四季 春 (講談社文庫)

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著者 : 森博嗣
  • 講談社 (2006年11月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062755689

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四季 春 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 想像以上に難しい。
    天才、真賀田四季の話なんだから難しいだろうなーとは思ってたけど、初読じゃ何が何だかさっぱり(笑)

    結局其志雄は何人いたんだ?

    でも、Vシリーズからもたくさんキャラが登場するし、S&Mからも登場するし、森ミステリーのキャラ萌えにはたまらんシリーズですよね、これ。
    こう見ると、四季はすべての主要メンバーと会っていそう(笑)

    とりあえず再読してます。再読して「夏」を読もう。

  • 天才、真賀田四季の子ども時代。其志雄の話が多い。

  • 何年も前に図書館で春夏秋冬とすべて読んだのだけど
    そのときは春だけ購入しませんでした。
    読み返したいと思わないと判断しました。

    けれど最近、好みが変わったので
    夏と秋を売り払いました。
    この2つは手元になくとも自分の頭の範囲で記憶できるような感じがしたから。

    冬のみ手元に置いたのは
    冬の世界は私の想定の埒外すぎて再生保存できないから。

    それで急に春が気になって
    そもそもの根源を確認したい、と思ったのです。
    なぜでしょう。

    冬で、四季がある概念をウォーカロンに吐露したことにある気がします。
    ある意味でようやく。
    それが大人になる、ということ。
    とわたしも思いました。

    だから、超然としたこどもの四季を見たくなりました。
    なつかしくも不器用で孤独なこどもの姿を。

    何年もたってからこういう楽しみ方があるのですね。
    書物はなにひとつ変わらないのに。

  • 最初にこの作品を読んだのが、よかったのか悪かったのか。この作家の作品は、ほとんどがリンクするみたいなので、何冊か読まないと理解出来ないのかも。はまる人は、はまるんだろうなあ。

  • 人格とは何なのか、自分とは何者なのか、アイデンティティとは。そんなこんながめまぐるしく心に問いかけてくる。透明人間にファンタジーな感興を抱きながら、他方、非現実な設定に鼻白んでもいたが、虚を突く事実に思わず声をあげてしまった。じ意想外すぎる展開、わりじわりと一つの事実に収斂し迫っていく過程に興奮が止まらなかった。

  • 「すべてがFになる」がきっかけで、森博嗣作品を読み始めた。
    犀川の一歩引いた態度や、西之園萌絵のエキセントリックな行動に魅せられてS&Mシリーズを読んでいたのだと思っていた。
    が、どうも違ったようだ。
    私は天才に魅せられている、特に森博嗣の描く天才はいい。

    小説に、いや、物語全般に於いて
    読み手が予測できない様な言動や思想ってのは
    読み手に不信感を与えたり、不自然さを感じさせてしまう。
    だから、一般的に物語の登場人物は
    受け手の予測の範疇を超えた言動はしない。

    森博嗣の描く天才はそれを簡単に超えてくる。
    考えていることが全く読めない。
    それでいて、人として不自然さを感じさせない。

    森博嗣の描く天才を内から外から眺めることは
    私にとって未だ見ぬ天才の思考に触れることが出来る
    非常にエキサイティングな時間だ。

  • 一年半ぶりの再読。「SMシリーズ」と「Vシリーズ」を読了済みの人向け。
    四季の幼少期を描く一冊。
    天才少女四季の頭脳の明晰さと子供ならではの肉体的な制限、内面に残る子供っぽさというアンバランスさが垣間見えるのがこの「春」だ。また「SMシリーズ」「Vシリーズ」の登場人物たちと幼少期の四季との接点が窺える点で、森作品を読破しているファンにはたまらない。
    事件が出てくるもののフェアではないため本格ではないし、叙述トリック的なものも、うまく機能はしていない。ただ、これはきっと森氏としてはミステリとしての位置づけではないと思うのだ。ただ四季の思考を、行動を、これから物語に決着をつけるに当たり書いておくべきものであり、森氏が大切にしてるキャラクターの四季を書きたい、と氏自身が思ったのではないだろうか。
    「四季」シリーズのなかではやや印象が薄い気がする。でも個人的にはトリック云々よりも森博嗣のあの、気品がある詩のような文章が好きだから森ファンだというわたしにとっては満足。

