- Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062754637
感想・レビュー・書評
-
ミステリではなかった。…タイトルの「黒」がちゃんとに反映されていて、どこか闇のある話ばかり。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
江戸川乱歩賞受賞の作家たちのアンソロジー。
第3弾といいますが、
黒という言葉にひかれ、まずはこの本から・・・・。
●花男 鳴海章
●グレーテスト・ロマンス 桐野夏生
●ひたひたと 野沢尚
●声 三浦明博
●秋の日ヴィオロンのため息 赤井三尋
知っている作家さんもいれば、
恥ずかしながら初めて読む作家さんもいました。
内容紹介に書かれている短いあらすじ、そのままなので、
あえて内容は書きませんが、
読み応えあったのは、「ひたひたと」。
ヒロインのモノローグですが、
どんな結末が待っているのか、どんでん返しもあり、
こんな復讐劇もあるのか、と思える内容でした。
ちょっと切なかったのは「声」。
事故死した父親の不器用な父性愛が
じんわりと感じられる作品でした。
短編だからこそ凝縮された何とも言えない恐怖が伝わり、
乱歩賞受賞作家さんたちの力量はさすがだと思いました。
久しぶりに面白いミステリーを読んだ気がします。
このアンソロジーは他にも、
赤の謎、白の謎、青の謎、とあるようです。
機会を見つけて読んでみたいと思いました。 -
乱歩賞作家5名によるアンソロジー。
満足度は今一つ。物足りなかった。 -
乱歩賞作家5人によるアンソロジー
さすがに読み応えあり。
「謎」というほどのものでもないのもあったけど -
桐野夏生のミロシリーズの短編目当てで読んでみた。 乱歩賞作家の短編を集めた割にはミステリ色が薄め。 サスペンスあり幻想小説風あり、でテイストがバラバラな印象を受けた。 シリーズ番外編の話もあるので、本編を読んでいない読者には少し不親切。 単に乱歩賞作家の寄せ集めアンソロという感じ。 三浦明博「声」・・・読後感がさわやかで、意外に一番良かった。 野沢尚「ひたひたと」・・・ルーティンなんだろうけど、さすがにうまいと思いました。 桐野夏生「グレーテスト・ロマンス」・・・成瀬の独白が読めたので、それだけで収穫でした。
-
江戸川乱歩賞受賞作家によるアンソロジー。シリーズものの続編の作品もあるので、(桐野夏生の探偵ミロシリーズとか)予習をするとさらに楽しめます。
-
流石江戸川乱歩、って感じで、この「黒の謎」ってネーミングにもピッタリなエログロな話もありました。私はそれはちょっと…でしたが(笑)等々力教授が素敵です☆