四季 春 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062755689

作品紹介・あらすじ

天才科学者・真賀田四季。彼女は五歳になるまでに語学を、六歳には数学と物理をマスタ、一流のエンジニアになった。すべてを一瞬にして理解し、把握し、思考するその能力に人々は魅了される。あらゆる概念にとらわれぬ知性が遭遇した殺人事件は、彼女にどんな影響を与えたのか。圧倒的人気の四部作、第一弾。

感想・レビュー・書評

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  • 一気に読んでしまいました。登場人物が複雑な話でした。四季の思考の速度を表現する森博嗣氏の文章が素敵でした。
    Vシリーズから引き継いだ謎がここで解消されてとてもスッキリです。

  • 何度目かの再読。四季シリーズ第一弾。天才、真賀田四季という存在の残像を追える作品。彼女の速すぎるスピードには結局誰もついていけないということは、天才にとって不幸なのかそれともどうでもいいことなのか。真賀田四季を知ることで、更に森博嗣先生の作品に深みが生まれるようなそんな一冊。

  • 透明人間は最初から四季の創造物?
    四季はS&Mシリーズの重要人物と知って、四季シリーズのみならず、「すべてがFになる」を近いうちに読まなければと誓った読後でした。

  • S&Mシリーズに登場した天才科学者・真賀田四季の幼少期が描かれた物語。四季シリーズ4部作の1作目。

    6歳にして卓越した頭脳と圧倒的なカリスマ性をもった天才・真賀田四季とはどんな人物なのかが描かれていきます。

    S&MシリーズとVシリーズの登場人物も登場します。少なくとも、この2シリーズ全冊を先に読んでから本書を読むのが一番です。

  • 創作において天才キャラというのは作者の力量が問われる非常に高いハードルなのだけれど、軽々と越えるどころかもはや雲の上。     
    しかし各務がこんなにガッツリ関わってくるとは驚いた。   
    そして聞いたことある名前はちらほらと登場。    
    なるほど……つまりは……、そういう……。

  • 220222*読了
    いやもう、おもしろすぎるだろ!!
    四季の少女時代。
    Vシリーズの赤緑黒白で、もしかして?と思っていて、続けてこの小説を読んだことで、あーーー!そういうことだったの!と驚きと納得の波が押し寄せてきました。
    まさかすぎるよ、本当に。
    「すべてがFになる」の時点からこの構想があったのだろうか。
    すべてを分かりながら読めたわけではなくて、読みながら「???」な場面もあったし、今もまだ「こういうこと、だよね?」と確信が持てずにいる部分もあるのだけれど、それでも超絶おもしろかった。夢中。
    スーパーハイパー天才、この世で唯一の天才が、これからどんな風な人生を歩んでいくのか。
    さて、今から「四季 夏」を読みます。

  • やはり多重人格ものは理解が難しい。主人格が他の人格の行動や思考を知っていることもあればない場合もあるというのは状況把握を一層難しくする。さらに、別人格なのか肉体を共有しない別の人なのかの判別もできないもんだから、もうなにがなんだか。

    ただ、一応はこれまでのシリーズなどを完璧に把握していればおそらくわかるんだとは思う。でも無理だった(笑)

    そしてこれはミステリーというよりは、まさに真賀田四季の物語。それまでのシリーズを理解するための前日譚みたいなものと考える方がよい気がする。

  • 森作品再読の度に言ってるけど、面白かったーー!!!
    真賀田四季、本当に興味深いしなんて魅力的なキャラクタなんだろう。
    紅子さんも、西之園博士も、萌絵ちゃんも、各務亜樹良も出てきて、ここまで読んできた身としては贅沢すぎる豪華キャスト。あー楽しい。作品同士の繋がりがとんでもなく好き。
    森博嗣が書くのをやめたとき(書き切った時)、一体どういう世界が見えるのか本当に楽しみ。

  • 真賀田四季の幼少期。
    Vシリーズラストの瀬在丸紅子と真賀田四季の出会った時の四季の状態が詳しく書いてあった。
    まさかそんなとこまで考えて書いていたとなるとやはり森博嗣さんはすごい…。
    「夏」が非常に楽しみです。

  • 天才、真賀田四季の幼少期の物語。すべてがFになるを読んで、真賀田四季という人物について知りたいと思い読んでみました。

    一人称が「僕」である複数の人物(人格)が主体となって話が進められるため、誰が話をしているのか混乱してしまう話でした。

    天才の思考は、このような思考なのかと感動させられる一方で、内容を理解するのは難しかったです。

    S&Mシリーズ、Vシリーズといった他の森作品を読んでから、再読したいと思いました。

    本作を読むにあたっては、ある程度登場人物を理解してから読むのがオススメです。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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