- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062754934
感想・レビュー・書評
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わずか数時間で瞬殺。読み終えた後に、充実感とともに読み終えてしまった寂しささえ感じられる傑作。過去の複数作品の登場人物が交錯する、コナリー作品の集大成のような立ち位置らしいのだが、あいにく過去作品を読まずに出会ってしまったが、それでも充分に堪能できた。他の作品を読むのが楽しみ。
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相変わらずの読み応えある作品。
感想としては映画の脚本が良い雰囲気。
大変面白いけどそれ程深いストーリーではない。
でもコナリーの作品を読み続ける事は間違いないな。 -
マイクルコナリーの「ポエット」の続編。悪役にこれ以上の巨悪を望むのは贅沢なのだろうか。(記憶違いの可能性もあるが)ポエットの圧倒的な悪のイメージが小さくまとまっているような印象があって、そこが唯一の難点と言えるかもしれない。そこを除けば、伏線回収も含めいつもどおりのコナリークオリティで、特に序盤の友の死の謎が提示される部分の書き振りが素晴らしい。
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うーん、凄い。面白い。
解説にも書かれていますが、確かに、ザ・ポエットから読んだ方が良いでしょうね。そうしないと、ある意味ネタバレとなってしまいます。 -
面白い!
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ボッシュはもちろん、テリー・マッケイレブやポエットまで、ファミリー総出演。ボッシュ・シリーズは順序通りに読む必要はないと思うけど、本作品だけは別。作中でがっつり『サ・ポエット』の犯人についてネタばらししてあるので、必ずそちらを先に読みましょう。
私立探偵になっているボッシュだが、中身は警察小説のまんま。探偵というカラーが目立っているとも思えないし、刑事時代と違うのはバッジの有り無しだけという気もする。まあ、前職時代から一匹狼スタイルで捜査をしてきたボッシュなので、それが私立探偵になっても特に違和感は感じないが。
高度に知的な殺人犯──よく目にするキャラだが、このタイプの取扱いって実は難儀だったりするのでは? 無関係に思えた物証を足掛かりに隠れ家を特定。捜査員が踏み込んだ途端にトラップ発動で大爆発。犯人の方が一枚上手だったという皮肉なオチだが、これが行き過ぎると、緊迫の展開を飛び越えてただのSFになっちまう。先の先の先を読むなんてこと、タイムマシンにでも乗ってない限り無理っしょ、とかいう具合に。そういうことをチラチラと思いながら、本作品を楽しんでみた。
クライマックスにアクションをもってくる“お約束”についてはさすがに食傷気味。ここがアメリカと北欧の違いだったりするのかしら。でも今回はいろいろとケリがついていくので、今までの既読シリーズを思い返しながらの終盤になった。