- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062756938
感想・レビュー・書評
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登場人物は第一人称もしくは職業名で呼ばれ、わざと「個」を掴みづらい感じにしているように感じた。それが作品を貫く少し不思議な雰囲気に良く合っていた。唯一、名前が割り当てられている「僕」が飼っているペットの「ブラフマン」もなんの動物なのかが具体的に書かれているわけでもなく、不思議な生物としての印象が与えられていた。
作品や登場人物のもつ「不思議さ」や「不可解さ」は決して解き明かされるべきものではなくただそこにあるものとして肯定的に描かれていて、これがほんの少しの寂しさを含みながら作品全体を柔らかい優しい印象にしていた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ブラフマンが何の生き物だったのか、最後まで分からなかった。
この小説のテーマが良く分からなかった。 -
最後は嗚咽するほど泣いた
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森から迷い込んだ不思議な小動物を飼うことになった青年のお話。不思議な生き物がいじらしくて可愛くてたまらない。幻想的な、静謐な雰囲気のあるお話。
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どんな生き物か分からないけどどんどんかわいく思えてくる。
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和製純文気分で、ブラフマンの埋葬読了。
ブラフマンは、主人公と暮らしはじめた何かの哺乳類に付けられた名前。
ブラフマン以外の者に名前のない物語の中で、ブラフマンと共に送る日々日々、その喪失が静かに語られる。 -
2018.2.14
ブラフマンがなんの動物なのか、本当に存在する動物なのか。
タイトル良い -
ブラフマンはカワウソだと予想
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ある出版社の社長の遺言によって、あらゆる種類の創作活動に励む芸術家に仕事場を提供している“創作者の家”。その家の世話をする僕の元にブラフマンはやってきた―。サンスクリット語で「謎」を意味する名前を与えられた、愛すべき生き物と触れ合い、見守りつづけたひと夏の物語。第32回泉鏡花賞受賞作。