吉田電車 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062756310

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったけど、漫画ほどグイグイ来なかった。酒井順子さんも言っていたけど、後書きの「これで自転車に乗れる。電車の不便なのは自分で運転できないこと」にすこしがっかり。

  • 「吉田自転車」に続く旅エッセイの第二弾、筆者のマンガ同様の独特の着眼点とイラストが楽しい。

    吉田戦車の魅力は何だろうか。氏のどこか一歩引いたシャイな立ち位置が醸し出す投げやりさと微妙な余韻にあると自分は思っている。

    本書は全20回、電車による紀行。毎回の筆者のイラストが素晴らしい。「吉田〇車」シリーズ。

    「web現代」連載記事。

  • オモロ~

  • おもしろいの一言。文章が秀逸。

  • Web現代に連載されたエッセイ集5ヶ月分です。
    別に鉄道の蘊蓄本というわけでもなく、電車に乗ってお出かけした紀行エッセイですね。失敗もあったり、行き当たりばったりだったり、すごーくゆるい旅の記録です。電車が好きというより、麺類が好きという感じのエッセイです。

    著者:吉田戦車(1963-、奥州市、漫画家)
    解説:酒井順子(1966-、東京都、エッセイスト)

  • 【本の内容】
    戦車イン電車!
    激走!
    鉄道の旅エッセイ。
    人気漫画家が鉄道の気配と麺を求めて全国を巡る「電車の旅」エッセイ。
    懐かしいセンスあふれる近鉄特急で「いつもと違う感」を満喫。
    伊勢うどんをすすれ!大江戸線では異様な駅名「面き番」に困惑し、西武多摩川線で八王子系ラーメンに邂逅。
    健康的イラスト&写真満載の○(マル)車シリーズ第2弾。

    [ 目次 ]
    ああ近鉄!―伊勢湾にひびく巨獣の咆哮
    魚罵倒!―ゴッドパワーを信じて
    Vゴール!―魂の兄弟たちとの出会い
    生玉ネギ!―ナイスバイク号はおかんむり
    六本木!―ああミニスカポリスの脚
    サンドイッチ!―胆沢平野に白鳥は舞う
    ザネリ!―賢治ゆかりのつるつるしたもの
    ジェームス!―八方尾根にコンタクトは光った
    レール!―歳三うどんはミルク入り
    戦車誕生―よみがえれスマートな俺よ!〔ほか〕

    [ POP ]
    吉田戦車が電車に乗って旅に出る。

    そこで見たもの、聞いたもの、食べたもの、思ったこと、考えたことを自由気ままに綴った紀行文。

    「吉田戦車というと、えーっと、かわうそ君、だよね……?」くらいの知識しかなくても、存分に楽しめる。

    過激で豪快で破天荒な雰囲気を勝手に想像しつつページを開いたが、まったく違う。

    実につつましやかで、ほほえましくて、こんな言われ方は心外だとは思うが、なんだかかわいらしい。

    行く先々で必ず面白いことに出会う、あるいは面白いことを見つけてしまう、思いついてしまう著者のアンテナの冴えっぷりが素敵。

    何かしてやろうという意気込みはまったくないのに、それどころか、かなり気の抜けた旅路なのに、あんなことが起きたりこんなことに遭遇したり。

    ところどころに添えられたイラストも、なんとも楽しい。

    本書の前後に出された「吉田自転車」、「吉田観覧車」も読まずにはいられなくなること請け合い。

    そこかしこで顔がにやけたり吹き出しそうになったりしてしまうので、電車のなかなど人目のあるところで読むのは避けるべし。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 吉田氏の漫画は一冊も読んだことはないのですけれども、氏のエッセイの、そんなにオタクではない感じ、一般人に近い感じ、が好きでこれまで何冊か読んできたんですけれども、今回もまた、面白かったですね!

    ただ電車に乗って見知らぬ地へ赴き、蕎麦を食する…それだけのエッセイのような気がしますけれども、氏のすっとぼけたような文章が読み手を飽きさせない!

    というわけで、通勤電車ん中とかで暇潰しに持って来いな一冊となりました…。鉄道オタクという感じではなくて、それこそ本当に他の日常エッセイなんかと似た風で、吉田氏の日常が垣間見えるような感じがファンとして嬉しかったですかね…!

    まあ、そんなわけでゆるく読める一冊でした。おしまい。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • なぜこれを古本屋に売った?
    なぜこれが105円?
    普通に書店で買って、読んで、私なら絶対に売らないけど。
    古本屋で105円で買って本当に申し訳ない気分。
    それくらい面白かった。


    面白い漫画が描ける人は、きっと文章も面白く書けるんだと思う。
    特に、4コマ漫画描く人は、限られた枠で話を進め、落とさないといけないし、言葉選びは上手いんだと思う。『伝染るんです』が大好物であり、ツボにはまる私には、このエッセイ、最高に面白かった。


    漫画家ならでは、それぞれの章に、イラストも載っていて、そのイラストがまた笑う。章のメインの部分ではなく、『そこ!?(笑)』っていうイラストも爆笑。
    『ファンルーム(想像)』『ザネリ(想像図)』『意外と』『花泥棒』『4人組』『男たち』『乳酸菌』『わしっと小鳥を』
    殆どだな…笑った。
    『4人組』は吹いた。


    ☆面白かったとこ
    ・『小さい馬場などいない!』
    ・ザネリのネーミング
    ・手歯止めよいか?
    ・モノレールのかりっ
    ・『ド』の使い方
    ・お茶の水勝蔵

  • 書店で見つけて衝動買い。
    からの一気読み。

    そーなのよ。あずさの座席は優秀なのよw

  • 伝染るんです。はわたしの笑いの判断基準になっていて、伝染るんですが嫌いな人とは友達にはなれないな、と思うくらい吉田戦車の漫画に深い思い入れがあるんですが、エッセイはいまいちでした。忍び錠とか、お茶ノ水勝蔵とか、匂いは感じるのだけど。

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著者プロフィール

漫画家。『伝染るんです。』『ぷりぷり県』『まんが親』などがあり、不条理ギャグから日常生活まで幅広い作品がある。絵本に、『あかちゃん もってる』『走れ!みかんのかわ』。

「2021年 『ににんがし!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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