新装版 天璋院篤姫(上) (講談社文庫)

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著者 : 宮尾登美子
  • 講談社 (2007年3月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (417ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062756846

新装版 天璋院篤姫(上) (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 大河ドラマは見ないので、真っ白な状態で読みました。
    強い女性の話が読みたくて選んだんですが
    読み進む内に気づいたんですが、賢く優しい
    女性の話でしたね

    どの人物も実によく作りこまれていて、特に母のお幸や
    幾島が素敵です

    家定との独特の関係に揺らぐ篤姫の無意識のうちの
    度量の大きさゆえの優しさに感服。
    我が身をふりかえり反省しきり…
    篤姫のような人は本人は無言で何もしなくても
    気づいたら中心にいたりする人物なんですよね
    いつも可憐な宮崎あおいちゃんとイメージが正反対…。

    あまり時代小説は読まず歴史エッセイばかり
    読んできたので、人名でちょっと苦労しましたが
    時代小説も面白いなあと気づかせてくれました

    即下巻へGO!

  •  薦められて一気に読破。手元に置いておきたくて購入。
     歴史、それも江戸末期がこれほど面白いとは!とかく、男の視点で語られる歴史を、女の視点から見ると、こんなにも面白いのか!
     宮尾登美子さんの筆の力も大きいのでしょう。読み応えがありました。
     私の歴史スイッチを軽々とONにした作品です。

  • 大河ドラマの原作となった宮尾登美子の著作。島津家の分家から島津斉彬の養女、近衛家の養女を経て十三代将軍・徳川家定の御台所となりし篤姫の半生が上巻。十四代将軍に一橋家の愚昧な慶喜擁立を図る大奥派の老中・阿部正弘が39歳でみまかり、アンチ大奥派の堀田正睦が後任となるも大奥の陰謀に敗れ、紀伊派の井伊直弼が大老に就任せり。ペリーとの日米和親条約の後、ハリスが来日せし時、日米修好通商条約を如何にせむと思案せし折り、家定の次が聡明たる十四代・紀伊慶福(後の徳川家茂)とのお定めあり。家定との継嗣生まれず、慶喜擁立せむとする島津斉彬の密命を果たせず、窮地に立つ篤姫の運命や如何に。下巻に続く。

  •  林真理子「正妻」からのリンクで本棚に入れる。
     倒幕から明治維新、激動の時代を生きた13代将軍家定の妻篤姫。薩摩藩今和泉家に武士の娘として生まれ、18歳で藩主島津斉彬の養女となり、一橋家慶喜を次期将軍にとの密命を受けて江戸城に送り込まれる。公家にせよ武家にせよ、上流社会の結婚はほぼ政略婚。恋愛感情など感じるまもなく結婚させられ、婚家に入るともはや実父母に会うこともままならない。ましてや将軍の正室ともなると自分の時間などありもしない。トイレに行くとき寝るときにまで見張り番がついているそうな。男子禁制の大奥は女性ばかり3000人の大所帯。贅沢三昧の日々とはいえ、自分勝手にできる時間などかけらもない。部屋の端に寄って庭を眺めるとこともとがめられたとある。ほんと武士って上下関係やしきたりがめんどくさそう。
     体とおつむが弱いという家定は「おわたり」も少なかったが、寝床を共にしても男女の行為に至ることは決してない。(そんな時にも控えの間にはおつきの者が…)そんな薄~い関係でも夫婦の絆はお互いに感じていたはず。同じ敷地内に居ながらにして病気の夫を見舞うことも、死に目に会わせてもらうこともできなかったのはさぞ無念なことだったかと思う。
     そしてこの小説の見どころ(読みどころ)は十四代将軍家茂の正室和宮との確執。自分の実母を京都から江戸に連れてきて大奥内に住まわせているその甘ったれぶりと、何かにつけ公家流京都方式で生活しようとする和宮にきりきりする篤姫は大奥関連小説の大スターだ。
     しかし、崩れかかっている徳川家をなんとかして守りたいという意気込みは男子以上だ。さすが武士の娘、根性が違う。天下を取った新政府の薩摩藩から戻ってこないかという誘いにも乗らず、お金に困ってるはずなのに島津家からの年三万両の申し出も断り、徳川をつぶした人たちの情けは受けないというまさに武士の中の武士。江戸城明け渡しと同時にさっさと京都へ戻った和宮とは根本が違う。
     身も心も徳川に忠誠を尽くす篤姫にとって、部下を捨てて逃げてきた慶喜のことは相容れられないのでしょう。幕府を崩壊させたのは慶喜のせいだと思っているし、家茂は慶喜に暗殺されたと信じて疑わない。徳川宗家の人間は決して慶喜の一族と婚姻関係を結んではならぬとの遺言を残し、48歳でこの世を去る。
     篤姫が亡くなった翌明治17年、家族令が定められ、日本の華族に公侯伯子男の称号が贈られた。徳川宗家は筆頭の公爵、三家(水戸、尾張、紀伊)三卿(田安、清水、一橋)もそれぞれ侯、伯を受け、慶喜の四男は男爵となった。…そして話は「元華族たちの戦後史」(戦後の華族没落史)へと流れていく。
     

  • 綿密な資料駆使ですばらしい。

  • 感想は、下巻で。

  • 初めて読んだ宮尾登美子さん作品。大河ドラマは見ていませんでしたが、面白かったです。
    大奥のドラマでの菅野さんのイメージがありましたが、まっすぐで純粋な篤姫の成長過程は宮崎あおいさんでぴったりだなあと思い直しました。
    2016.08.21

  • はなから世継を持てないと分かっていながら家定の正室を命ぜられたのは明らかに陰謀。女としての悦びを考える間もなく大奥の統括を任され、水戸と紀州の確執に翻弄され、ハリスからは矢のような通商要求。
    かつて多くの女帝がいた。北条政子という将軍に代わって実権を握った女もいた。しかし篤姫ほど日本という国家の命運と哀しみを背負った女性はいただろうか?その思いを自分が知ってる幕末史に重ね合せると、下巻を読む前から涙が止まらない。

  • 学生時代の思い出の一冊。

  • 年上の女性から、一気に読むほどの面白さといわれたが、すごくつまらなかった。

    篤姫は篤姫なりに頑張っているのだけれど、結局時代背景的に女性の活躍の余地は小さく、箱庭の中でこちょこちょとしている感じ。和宮に対して、嫁に行った家の為に生きろと押し付けがちな部分は、全然新しくなく、むしろ和宮の方が現代女性に近い気さえする。そして主演を演じた彼女、浮気をして離婚とは皮肉。

    先日、黒田家の宝物展に行ったら、思いがけずタイムリーに篤姫の晩年の竹の絵を見た。墨の濃淡だけで書いた、男らしい作品で、骨太な女性だったんであろうとこの作品より素直に思えた。

    無理やり、女性が活躍していない時代に、女性を主人公にした話はいらないと思った。

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