ひとは情熱がなければ生きていけない(勇気凜凜ルリの色) (講談社文庫)

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著者 : 浅田次郎
  • 講談社 (2007年4月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062756914

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ひとは情熱がなければ生きていけない(勇気凜凜ルリの色) (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 著者のエッセーは、ノスタルジーと博打打ちの性に満ちている。
    エッセー「霞町物語」でオーティス・レディングの「ドック・オブ・ザ・ベイ」が青春期のBGMと書いてあったので、早速YouTubeで聴いてみた。読書しながら語られている風景や音楽に直接触れられるなんて、便利になったよなぁ。

  • 情熱を持つことの大切さを、著者のウィットな言い回しで伝えてくれます。
    「訓練は誰にも等しく厳しいものであるが、苦痛を苦痛とのみ感ずる人間と、苦痛の中に歓喜や矜持を見出す人間とが明らかにいる」(P26)、「軍隊は、死なない、落ちこぼれない、脱落しないことが重視される底上げの教育。一方、一般社会の教育というのは、突出して優秀な人物をつくろうとする、引っ張り上げる教育」(P179)、印象に残る一節でした。

  • 浅田次郎という作家が好きで読んでみたんやけど、作風とはかけ離れた人物像が逆に新鮮やった。
    自分を理解して、自分を使い分けることができる人間やったら、小説家でなくても、世をうまく渡っていくんやろな。

    ただ、自衛隊の話とか三島由紀夫の話とかは、若干押し付け感があった(笑)

  • 浅田次郎が好きでもっと尊敬したいと思って読んだのに、こんなにひょうきんな人だったのかと驚いた。書くより話すのが得意、自衛隊で活躍、アパレル起業で成功、文学では20年間苦労、ラスベガスで散財…。笑けました。

  • 三島由紀夫に会った、いや「遭った」だけなのに…。とか、ラスベガスの事とか…対して知りもしないのに、全てを悟った気になって日本でベラベラしゃべってるんだろーなーと思うと…少し残念な気持ちになった。
    例えば村上春樹が走ってるところを目撃して、村上春樹の小説を全部読んでるからといって、村上春樹を理解したと勘違いなんか絶対しないと思うけどなー。

  • 浅田さんの本当にライトなエッセイ。
    浅田さんの独自の考察がエピソード交じりに本当に分かりやすく書かれていて、大変読みやすいし、お借りしたい言葉もたくさんある。
    こういう人物が日本文学のトップランナーにいる事を本当に嬉しく思います。
    真ん中辺りに母校の駒場東邦での講演が収録されていますが、これ高校時代に聞けたら自分も少しはマシな大学生活を送れたんじゃないかとw さくっと読めちゃうので、ちょっとした空き時間にぜひ。

  • 浅田さんの勇気凛凛ルリの色が好きで、今回も手にとりました。ひとつひとつは短いのに、ハッとさせられる言葉に必ず出会うのがすごいなぁ。と思っています。

  • 出張帰りの飛行機の中で読了。
    作者の小説家としての成功後のエッセイ。
    今度、三島由紀夫を読み返してみよう。

  • 寂寞の庭は三島由紀夫じゃない 誇張

  • Kodama's review
    ただただ題名に目が引かれ、本屋さんで手にした一冊ですが、想像していた趣とは異なっていました(笑)。が、とっても楽しく読めました。浅田次郎さんの人となりがわかる一冊でした。(11.04.08)
    お勧め度
    ★★★☆☆

  • 浅田先生の、自分の好きさが、好き

  • 文学少年として小説家への志を抱いていた頃の話や育った家庭の話、博打の話など。小気味のよい文体にハマりました。

  • 浅田次郎の小説は面白いのだが......、このエッセイは金払って買った本で自慢話を読まされた感じ。いや、いいことも沢山書いてあるんだけど、ちょっとソリが合わなかったな。

  • 浅田次郎の小説はよく読むのですが、なぜかエッセイはいままで縁がありませんでした。

    今回ふらっと手にとって見たのですが、なかなかおもしろい。作家として第一歩を踏み出した場面がこんなにドラマチックだとは。浅田次郎ファンなら一読の価値がある一冊です。

    JALの機内誌にもエッセイを書いてますよね。いつも楽しみに見ています。

  • 浅田さんのお説教…と言ったら少し御幣があるかもしれませんが、これを読むと背筋がピンと伸びる気がします。

  • 浅田次郎のひとは情熱がなければ生きていけないを読みました。勇気凛凛ルリの色のシリーズのエッセイ集でした。勇気凛凛ルリの色のシリーズ既刊4冊は気に入っているエッセイ集だったので読んでみました。今回は三島由紀夫の話題と浅田次郎の自衛隊入隊経験を中心にエッセイが書かれていましたが、シリーズの既刊に比べると面白さは落ちるかなあ、と感じました。母校での後輩に向けた講演録なども説教のにおいがして、ちょっとイマイチに感じました。

