四季 夏 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062755696

作品紹介・あらすじ

十三歳。四季はプリンストン大学でマスタの称号を得、MITで博士号も取得し真の天才と讃えられた。青い瞳に知性を湛えた美しい少女に成長した彼女は、叔父・新藤清二と出掛けた遊園地で何者かに誘拐される。彼女が望んだもの、望んだこととは?孤島の研究所で起こった殺人事件の真相が明かされる第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 四季の青春というか色恋沙汰というか、珍しいお話でした。葛藤する四季が可愛らしかったです。
    そして、各務が、、、林が、、、と盛り上がり要素が沢山あり、息つく間もなく、あのラストです。

  • 夏が終わった。

    四季が両親を殺した理由が明らかになった。
    それは天才ゆえの理屈だった。
    S&Mシリーズの補完シリーズとして存在するのが四季シリーズなんだな。

  • 真賀田四季に惚れられる男の気持ちってのはどんななのだろうな。     
    そう言えば真賀田四季って両親を殺害したんだっけか。    
    すべF読んだのがもう7年前。そりゃ覚えてないわな。   
    そして7つ歳をとった今となっては新藤さんに同情してしまう。まぁ誰も彼女に抗うことはできないのだが……。   
    交わされた約束……。     

    ひょっこり登場する喜多くんと犀川くん。ここまでくれば鈍感な私でも嫌でも分かる。分からざるを得ない。凄いなぁ……。

  • 久しぶりに本を読める身体になったから、そにへんにあったものを

    「すべてがFになる」
    につながる話
    春夏秋冬シリーズの夏

    過去の自分が今日の自分の為に用意してくれていた本
    まさにタイムリー

    ここんとこずっと幼い頃の両親とのトラウマに向き合いながら、自分の中から噴出する予測不能なエネルギーを感じながら、読んだこの本の四季はまるで自分だった

    四季よりも、もっと野生的でもっとアホだけど、彼女が捉えている世界の認識の仕方などは共通するものがある
    私は熱くて冷めてる

    この本でそういう自分が再確認できた

  • 何度目かの再読。四季シリーズ第二弾。今作では「すべてがFになる」に至るための過程が語られる。真賀田四季という存在がもう少しだけ馬鹿であればこんな悲劇は起きなかっただろうし、逆にこんなにも天才だからこそこういう結論に至ることは必然だったのだろうと思う。四季による紅子さんの観測結果がなかなかに面白い。

  • 絶対1回目に読んだ時より面白い。キャストが春よりも豪華で読んでて楽しい。
    四季と紅子さんのやり取りが好き。保呂草さんと各務亜樹良の関係も知れるなんて、めっちゃ美味しいな。各務亜樹良が可愛く思えて新鮮。
    林さんの名前の件、ここだったか〜!すっかり忘れてたので、ニヤニヤしてしまった。喜多先生も出てくるし、刊行順で読んでる読者にはなんてご褒美?犀川先生と紅子さんのところも大好き!

    やっぱり真賀田四季、好きだな。全く予測不可能な思考をするから、読んでいて本当に面白い。秋も楽しみ!

  • 「もう十三年も生きた 」

    四季シリーズ、真賀田四季の13歳
    S&MシリーズとVシリーズのリンクを明らかにする1冊です
    妃真加島最初の事件の真相が語られ
    Vシリーズから主要メンバーが多数出てきます
    今回は四季の内面に触れるお話
    限界を感じ、望んだとおりに実行し
    それが「すべてがFになる」にたどり着くのだなと思いました
    本当に短い一瞬の出来事は、まさに夏
    花火のようにぱっと終わる季節です

  • 天才、四季が美しく清廉に緩やかに湾曲して成長していく。『すべてがFになる』のB面ともいえる、裏側であり、四季にとっては表といえる彼女の思考と行動。
    世界の中心に四季がいるとさえ錯覚する「夏」。

  • 四季四部作の第二弾です。
    「すべてがFになる」で始まった読書ですが、
    とうとう事件の背景が…!

    感想を書くためにパラパラ読み返しましたが、
    Vシリーズを読み終わった今、
    いくつかの繋がりに感動。
    先にVシリーズを読めばよかったかも、と。苦笑

    真賀田四季のなかに瀬在丸紅子の存在感。
    各務と保呂草、林に祖父江。
    Vシリーズの登場人物たちがかなり出てきます。

    そして、途中からは驚愕でした。
    真賀田四季に感情はあるのか。
    なぜ叔父なのか。
    どこに向かうのか。

    最後は畳みかけるような展開で、
    読み進める手が止まらず。

  • ようやく『すべてがFになる』に繋がって、絡み合っていた糸が解けていくような快感

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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