黄昏の百合の骨 (講談社文庫)

  • 4178人登録
  • 3.75評価
    • (409)
    • (608)
    • (729)
    • (57)
    • (9)
  • 419レビュー
著者 : 恩田陸
  • 講談社 (2007年4月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062756945

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

黄昏の百合の骨 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 麦の海の続編ですね。麦の海の学生達も凄かったけれど、今度の理瀬を取り巻く人間達も凄い!

    あっちの世界に片足を入れながらも、まだ年相応の少女らしさが残る理瀬はもどかしい。亘もなんですが、完璧じゃないキャラクターはこの物語では貴重。いい味というか立ち位置というか。ヨハンとパートナーになった理瀬も見てみたいですね~。

    篠田さんの解説も素敵でした。

  • 理瀬が学園をでたあとのお話。

    恩田さんの長編は、オチがいつも残念だなと思うんだけど、これはしっかりまとまっていてよかった。あとをひくような次につながる感じもあって、続編がたのしみ。シリーズものだし、もちろん前作の『麦の海に沈む果実』があってのこの『黄昏〜』だけど、ミステリーとしてはこっちの方がおもしろかった。

    記憶がもどった理瀬がブラックで、稔も性格わるくて、とてもいい。黎二や雅雪のような善の側の人物が、ダークな理瀬のなかにしっかり残ってるのも切なくていい。

  • 恩田ワールド、どんでん返しの結末まで目が離せない。シリーズ本を読まなくては!

  • そうか、一応シリーズものだったのか。と読み終わってから気付いた。
    共通した登場人物はいても、一つのミステリーとして完結していて、シリーズがどうだとかはすっかり意識の外に追いやられていた。
    誰がどこまでを知っていて、なにを知らないか。語り手を変えながらも各々の読めない思考に心をざわつかせながら、あっという間のラストだった。
    やはり女性目線の思考が鋭くてリアルだ。

  • 待望。

    すぎて、物足りなさも。
    はやく続編を!

    この作品は、実写化などと無粋なことになりませんように。と願いつつ、理瀬ができる女優さんを探している、、

  • 「麦の海に沈む果実」の続編。

    長崎が舞台になっていて、親近感。
    丘の上に立つ、海が見える家。
    その風景が、なんだか懐かしさを感じる。

    「麦の~」と同様、ストーリーが進むにつれて、誰を信じればいいのか分からなくなる。
    主人公の理瀬も何を考えているのか、たまに分からないし・・・
    不安の中を読み進めていくのが、このシリーズの楽しみ方だと思う。

  • 強烈な百合の匂いに包まれた洋館で祖母が転落死した。奇妙な遺言に導かれてやってきた高校生の理瀬を迎えたのは、優雅に暮らす美貌の叔母二人。因縁に満ちた屋敷で何があったのか。「魔女の家」と呼ばれる由来を探るうち、周囲で毒殺や失踪など不吉な事件が起こる。将来への焦りを感じながら理瀬は―。

  • 昔よんだものの内容をすっかり忘れてしまっていたので再読。
    高校生が主人公の恩田さんの話はやっぱり面白い!

    普段の表情の下に隠されたどろどろした感情、腹の探りあい、そういったものにゾクッとさせられました。
    恋愛感情も絡めているので、どちらかというと男性より女性の方が好きな話なんじゃないかな?

  • 序盤はあんまりかなぁと思いましたが、終盤に向けて面白さが増量でした。

  • 「麦の海に沈む果実」の続編的な物語。
    やはり理瀬はある種、私の理想の少女です。
    とてもドロドロとしているのに、なぜかすごく読みやすいし
    なぜかすごくきれいな気がする。
    登場人物と同じようにこの物語も怖いくらいに美しい。
    そしてもちろん登場人物が皆魅力的。
    人は隠されたものやふとした影に魅力を感じるというのはほんとうだなあと思わされます。

    恩田さんの作品にしては読み終わった後にしっくりきました。
    「麦の~」を読んだからこそ面白いのだけれど、
    こちらの作品の方が好きです。


    「黒と茶の幻想」「三月は深き紅の淵を」も読もう。
    このシリーズ(と言えるのかな…)は題名がすごく素敵。

  • 麦の海に〜より大人に成長しようとしてる理瀬。あぶなっかしくて、切ない心情がときどき垣間見えて、シリーズの中でターニングポイントになる時期なんだとひしひしと感じてしまった。