  • 四季シリーズ①

    ・天才・真賀田四季博士の幼少時の話。
    ・S&Mシリーズ、Vシリーズを読了後に読むと、登場人物の関係性が良く分かる。
    ・萌絵の父である西之園博士、瀬在丸紅子、宗教団体の教祖・佐織宗尊、ジャーナリスト?各務亜樹良など、馴染みの登場人物が出てくる。
    ・真賀田四季の別人格の一人である、栗本基志雄が語る僕と、真賀田四季の兄である、真賀田基志雄の別人格が語る僕。僕の語り口に、かなり混同する。
    ・今後の『夏』以降、どんなエピソードがあるのか?楽しみである。

  • 四季シリーズ一作目。
    あの真賀田四季の幼少時の物語。
    生まれてからすぐの記憶すらも持っている少女は、すぐに天才少女として名を馳せることに。
    しかしその中にも複雑な人格が。実在の其志雄と内面の基志雄に気付くまで、物語の大半はわけがわからないことに。
    後半になってようやく、ああそうだったのかと納得しましたが、内面で話をしていてもわずか六歳で難しいことを議論するので、ちょっと読み飛ばし。おばちゃんにもわかるように話して(笑)。凡人には辛いわ。
    この辺りの年齢でVシリーズの紅子と遭遇。

  • 真賀田四季という天才のエピソードが綴られた本。
    幼い頃の彼女が、何をどう考えていたのか。

    真賀田四季の別人格「栗本基志雄」の一人称「僕」と、
    真賀田四季の兄、真賀田基志雄の別人格「透明人間」の「僕」

    途中で少々混乱してしまった。

    私のような凡人には、天才の思考は難解で、
    これまでのシリーズの中では一番読み進め辛かった。

  • すべてはここから始まった。未来の世界の礎を築いた天才・真賀田四季、世界の理、人の心までも観察の対象となる。果たして彼女は神か悪魔か。

  • 【あらすじ】
    科学者・真賀田四季。 幼くして発現する、真の天才。 圧倒的人気のカリスマ、真賀田四季の物語、第1弾。 天才科学者・真賀田四季(まがたしき)。彼女は5歳になるまでに語学を、6歳には数学と物理をマスタ、一流のエンジニアになった。すべてを一瞬にして理解し、把握し、思考するその能力に人々は魅了される。あらゆる概念にとらわれぬ知性が遭遇した殺人事件は、彼女にどんな影響を与えたのか。圧倒的人気の4部作、第1弾。
    【感想】
    四季の幼少期を描いた作品ということで、早く読みたいと思っていた。そして四季の天才っぷりは幼いころから何一つ変わっていなかったんだなというところに、驚かされたような、はたまた納得させられたかのような、そんな感覚に陥った。でも、その天才さが普通の子にあるあどけなさや可愛らしさを消し去ってしまっているような気がして、それが読んでいて少し悲しい気持ちになった。四季にも子供らしい子供の時期があったのかなと思っていたから余計にそう思ったのかもしれない。この作品で一番難しかったのが、基志雄の存在だ。彼は一体実在しているのか、はたまた四季の中にのみ存在しているのか、結局わたしは最後までよくわからなかった。四季の冬まで読めば、それがはっきりとわかるのかな?