  • 生き方。自分の夢には時間が必要

  • 解説の行動学入門という説明が言いえて妙というか・・こういう人なんだなぁという感じです。確信犯的な小説家ってこういうひとなんだなぁと。どんな職業でも確信犯の人って恐ろしい情熱があって格好がいいですよね。

  • 今まで筆者のエッセイは読んだことがなかったのだけど、小説が割と読みやすかったので、たまたま書店で店頭に並んでいたのを買ってしまった。どうやら、これまで何冊か出たエッセイ集の続編だったようで・・。
    とはいえ、別に続く話があるわけでもなく、これだけでも十分に楽しめた。
    が、中学生時代、広辞苑を持って登校していた筆者だけに(?)、また漢語に詳しい筆者だけに、ときどきとんでもなく難しい言葉に遭遇して、手元に電子辞書が離せなかった。でも、おかげで久しぶりに勉強できたような気になった。

  • <三島由紀夫 文化の旗手>

    「彼は時代の迎合と時代の拒否、敗戦から高度成長にいたる社会の転変の中で、足元に鬩(せめ)ぎたつ二つの巌に途惑いつつ、ついに自己欺瞞の地隙(ちげき)に堕ちたのだと、私は思った。...「天人五衰」を絶筆として、彼は“寂寞(じゃくまく)の庭”に立った。」

                       「ひとは情熱がなければ生きていけない」
                         副題<勇気凛々ルリの色> 浅田次郎

     浅田次郎は作家を目指す、駒場東邦の高校生だった。ある日水道橋の半地下にあるスポーツジムでバーベルを持つ三島由紀夫と目を交わす。そして三島の自決。浅田は大学に入るの止めて、自衛隊に入って市谷駐屯地の陸士長にまでなる。そして作家を目指して自衛隊を退役するが、初めて単行本を出したのは、38歳であったらしい。

     戦後の日本が生んだ「異形の才能」三島由紀夫を考えることは、日本の戦後を考えることになるのかもしれない。本人は、自分を「タランtalent多才」ではなく、「ジェニgenie天才」だと考えていたらしいが。

    「人の心は、宇宙と同じ無限の時空を持っている。そしてあらゆる芸術表現は、人の心と、人をめぐる天然の人為的再生にちがいない。」

    「本だけは、読んでください。なぜかというと、本を読んでいないと、人間はどんどん馬鹿になる。...活字を読むかぎり、人間は常にモノを考えなければならない。」

     ラスベガスのカジノを梯子して、二万ドルを摩ってしまう、破天荒な生き方と、その裏腹の地道な小説家としての努力が、そしてまたこの作家の熱い心が、この本からは滲み出ている。

  • 「かくして、世に謙虚な人間がいなくなった。デブはデブである現実を信じようとせず、痩せ女はさらなるダイエットを試み、醜女も醜男も自分は十人並みだと錯誤し、老人は未だ壮年だと、少年はもう大人だと勘違いをする。
    この肉体に対する自己評価の誤りは、それを器とする精神にもむろん採用されるわけで、ありもせぬ才能を信ずるバカとか、そのバカを天才と見誤るさらなるバカとか、おのれの主張はすべて正義とするバカとか、あるいは突出せざることが見識であると誤解するバカとか、要するに夥しい絶対的バカを世に輩出せしめたのである。」

    >ところどころ分からない部分もありーの、爆笑部分もありーの、私の浅田次郎像が結構一変しました。まぁあまり著書と著者を繋げて考えるタイプではないのでどういう人間でも良いのですが。自衛隊出身って知らなかったよ。
    上記は「大鏡」部分。バカの連呼が面白い。そしてなるほどなぁと考えさせられました。正直ね、銭湯とか温泉って苦手だったんですよ。先の研修までほとんど行った事がなかった。
    でも研修中毎日行って慣れたかな。羞恥心が薄れたっていうか、そうだなー姉妹いないし自分と同年代の裸を比較することが今までなかったので、凄く嫌だったんだけど、色んな裸があるんだなーと別に私は私でまぁいっかと思えるようになった。そういう小さな事が私にはすごく大きいことで、多分とても得がたい体験をしてきたと思ってる。まぁそんな事言っても仁王立ち出来るほどの変革はないけどね。変に恥ずかしがることの方が恥ずかしいって認識は得られた。
    あと面白いのは「理想の死に方」かな。
    飄々としていて好きだなぁ〜

  • 傑作『勇気凛凛シリーズ』終了後、雑誌等でコツコツ掲載されていたもののエッセイ集。

     THE・真面目浅田次郎。

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ひとは情熱がなければ生きていけない(勇気凜凜ルリの色) (講談社文庫)の作品紹介

いつかきっとと熱望しながら回り道をして小説家になった著者。遊びも仕事も生活も、当代のベストセラー作家は何を指針に生きてきたのか?ダンディズムの父、映画女優のような母が教えてくれたこと。後輩たちに伝えておきたいこと。痛快エッセイ"勇気凛凛ルリの色"シリーズに連なる、浅田ファン必読の書。

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