分冊文庫版 陰摩羅鬼の瑕(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 479
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062755009

作品紹介・あらすじ

伯爵は私を視た。
そして問う。
貴方にとって生きて居ることと云うのはどのような意味を持つのです――。

「花嫁が死ぬんですよ、呪いで」謎の洋館「鳥の城」の主、「伯爵」こと由良昂允(こういん)は、4度も妻を婚礼の夜に失っていた。5人目の花嫁の命を守るべく、探偵・榎木津礼二郎と、小説家・関口巽は、昂允の依頼を受け、白樺湖に向かう。館の住人達の前にして、榎木津はいきなり叫んだ。「おお! そこに人殺しが居る!」

感想・レビュー・書評

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  • 神様エノ様が高熱で視力を失う?
    頼りにならない猿が付き添い?

    不気味な館に関口は目眩に吐き気…
    神は天蓋ベッドで爆睡笑

    伯爵家の名前に混乱しながらも「人殺しがいる」とエノ様がおっしゃるの!この中にいるんですね♪
    犯人わかっちゃったか(゚-゚*;)(;*゚-゚)

    混乱の関口が横溝正史と出会う読書サービス付き♪

    わたしにしては珍しく他作品と並行して読んでるのですが…
    京極作品はちゃんと考えて分冊されてる!
    素晴らしくキリが良い上巻の終わり方!

    忘れないうちに中巻へ(。>ω<)ノ

    • 土瓶さん
      頼りにならない猿(笑)
      事件に巻き込まれる能力は高いのになぁ。
      頼りにならない猿(笑)
      事件に巻き込まれる能力は高いのになぁ。
      2023/11/29
    • みんみんさん
      でも関口で始まるのは嫌いじゃない笑
      朦朧としながら京極堂の事を考えるのが好き笑
      でも関口で始まるのは嫌いじゃない笑
      朦朧としながら京極堂の事を考えるのが好き笑
      2023/11/29
  • 再読。

    どうやら分冊版は絶版らしく、下巻を入手するのに難儀しやっと読める!
    百鬼夜行シリーズの中では若干印象が薄めだったのかあまり鮮明に記憶に残っていない。あらたに楽しめて嬉しいかも。

    このシリーズは登場人物がとても魅力的たが、中でも知れば知るほど味わい深くて好きになるのが関口巽。上巻は主に関口君が、活躍(?)。まさかの大作家の登場など結構盛りだくさんで読み応えあり。

  • 伯爵の称号を持つ由良昴允は無数の鳥の剥製がある洋館に住んでいる。その伯爵に嫁いだ花嫁は20数年の間に4人殺されていた。しかし、犯人は捕まっていない。その5人目を防ぐ為、探偵榎木津礼二郎が呼ばれた。

    特異な舞台と今回の重要人物そしていつもの面々の紹介。ただそれだけだった気がする。


    社会通念だの常識だのと云うものは普遍的絶対的な真理ではない。一定の条件下でのみ有効なお約束に過ぎない。

  • 鵼の碑刊行記念に再読。
    知ってて読むとすんなり納得できる描写。読んでいてぞくぞくした。

  • 再読。感想は全て読み終わってから。

  • このシリーズ、最初からちゃんと読みたかったのに早速数作飛ばして読んでしまった(笑)
    序盤の関口巽の見ていること聞いていることが、後の榎木津の突飛なセリフと、京極堂との答え合わせに重要になってくるので回りくどいなぁとか思いながらなんとか読みました。
    今から(中)巻を読むので、どんな感じに話が展開するか楽しみです。
    相変わらず、京極夏彦氏の世界観がすごい。
    映像化したものを見てみたい。

  • たぶん2回目。シリーズでは珍しくすぐ犯人の見当がつく。そしてよい意味で普通。
    横溝正史が出てくるところ、よいです。

  • 妖怪シリーズは「塗仏」がラストでその後の2編は番外編という認識をしていたので(実際そうなのかな?公式見解は知らない)、あまり読む気になれず、今に至るまで読んでいなかった。まだ下巻を読んでいないので楽しみ。ここまでの内容だとやはり、伯爵が「死」の認識を間違っていて、自分で殺した自覚がない、みたいなことかな~と思ってしまうのだが、多分そう誘導されているんだろう。

  • 別に嫌いじゃないけど、いつもどおり冗長な描写が多い

  • 百鬼夜行シリーズ。

    今回も榎さん大暴走です…。でも、そんな大暴走する榎さんが個人的に好きです。そしていつも関口君にやきもきしちゃう。あぁ、しっかりしろよ関さぁぁん!と、いつも以上に思ってしまう。でも、彼こそがどもったりするけれどもフツーなんだよなぁ…。

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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