  • 恩田陸って、ずっとファンタジー小説の人だと思っていたので今まであまり読んでこなかったのだけど、ミステリーもあるのか。
    しかもこんな上質な、本格の、極上の。

    ラスト、もう1回どんでん返しがあるとは思わなかった。
    「あれ?この人は結局いい人だったの?」って、主人公と一緒に騙された。

    そのあと、”準備を始めた”という二人の少年というのは誰なのだろうか?
    ヨハン?雅雪?稔?

    講談社発行の他作品とも緩く繋がっているらしいので、そっちも読んでみようと思う。

  • 文庫で再読しました。終始昏くて不穏な空気が漂っていて面白かったです。理瀬はもちろん、こちらも登場人物たちがそれぞれ、好き嫌いは別として魅力的でした。稔が、美しくない、とか、頭が悪くてセンスのない女の子を軽蔑している、というところが傲慢で好きです。うっすらとしか覚えてなかったので最後の展開も好きです。理瀬のこれからをもっと読みたくなりました。ヨハン、また出てくるかな。

  • 主人公の佇まいがドラマチックである。
    凛とした姿の良い高校生の少女。
    何か起こるに違いない感じ。

    「魔女の家」と呼ばれる古い屋敷も良い。
    現代の住宅地の中に立っていても、違和感が有って
    そのじめっとした重さが恐くて良い。

    二人の叔母と姪。女三人。それだけでコワイ。
    女だけの家ってこわい…
    そういうイメージ。
    物語的には結構有る設定でしょうか。

  • 集中しすぎて通勤(行き)の電車乗り過ごした 笑
    ページを開けた瞬間世界に飛び込まされるからすごいよなぁ。あちらとこちらを行き来しててもしんどくなかった。

  • 白百合荘をとりまく一族と、その周辺に展開される話。主人公は理瀬。静かな怖さとひとかけらの希望。下手なミステリよりはミステリ。

  • 「魔女の家」と呼ばれる祖母の家に祖母の遺言により暮らすことになった理瀬
    水野理瀬シリーズの1つです

    「魔女の家」に隠された秘密
    その秘密により起こる殺人事件
    伏線や謎もあるミステリーだけど、文章と世界観がどこか不可思議な美しさや透明感を持たせています
    でも恩田さんならではの闇な部分もあって

    水野理瀬シリーズはやっぱり好きです

  • 妹からもらった箱いっぱいの本の中から、適当に取り出して読んだので、飛ばしてしまった本があったと知り後悔。
    常に惹きつけるプロットはもちろんですが、文章の雰囲気も好きです。表面上は淡々と穏やかなようでいて、奥にはピリピリとした鋭さも感じる。面白かった。

  • 他のシリーズも読み直さなきゃ。
    順番バラバラで、しかも間が空いたからあまり覚えていない。
    とはいえ、単独ミステリーとしても充分楽しめる(思わせぶりな表現は多々あれど)

  • 善など悪の上澄みのひとすくい。悪の魅力に比べれば、早朝の儚い霧のようなもの。

    幸福というのは、なんとグロテスクなものだろう。

    理瀬シリーズ好きだー。面白すぎる。
    人間は悪に惹かれるんだろうな。明るいところにいて、悪に入れてもらえない亘を見てると思う。
    朋子の、自覚してない悪が一番怖いっていうのは本当その通りだなと思った。

    ジュピターと金木犀もいい。
    それで黄昏の百合の骨。
    百合という花が何度も出てくるから、読んでいる間もあの強烈な匂いを一緒に嗅いでいる気分になる。死臭を隠す百合の花。あーグロテスク!

全419件中 1 - 25件を表示

黄昏の百合の骨 (講談社文庫)に関連するまとめ

黄昏の百合の骨 (講談社文庫)を本棚に登録しているひと

黄昏の百合の骨 (講談社文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

黄昏の百合の骨 (講談社文庫)のKindle版

黄昏の百合の骨 (講談社文庫)の単行本

ツイートする