四季 夏 (講談社文庫)

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著者 : 森博嗣
  • 講談社 (2006年11月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062755696

四季 夏 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「もう十三年も生きた 」

    四季シリーズ、真賀田四季の13歳
    S&MシリーズとVシリーズのリンクを明らかにする1冊です
    妃真加島最初の事件の真相が語られ
    Vシリーズから主要メンバーが多数出てきます
    今回は四季の内面に触れるお話
    限界を感じ、望んだとおりに実行し
    それが「すべてがFになる」にたどり着くのだなと思いました
    本当に短い一瞬の出来事は、まさに夏
    花火のようにぱっと終わる季節です

  • 真賀田四季の思春期を描いた作品。
    自身の恋愛感情を理解できず年頃の少女らしい疑問を抱えつつ冷酷な天才として完成していく四季の姿が描かれている。また、「すべてがFになる」で語られていた四季が起こした過去の事件までが明らかになる。

    思春期といえど四季らしさが損なわれることなく、凡人らしい悩みを天才としての価値観で解決しようとする様に多少の恐怖を感じる面白さはそのまま。
    恋愛感情という感覚に鈍い人は多少の共感と一つの解答か示されるのでそういう意味でも楽しめるかと。

  • 「四季」シリーズ第二作目。
    四季が十三歳の頃のエピソードで、「すべてがFになる」の背景が分かります。

    当作にも「S&M」「V」シリーズの登場人物達が登場しています。
    個人的には、高校生時代の犀川先生と喜多先生のやり取りにニヤニヤしました。

    四季さんの目は青かったことを今更ながら知りました。
    四季さんの母親は日本人ですが、どうやら外国人の血が入っているようです。

    四季は、十三歳にして博士号を取っています。
    天才な上に美少女なので、世間から注目されています。
    亜樹良さんとも繋がりがあって、様々な調査を依頼しています。

    作中で四季は遊園地で拉致されてしまいますが、犯人は保呂草です。
    時間稼ぎの目的だったので、すぐに解放されます。
    祖父江さんや林警部も登場していて、警部はハッキリと「名字は犀川」と言っています。

    当作のメインは、進藤と四季の関係でしょうか。
    進藤には奥さんがいますが、後に四季と関係を結びます。
    四季さんのアプローチが積極的なこと。
    進藤は「子供だから」と思いながらも、四季の魅力の前では無抵抗になっています。

    進藤に抱かれる前に、其志雄や森川の人格が出てきます。
    「緊張感のない会話をしているなあ」と思いました。

    最後の舞台は妃真加島です。
    四季は「妊娠している」と告げた後、両親を殺してしまいます。

    妊娠させた相手が親を殺すシーンを目の当たりにすれば、誰だって「お願いだから殺してくれ」と訴えたくなりますよね。
    「すべてがFになる」を読んだ時の進藤氏の印象は「ゲスなロリコン野郎」でしたが、彼は巻き込まれた被害者ですね。

  • SMシリーズを別の時間軸で捉える。この作者の頭の中はほんとうにすごい。


  • S&MとVをつなげる集大成的な感じ。四季が13歳頃の話であり、両親殺害の話。医師であり叔父の新藤清二との恋らしきものもある。林の性が犀川でありへっくんと犀川のつながりが明らかに。中高生くらいの頃の喜多と犀川も出てくる。保呂草、各務、祖父江なども出てきてキャラ的な面でつながりが分かって面白い。四季の人間っぽい感情の部分も新藤を通して垣間見えるよう。精神と肉体の隷属関係。まあまあ面白い。

  • 四季シリーズ②

    ・天才・真賀田四季博士の思春期の話。
    ・S&MとVシリーズの時間軸を結ぶ、橋渡し様な感じ。紅子、林、七夏、保呂草、各務亜樹良を始め、高校生頃の犀川先生や喜多先生も登場する。
    ・叔父・新藤清二と関係を持ち、子供を出産するのは、叔父への純粋な愛なのか?それとも、己の目的の為に利用したに過ぎないのか?
    ・四季の瀬在丸紅子への憧れ?嫉妬?の様な感情が、四季の人格形成に影響しているのかな。
    ・妃真加島の研究所での両親殺害事件の真相が明らかになる。

  • この『夏』では妃真加島での研究所建設が始まり、Vシリーズの面々の姿がそこかしこに現れます。四季は紅子に接触して誘うももちろん紅子は断るのですが、若かりし頃(高校生?)の犀川先生や喜多先生の姿も。無茶な保呂草や四季に仕える各務との関係や林や七夏も出てきて少し前に読み切ったところだというのに懐かしかったです。
    叔父である新藤清二との関係や妊娠、それから両親の殺害まで一気に進み、『すべてがFになる』につながるのだとわかります。なんというか、妊娠出産することによってしか得られないものは、はたして紅子と一緒だったのかどうか。

  • 「春」が難解だった為、あまり期待もせずに読み始めたが、
    こちらは「春」とはまたガラっと変わって面白かった。

    この「夏」は、これまでのシリーズを読み進めてきた人には
    ご褒美的なお話。

    「保呂草」さんと「各務亜樹良」の意外な関係。

    そして、「林」さんのフルネーム!!


    真賀田四季が一人の男性を愛し、そして両親を殺害するに至るまでの話。
    真賀田四季の妊娠・・・・

    あらゆることが起こりすぎて、展開も早く
    あっという間に読み終わってしまった。

  • 面白かった。
    登場人物同士の会話も、四季の思考も、すべてが面白くて意味を探ってしまう。
    春の章では、人間離れしたというか年齢不相応な姿が描かれていた四季だけれど、この夏の章では十三歳という思春期にふさわしい姿が所々見られる。
    感情がコントロールできなくなったり、スリリングで面白そうだという理由で一人旅をしてみたり。
    きっと旅の途中で出会った人たちは、彼女の事を特別な存在ではなく、普通の少女としか見ていなかったと思うが、それも新鮮で面白い。

    とある出来事の真実も明かされ、様々な別シリーズとの繋がりも楽しい。
    芽吹く春。燃える夏。
    秋と冬を読むのが待ち遠しい。

  • 【あらすじ】
    四季、13歳。 あの夏、あの島で何が起こったのか? 孤島の事件、その真相を描く「四季」4部作、第2弾。 13歳。四季はプリンストン大学でマスタの称号を得、MITで博士号も取得し真の天才と讃えられた。青い瞳に知性を湛えた美しい少女に成長した彼女は、叔父・新藤清二と出掛けた遊園地で何者かに誘拐される。彼女が望んだもの、望んだこととは? 孤島の研究所で起こった殺人事件の真相が明かされる第2弾。
    【感想】
    この話で、四季の叔父さんに寄せる密かな想いの大きさを知り、「すべてがFになる」で明かされなかった真実を知ることができた。正直、ここまで深く掘り下げてくるとは思っていなかったので、感嘆させられた。そしてこの話には、今までのシリーズで出てきた登場人物が四季と接触する。それが新鮮で読んでいてすごく面白かった。そういうところも含めて、四季の行動力や判断力の強さには、改めて感心したし凄すぎるなと思った。

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四季 夏 (講談社文庫)の作品紹介

十三歳。四季はプリンストン大学でマスタの称号を得、MITで博士号も取得し真の天才と讃えられた。青い瞳に知性を湛えた美しい少女に成長した彼女は、叔父・新藤清二と出掛けた遊園地で何者かに誘拐される。彼女が望んだもの、望んだこととは?孤島の研究所で起こった殺人事件の真相が明かされる第二弾。

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