四季 夏 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062755696

感想・レビュー・書評

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  • 春の続き
    すべてがFになるに続く話
    衝撃的なエピソードにいたるまでのお話

    よかった点
    ・春よりも、四季の思考が見える
    ・天才も、所詮人間。愛することを知ってからの行動は理解しがたいけど。
    ・あらゆることに緊迫感がないが、たぶんそれは四季の感覚で世界を見ているから。時間のゆっくり流れる感じがおもしろい

    イマイチな点
    ・登場人物はそれぞれキャラが立っていて必要不可欠な感じがあるけど、メイン以外の出来事がとても瑣末なエピソードな印象。このくだりいる?って感じるときが多い。

  • 既読

  • 過去の既読本

  • 森先生の作品は数学的に面白く、読みたくなって読んでしまった。

  • 5年振りに再読。
    当時は新卒で入った職場を辞めた頃。

    社会の枠がわからない私には難解な一冊だった


    そして5年。
    スイカの中心を食べるには、周囲の味を知る必要がある
    私は周囲を知らなかった。
    今さらそれを気付かせてくれる一冊。


    「お約束します。いつか、必ず」

  • 2018/07/08

    四季初の殺人に迫る。

  • 夏。実り。成熟。頂点。飽和。
    色んな連想が浮かびます。
    はじめて読んだときはとても理解が出来なかった。それは自分がまだ10代で、親に保護されている立場だったからかな、と今では思う。自分で自分の人生を選択できるようになった今では、彼女の正しさが少しは理解できる。めいっぱい生きるという事だ。
    生きていると色んな怖いものがあって、社会とか、上司とか、結婚や子育て、老い、将来など。
    しかし必要以上に囚われることではない、たいしたことではないんだと、思わせてくれるような物語でした。

  • 2018年3月9日購入。
    2018年4月7日読了。

  • SMシリーズを別の時間軸で捉える。この作者の頭の中はほんとうにすごい。

  • この『夏』では妃真加島での研究所建設が始まり、Vシリーズの面々の姿がそこかしこに現れます。四季は紅子に接触して誘うももちろん紅子は断るのですが、若かりし頃(高校生?)の犀川先生や喜多先生の姿も。無茶な保呂草や四季に仕える各務との関係や林や七夏も出てきて少し前に読み切ったところだというのに懐かしかったです。
    叔父である新藤清二との関係や妊娠、それから両親の殺害まで一気に進み、『すべてがFになる』につながるのだとわかります。なんというか、妊娠出産することによってしか得られないものは、はたして紅子と一緒だったのかどうか。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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