  • 面白かった。
    天才科学者・真賀田四季を知りたくて彼女の幼少期が描かれている本作を読んだのだけれど、たった一桁の年齢である幼少期でさえ彼女には追いつけない。
    ただただ立ち尽くして見ている気分でした。圧倒。
    そして、これはこれで十分に面白かったのだけれど、やはり出版順に読んでいこうと思いました。
    他シリーズの登場人物らしき人が出てきたので、その方がきっと面白いはず。

    文庫の最後に著者と出版部が選んだ読者の感想が載っていて、その中の一人に凄く共感した。

    天才にはこの世界がどう映っているのか。
    凡人の私にも興味がある。

  • 「すべてはFになる」に登場した真賀田四季博士の幼少期のお話。

  • この本では複数の【僕?】【作り上げた人格?】の一人称で語られてます。
    その【僕?】【作られた人格?】の目を通して見た四季が描かれていて、その四季は年齢にして想像がつかないくらいの天才ぶりで、これから先どのような人生を歩んで行くのか・・・
    夏・秋・冬。。気になります。

  • 読みやすいんだけど、ちょっと分からない部分が多かった。
    「僕」の目線がなかなか落ち着かなかった。

  • そもそもパスポートなんていう、顔形で本人を確かめるようなシステムが機能していることの方が不思議だ。

    前進するためには、同じだけのものを後方へ放り出す必要があるでしょう?

    「世の中、どうしてこんな善意に満ちているのだろう」
    「そう見える、そう見ようとする善意があるからじゃないかしら。排気ガスや煙突から立ち上る蒸気が、勢いのあるものに見えた時代もあったでしょう」


    高校生の時からずっと読みたくて、でもとっておいた四季…面白かった…幸せ…
    別人格だと途中までは思わさせられ、一瞬で騙されていたことがわかる。鳥肌。人間の形としては四季と其志雄しかいないのだ。
    Vシリーズ最後で瀬在丸紅子と四季(中身は其志雄)が出会う場面の、其志雄側も描かれているのだが、紅子に、男の子の名前だわ。と言われて笑うところが、V読んでるときは何とも思わなかったけど、今回読んで確かにクスリとなった。
    四季という名前のシキをひっくり返して男であることを示すためにオをつけてキシオという名前が付けられたのかなと思った。四季は生まれた時から世界の中心。

  • S&Mシリーズ、Vシリーズ、Gシリーズを経て、満を持して森ワールドの骨格をなすと思われる真賀田四季のシリーズに突入。
    凡人の想像をはるかに超える天才が構築する世界では、西之園萌絵も瀬在丸紅子も各務亜樹良も犀川先生ですら辛うじて固有名詞を与えられる程度の部品なのか、それとも重要な構成要素なのか、この先に期待して星5つ。
    多用される一人称に其志雄が何人登場したかすら認識できていないので、いつか再読しよう。

  • 各務亜樹良女史登場。感想としてはまだ特になし…読みにくい。今さらだけど森川素直は森川須磨と関係あるのかしら。

  • 今までS&M、Vシリーズを読んで来た者たちへのご褒美的作品。まだ少ししか関連性は示されていませんが、もうワクワクが止まりません!早く次が読みたい(^^*

  • ノンフィクションの作品においてカリスマ性のある女性を見つけると、このキャラは美形でなくても読者や作中の人々に同じだけのカリスマ性を感じさせることが可能だったのか?と考えることがよくある。真賀田四季はそうした自問に対して即イエスと答えられるキャラである。真賀田博士が何のことない顔で殺人に手を染める理由がわかった気がする。彼女にとっては一握りの優秀な人間以外ヒトではないのだろう。罪悪感なんてせいぜい犬猫を殺す保健所の人間くらいで。だってこの人もう人間じゃないもん。頭悪すぎて上手く表現できないんだけど、人が絶滅したあと地上にはびこる生物がいたとしたらこんな感じなんじゃないかとか、脳に莫大なバグ(突然変異)を起こして生まれた人間というか、DNAを調べたらヒト出ないという結果が出るんじゃないか、とかそんなことを考えてしまう人。

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四季 春 (講談社文庫)の作品紹介

天才科学者・真賀田四季。彼女は五歳になるまでに語学を、六歳には数学と物理をマスタ、一流のエンジニアになった。すべてを一瞬にして理解し、把握し、思考するその能力に人々は魅了される。あらゆる概念にとらわれぬ知性が遭遇した殺人事件は、彼女にどんな影響を与えたのか。圧倒的人気の四部作、第一弾。

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