ツチヤ学部長の弁明 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062755344

感想・レビュー・書評

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  • 哲学書のフリをした女性嫌いの本、かなぁ。
    もちろん、シニカルでユーモラスな書き方なので嫌味はないんだけど、環境が女性だらけとはいえ、あまりにもそれに類する内容が多いから食傷気味。
    それだけ女性が優遇されてるってことなんでしょうね。

  • 学部長になってしまった?ツチヤ教授の本。
    お気に入りは
    「神経の太い男」
    「哲学をオチョクる方法」
    「ことわざの正しい読み方」
    どれも電車で読むのは厳禁です。

  • 読書録「ツチヤ学部長の弁明」4

    著者 土屋賢二
    出版 講談社

    P278より引用
    “学部長の任期は、予定通り満了を迎えた。任期が終わるまで死
    なないように努力したのが実ったのである。”

     哲学者である著者による、務める大学のパンフレットや数々の
    雑誌に掲載されたエッセイなどをまとめた一冊。
     学部長就任のメッセージから性格診断まで、理論的でウィット
    に富んだ文章で書かれています。
    いしいひさいち氏のマンガも一緒に楽しめます。

     上記の引用は、あとがきの中の一文。長生きするための努力と
    いうのが、何よりも難しいのかもしれません。体に悪そうなこと
    ばかりしていても元気に生きている人もいるかと思えば、慎重に
    毎日を過ごしていた人が、突然亡くなることもあります。
    はっきりとした方法がわからないので、やはり難しいのではない
    でしょうか。
     これが答えだ!と断言するような情報には、ゆめゆめ注意したい
    ものだと思いました。

    ーーーーー

  • 彼の本は、週刊誌への連載をまとめたよりも、こういう単発の文章をまとめたほうがはるかに面白いものになると思う。

  • 多くの題材が身近なもので、軽妙な文体に、哲学要素というかご都合主義的解釈を交えて窮状を説明している。
    女性について訴えるさまは太宰作の男女同権という作品を思わせる。
    理不尽とユーモアで作ったミルフィーユをパクパク食べているような感覚を覚えた。
    ツチヤ学部長、退官したならエッセイもっと出せるでしょ、と言われる職業に就いてみる気はありませんでしょうか?

  • 「健全な推理力」は、大笑いしました。強張った神経がリラックスさせてもらえる一冊です。

  • 土屋先生も学部長になってしまった。

  • ツチヤ先生のエッセイ集の中ではこれが一番好きかも。
    「学部長って大変」って見えるのはこんな人がやってるからに違いない。

  • ・11/2 読了.ちょっと前から読んでいた久々の土屋本である.今回は写真もいしいひさいちのイラストもふんだんにあってなかなか楽しめた.小品が多いせいか、いまいち文章は面白みにかけてたかも.講談社文庫だからいつものシリーズとも違うな.早く文春文庫から次作が出ないかな.

  • 土屋教授のエッセイ集。講演記録や学報からのものもある。

    なんか読んだことあるなーと思ってたらハードカバーの方既読でした笑。
    相変わらずおもしろい。今回のはお茶大や哲学への愛も感じる笑。だらだらのらりくらりしている中に鋭い指摘もあったり。

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著者プロフィール

1944年岡山県玉野市生まれ。玉野市立宇野幼稚園、宇野小学校、宇野中学校と、とんとん拍子に宇野地区きっての名門校を進み、中学2年生のとき岡山市立丸の内中学校に転校。岡山操山高校を経て、官僚を目指して東京大学文科一類に入学。2年後、方針転換して文学部哲学科に進学して大学院博士課程中退。東大助手を務めた後、お茶の水女子大学に着任。35年にわたって哲学を教え、現在、お茶の水女子大学名誉教授。 哲学のかたわら、五十歳のときユーモアエッセイ集『われ笑う、ゆえにわれあり』(文春文庫)を出版したのを皮切りに、『妻と罰』『ツチヤの貧格』(文春文庫)、『ツチヤ学部長の弁明』(講談社文庫)など多数のユーモアエッセイ集と、『ツチヤ教授の哲学講義』『ツチヤ教授の哲学入門――なぜ人間は八本足か』(文春文庫)など少数の哲学書を発表、いずれも好評のうちに絶賛在庫中。他に『幸・不幸の分かれ道――考え違いとユーモア』(東京書籍)、『われ悩む、ゆえにわれあり―― ツチヤ教授の人生相談』(PHP)などを矢継ぎ早に発表し、在庫に花を添えている。週刊文春とPHPに連載中。

「2013年 『哲学者にならない方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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