ひとは情熱がなければ生きていけない(勇気凜凜ルリの色) (講談社文庫)
- 講談社 (2007年4月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062756914
感想・レビュー・書評
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浅田次郎が好きな友人にもらいました。私は高校〜大学時代海外文学ばかり読んでいたので現代の作家さんにはなかなか興味が出なかったのですが、新鮮な気分で楽しく読めました。エッセイ的な感じで薄いし、スラスラ読めるかと思います。また浅田次郎さんは高校の先輩でおそらく1番有名な方なので少しずつ読んでいかねばという気持ちになりました。
動画でもレビューしていますので、よければご覧ください
https://youtu.be/ohWt614LhUE詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ名こそついているけれど、これは厳密には〈勇気凛凛ルリの色〉ではない。
週刊誌に連載していたシリーズとは違って、初出誌は様々、講演記録もある。
週刊誌連載の時に比べて、父母や祖父母の思い出が多いかもしれない。
それから、小説家になることへの情熱。
結構破天荒な人生を送ってきた著者が、こと小説を書くことについては実にストイックなのである。
中学生のころに小説家になると決めて以来ずっと。
大作家と呼ばれるようになった現在も、書くことへの情熱は衰えない。
うらやましいなあ。
書く才能に恵まれたこともうらやましいけれど、書き続けられる情熱もうらやましい。
そんな作家が書いた作品を喜んで読み続ける情熱だけは、私にも与えられているようだ。 -
著者のエッセーは、ノスタルジーと博打打ちの性に満ちている。
エッセー「霞町物語」でオーティス・レディングの「ドック・オブ・ザ・ベイ」が青春期のBGMと書いてあったので、早速YouTubeで聴いてみた。読書しながら語られている風景や音楽に直接触れられるなんて、便利になったよなぁ。 -
浅田先生の、自分の好きさが、好き
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文学少年として小説家への志を抱いていた頃の話や育った家庭の話、博打の話など。小気味のよい文体にハマりました。
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浅田次郎の小説はよく読むのですが、なぜかエッセイはいままで縁がありませんでした。
今回ふらっと手にとって見たのですが、なかなかおもしろい。作家として第一歩を踏み出した場面がこんなにドラマチックだとは。浅田次郎ファンなら一読の価値がある一冊です。
JALの機内誌にもエッセイを書いてますよね。いつも楽しみに見ています。 -
浅田次郎のひとは情熱がなければ生きていけないを読みました。勇気凛凛ルリの色のシリーズのエッセイ集でした。勇気凛凛ルリの色のシリーズ既刊4冊は気に入っているエッセイ集だったので読んでみました。今回は三島由紀夫の話題と浅田次郎の自衛隊入隊経験を中心にエッセイが書かれていましたが、シリーズの既刊に比べると面白さは落ちるかなあ、と感じました。母校での後輩に向けた講演録なども説教のにおいがして、ちょっとイマイチに感じました。
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いい。
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解説の行動学入門という説明が言いえて妙というか・・こういう人なんだなぁという感じです。確信犯的な小説家ってこういうひとなんだなぁと。どんな職業でも確信犯の人って恐ろしい情熱があって格好がいいですよね。