新装版 カディスの赤い星(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062756419

作品紹介・あらすじ

サントスとダイヤが埋められたギター「カディスの赤い星」を追ってスペインに渡った漆田は、ギター製作家ラモスの孫娘・フローラが属する反体制過激集団FRAPのフランコ総統暗殺計画に巻き込まれる…。スペイン内戦時の秘密を軸に、日本とスペインを舞台に展開される、サスペンスにみちた国際冒険小説。第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞、第5回日本冒険小説協会大賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 読んでいて少し長さが気になった‥‥夢中になりきれていなかったんだと思う。

  • 上巻と下巻で世界観がまるで変わる。
    上巻は広告業界のビジネスストーリー。漆田の仕事ぶりがとてもスマートで、時々爆笑してしまうほどの面白さだったが、下巻は、何故一般人がそんな危ない目に!と思うほどハラハラドキドキの展開だった。
    この本が3つの賞を受賞したのも頷ける。
    冒険あり、推理あり、恋愛あり…。ついていくのに必死だった。
    サンチェスがいいキャラだった。でもやっぱり漆田に惚れたかな(笑)

  • バイタリティあふれる主人公がおれSUGEEEと大活躍し
    職業的うんちくや床屋政談も盛り込んだ
    中高生ならぬ中高年むけライトノベル
    とは時代劇と呼ばれるものだが
    本作も題材が江戸時代でないだけで中身は同じ
    といったら失礼だろう
    大衆向けエンターテイメントとは大衆がそれをもとめているのだから
    そうあるべきである
    にしても25年前にかかれたとしても古めかしい描写だが
    古めかしいからこそ笑いつつ読める
    現在同じようなことを現代を舞台に書いたら馬鹿であり
    つまりだから時代劇は舞台が現代でないのだから

  • フリーのPRマン・漆田亮は、得意先の日野楽器から、ある男を探してくれと頼まれる。男の名はサントス、20年前スペインの有名なギター製作家ホセ・ラモスを訪ねた日本人ギタリストだという。サントス探しに奔走する漆田は、やがて大きな事件に巻き込まれてゆく。直木賞を受賞した、著者の代表傑作長編。
    「Amazon内容紹介」より

    一気読み.
    日本とスペインが舞台.一PRマンが巻き込まれるには壮大すぎる話ではあるけど、面白くて引き込まれた.

  • 下巻から舞台はスペイン。
    もう主人公(漆田)がPRマンという事実を忘却させられる大活劇に唖然(何度死にかけるのw)。
    帰国してからはエピローグくらいかなと思っていたが、それにしては残りページの量が多い。そこからのミステリ解決編的怒涛の展開には「満腹でもう食べられないよう」と贅沢な悲鳴をあげた。
    後味は決して良くないし、漆田の皮肉屋キャラも鼻についたが、総じて高カロリーな大盛り焼肉定食のような満足感であった。

  • 単行本で発行された直後に購入し、一晩で読んだ記憶が残っている。この作品がきっかけで逢坂剛にのめり込んだ。新装版を改めて読み、やはりおもしろいの一言である。

  • 文句なしに超一級のエンタメ小説。著者の実質的処女作だけあって、スペインへの愛情と楽しんで書かれていることが伝わってくる。

  • 20年くらい前の読了?歳とったわ・・・

    逢坂氏の出会いがこの作品、広告業界の出身ならではの内幕話などリアリティに富み、後半スペインに渡ってからはスピード&アクションが加速して、ラストは怒涛の展開!

    時がすぎても色褪せない傑作です、主人公の恋が切なかった。

    • chie0305さん
      しろさん、ありがとうございます!この本、題名だけは知ってましたがスルーしてました。面白かったです。フラメンコ習いたくなりました。
      しろさん、ありがとうございます!この本、題名だけは知ってましたがスルーしてました。面白かったです。フラメンコ習いたくなりました。
      2017/10/20
    • しろコシオさん
      chie0305さん
      コメントありがとうございます、「カディスの赤い星」読んだのずいぶん昔になります。
      逢坂剛 氏も最近は百舌シリーズが...
      chie0305さん
      コメントありがとうございます、「カディスの赤い星」読んだのずいぶん昔になります。
      逢坂剛 氏も最近は百舌シリーズがドラマになったりしてますね!ブクログではあまり上がらないのですが「燃える地の果てに」は特にオススメです!文庫上下巻の大作です。氏独特のスペインものです、いろいろ逢坂作品読んでる人にこそ読んでもらいたいですね!
      ご都合合えば是非どうぞ。













      2017/10/21
    • chie0305さん
      しろさん、ありがとうございます。今、ピエール・ルメートルの本を読んでいるので、このシリーズ読了したら、是非読んでみたいです。逢坂さんの本は、...
      しろさん、ありがとうございます。今、ピエール・ルメートルの本を読んでいるので、このシリーズ読了したら、是非読んでみたいです。逢坂さんの本は、百舌シリーズより禿鷹の方が好きでした…。続きはもう出ないでしょうね…、残念です。では!
      2017/10/21
  • サントスらへんの人物関係には全く気づかなかった…。理沙代が死んじゃって、なんとも言えぬ虚無感。そんなに漆田は報われてはいけないのか。
    冒頭からじわじわ引き込まれる感じだった。

  • ただの、PRマンの仕事じゃない。
    外国のテロ組織に乗り込むなんていくらマージンもらえばやるんだよ!って話。普通の経費じゃ済まないよ。
    ブラックすぎて笑えた。
    後半の怒涛のネタバレのオンパレード。
    世間狭すぎ。近場だけでやりすぎ。

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著者プロフィール

逢坂剛
一九四三年、東京生まれ。八〇年「暗殺者グラナダに死す」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。八六年に刊行した『カディスの赤い星』で直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。二〇一三年に日本ミステリー文学大賞、一五年には『平蔵狩り』で吉川英治文学賞を受賞。「百舌」シリーズや「長谷川平蔵」シリーズなど著作多数。

「2022年 『最果ての決闘者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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