幸福な食卓 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.81
  • (915)
  • (1411)
  • (1246)
  • (153)
  • (23)
本棚登録 : 12698
感想 : 1303
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062756501

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 身近過ぎる
    家族の愛に
    優しさに
    どれだけ甘え
    どれだけ逃げてきただろう

  • 久々に読書で泣きました。

    物語終盤まで平和な日常を描いていたのに、わずか数行で一変した。そのページで鳥肌が立って、涙してしまいました。こういのって、一度涙腺が緩むと、読了するまで止まらないんですよね、、、顔中カピカピだし、夜中なのに目が冴えてしまいました笑

    -------

    瀬尾さんらしい、家族がテーマの作品。父親を辞めた父、家を出て行ったのに毎晩夕飯を作りにくる母、天才が故に真剣になれない兄、真面目が故に悩みやすい主人公の4人家族の日常。

    ------

    兄の直ちゃんと、その彼女小林ヨシコが大好きなキャラでした。

    イライラしていた主人公の佐和子が、直ちゃんが大事にしている鶏を蹴飛ばしてしまい、喧嘩になるシーンがあります。2人が仲直りする会話が微笑ましくて大好きでした。

    小林ヨシコが初めて登場した段階では評価は最低でしたが、登場する度に徐々に評価を上げ、最終的には最高になります笑
    馬鹿で派手だから、外見とか振る舞いで悪く勘違いされちゃうけど、実は人一倍優しくて、一生懸命なヨシコが大好きになりました笑

  • 読みやすく、好きな作品ではあるのですが…衝撃の展開だけどうしても受け入れられませんでした~

  • 瀬尾さんの作品ははじめて。
    文章の繊細さみたいなのはあまり感じられなかったけれど、シンプルに描く方なのだなと感じた。

    幸福な食卓、という題名通りあたたかな灯火のようなものを感じた。

    直の人物像が特に面白かった。

  • 読みやすく、さらっと読めてしまう一冊


    どういう話か、前評判も一切なしで読み進めました。



    登場人物がいい。

    中原家のひとたちも、
    ヨシコも、大浦くんも。


    特に大浦くんがすごく好きで
    発言がツボで
    こういうポジティブさの人
    元気もらえるなーって読み進めてたら


    まさかの死。



    立ち直れず星三つです。


    残念すぎます…

  • 「卵の緒」を読んでから瀬尾まいこさんの作品の虜になりました。

    ネタバレありです↓

    自殺未遂経験者の父と元天才で優しい兄と家出中の母
    こんな問題を抱えていながらも幸せに見える。

    そして大浦くん!!!
    最後はほんとに衝撃!!!
    「そしてそれが最後だった」
    そして、「お葬式」というワードが目に入った瞬間涙が、、、
    なんでぇぇぇーーーーと心の中で叫びました。
    目が涙で霞んでページが読めなくて大変でした笑

    ほんとにほんとに感動。
    思春期真っ盛りで受験が終わったばかりの私ですが、
    家族の大切さに気付かされました。

    • koshoujiさん
      フォローいただき、ありがとうございます。<(_ _)>瀬尾まいこさん、お好きのようで。
      彼女は本当に心温まる作品ばかり書きますよね。
      私...
      フォローいただき、ありがとうございます。<(_ _)>瀬尾まいこさん、お好きのようで。
      彼女は本当に心温まる作品ばかり書きますよね。
      私も12冊ほどよんでおり、レビューを書かせていただいております。
      思春期、いい言葉です。昔、そんな時代がありました(笑)。リフォローさせていただきました。
      どんどん本をお読みになり、たくさんレビューを書いてください。
      私も面白おかしくたくさんのレビューを書いていますので、お読みいただければうれしいです。では、よろしく。<(_ _)>
      辻村深月さんの初期の作品なども、最後に感動の涙で涙腺決壊する良い本が多いですよ。(*^^*)
      2019/08/26
    • ゆりあさん
      ありがとうございます!
      これからもたくさんの本を読んでいきたいと思います!
      辻村深月さんの本読んでみたいと思います、教えていただきありがとう...
      ありがとうございます!
      これからもたくさんの本を読んでいきたいと思います!
      辻村深月さんの本読んでみたいと思います、教えていただきありがとうございます
      2019/08/28
  • 「お父さんをやめようと思う」という出だしは有名ですよね。
    朝食は必ず家族揃ってとることが家風だが、そこでは爆弾発言も時に出るのだった。
    穏やかに仲良く暮らしていた中原一家。
    じつは数年前のある出来事から、じわじわと歪みが生じていて、母は家を出ている。
    家を出てから一人暮らしをしているのが新鮮で快適らしい母。近くに住んでいて、掛け持ちでパートをし、夕食の差し入れにもよく来る。

    何でも出来る兄の直は明るく元気そうだが、実は、何事にも真剣に対処しないようになっている。
    もてるのだが、3ヶ月ぐらいでいつもふられてしまう。
    ある時、派手な化粧の彼女を連れてきて、妹としては気に入らないが、これが意外と本気になる様子。

    ごく普通に頑張ろうと思っている妹の佐和子。
    神経質な部分もあり、梅雨になると気分が悪くなりがちなのだが…
    中学から一緒の大浦君と進学塾で次第に親しくなり、時には行き違いもあるが、それも微笑ましい。
    そのまま高校でもいい感じでつきあいが続く。
    哀しい出来事や苦みもあり、少女が背負うには辛い運命。
    父の抱えていたものも…

    当たり前に、家族のことが気になる感覚。
    自分にはない良さのある人を好きになる感覚。
    繊細でいて、どこか生命力の豊かさへと繋がっていく展開。
    泣けるけど、希望も持てます。

  • 「死にたい人が死ななくて、死にたくない人が死んじゃうなんて、おかしいよ。そんなの不公平だよ」
    この台詞には衝撃を受けました...
    どんなに大変な事が起きても、
    どんなにひどい言葉をあびせても
    家族って大きな心で守ってくれるんだなって
    改めて思いました。

  • 風変わりな家族の物語
    つらい思いをしているときに不器用ながら手を差し伸べてくれる人がいる
    不器用だからこそ伝わってくる思いに感動した

  • 家族って、ややこしくて、面倒で、でも他人とは違う、やっぱりいつでも一番近い存在。
    父さんは父さんを辞めると言いつつ、やっぱり父さんで、直ちゃんはよい兄で、家出中の母さんもやっぱり母さん。
    佐和子にはそんな家族がいる。
    結末はこうでなくてもよかった、という意味で星3つ。

全1303件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1974年大阪府生まれ。大谷女子大学文学部国文学科卒業。2001年『卵の緒』で「坊っちゃん文学賞大賞」を受賞。翌年、単行本『卵の緒』で作家デビューする。05年『幸福な食卓』で「吉川英治文学新人賞」、08年『戸村飯店 青春100連発』で「坪田譲治文学賞」、19年『そして、バトンは渡された』で「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『あと少し、もう少し』『春、戻る』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』『その扉をたたく音』『夏の体温』等がある。

瀬尾まいこの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×