクゾーンはメフィスト賞か?と過去の受賞作リストを見ていてこちらを見つけたので購入。
    実は、掟上今日子さんシリーズが気になっていて、一度読んでみたい作家さんだなーとも思っていたので。

    結果、ストライクゾーンだったかというと、少しズレてました(笑)
    うーん。話はおもしろい。ミステリー的にも、玖渚のパソコン破壊あたりからぐぐっと盛り上がり、ラストの大どんでん返しにはがっつりやられたので、すごく楽しめました。
    ただ、そこまでがとにかく長い。この作家さんの特徴らしい言葉遊びがイマイチハマらない。
    天才だらけの設定も、なぁ。
    森さんの「F」と似てるから比べちゃうけど、森さんの描く天才はすごくリアルにいそうなんだけど、この作家さんの描く天才はリアリティがない。ラノベ感が満載すぎて嘘くさい。
    ご本人はかなり頭がいいと思うんですけど(作中の情報量から)なんかこう、キャラのビジュアルに頼ってる感が……。
    って、当時二十歳なんですよね。人生経験の差かな。
    最新作を読むとまた感じが違うんだろうなー。

    ただ、語り部と玖渚の過去とかはわからないままなんで、もしかしたらまた続きは読むかも……?
    機会があれば、かな。

  • 戯言シリーズ第一弾。
    語り部に親近感。

  • 戯言シリーズの第1巻。初めてのライトノベルでした。ページの殆どを戯言で占める内容でした。でも、イライラする事のない戯言でした。最後、話についていけなかったが、読み終わったあとに整理して考えると「な〜んだ〜」という感じの余韻でした。

  • 私の中でも西尾維新氏といえば、物語シリーズなんですが、文庫化してる戯言シリーズを読んでみました。
    言葉遊びが得意なイメージがありますが、この作品もそんな感じですね。

  • 西尾維新の戯言シリーズ第一弾。物語シリーズは目を通していたが本シリーズは他の人からも「良い」との噂を聞いていたので読んでみた。結果は「とても良い」だ。まさかのミステリー形式、殺人ものとは思わなかったが事件と主人公による謎解き、さらにはどんでん返しの展開。読んでいて何度も裏切られて読んでいて楽しかった。

  • 戯言:たわけた言葉。ばかばかしい話。また、ふざけた話。

    絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が“科学・絵画・料理・占術・工学”、五人の「天才」を招待した瞬間、“孤島×密室×首なし死体”の連鎖がスタートする。工学の天才美少女、「青色サヴァン」こと玖渚友とその冴えない友人、「戯言遣い」いーちゃんは、「天才」の凶行を“証明終了”できるのか?

    プチメフィスト賞ブーム到来につき読了。語り手はいーちゃん。久しぶりだと読みやすいな、ラノベ。でも中身は軽くない。面白かった。

    二転三転、解けた謎がもう一回解き直される。シナプスぷすぷす、気持ちいい。登場人物の哲学、気になる過去、思想、気持ちいい。
    第一密室がすぐに解けて、なんだ緩いじゃんって油断しまくってたから、後半からビックリの連続。
    気持ちいいね。

  • 指示語がやたら多くて読みにくいしヒロインの性格がアレなので過去数回挫折したがこのたび読了した。
     弥生さんは可愛い。
    推理物は何も考えず驚きながら楽しんでいるけど、なかなかよかった。とくに三日目から四日目の落差。綿流しのお祭りの夜のような。
     わかりやすく快楽殺人犯モノのほうが好みだったかなあ。しかしそれだと「禁断のパンダ」とかぶってしまうか。アレもふつうに気持ち悪かった。
     読み終えてみると面白かったのかなんだったのかよくわからない。読みやすいことは確かだ。読むのが遅い目な私が三時間ぐらいで読めたんだから。
     主人公はなんか嫌な奴だけど、ヒロインとお似合いだと思います。でもこいつの語りのせいで話しが3割増わからんことになってる気がする。

    この作品を呼んだのは舞城王太郎「煙か土か食い物」が面白いと思ったからだけど、同じメフィスト賞だからか、ちょっと似ているな。勢いで読めちゃう感じが。

  • 大金持ちのイリア嬢が隠れ住む鴉の濡れ羽島に招待された科学・絵画・料理・占術・工学の《天才》、五人の女性たち。
    その工学の天才、僕様ちゃんな「青色サヴァン」玖渚友、の付添人「戯言遣い」のいーちゃんこと『ぼく』は、ここでも流される人生を流されるままに生きていた。

    招く側も招かれる側もどうしようもなく異端。
    そんな人々が集う絶海の孤島にて四日目、首切り殺人事件が起こったが、イリア嬢は警察には通報しないと言うので『ぼく』は玖渚とふたりで事件の調査をはじめた。

    孤島×密室×首なし死体×2。

    この状況を完膚なきまでに解決してくれるすばらしい才能の持ち主が島を訪れるまで六日間。
    さて、ぼくたちは《天才》の凶行を証明終了できるだろうか──?

  • (*01)
    漫画的であり喜劇的でもある点でコミカルであり、衒学的な響きも求めた点でミステリー(*02)やコミックこそが照らす世界もあることを感じさせる。
    漫画的なものは、イラストよりもイラスト的なセリフ(*03)に現われており、文字でない記号や愛称や一語のセリフがそれであり、そのセリフによるかけ合いはミニマルかつシンフォニックな域に達している場面もある。
    一方、漫画で言うとキャラクター造形や背景の画の部分が、小説という文字テキストでは地の文になるが、ここに現代における個を示すような主体観/世界観を織り交ぜている。地の文には、主人公の心理を示す文も挿入されているが、やや興味深いのは、登場する天才的予言者のセリフと主人公の心理的な地の文が交錯する場面がところどころに現われ、吹き出しと背景の越境という問題系を批評的に表現していることだろう。

    (*02)
    ミステリーの常套である密室性、怪奇性や、登場人物の珍奇性、問題解決における転回性は備えており、これらにより進行されるストーリー自体は、いくぶん普通な感がある。しかしこの普通の事を遊ぶ姿に文学性をみる。

    (*03)
    セリフがあっけらかんとしており、軽くて、明快で、そこそこの正しさを有している点で、lightでありrightでもある。これがライトノベルを基礎づけているように思う。言葉遊びは現代文学に欠かせない要素であり、本書にもその影響は随所に見られるが、文字を絵に意識的に近づけている点が本書の卓越ではないだろうか。字は読みにくいが、絵はみやすいのである。

  • 完成度☆☆☆★★
    魅力☆☆☆☆★
    文章力☆☆☆★★
    独創力☆☆☆☆☆
    衝撃力☆☆☆☆☆

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絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が"科学・絵画・料理・占術・工学"、五人の「天才」女性を招待した瞬間、"孤島×密室×首なし死体"の連鎖がスタートする。工学の天才美少女、「青色サヴァン」こと玖渚友とその冴えない友人、「戯言遣い」いーちゃんは、「天才」の凶行を"証明終了"できるのか?第23回メフィスト賞受賞作。

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