応酬 (講談社文庫)

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制作 : 笹野 洋子 
  • 講談社 (2007年4月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062757140

応酬 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 悪を魅力的に描くことは難しくない。
    人は元来、悪に魅かれるものだから。

    それにしても、この作品の悪、たぶん悪側のマフィア達の魅力的なこと。
    「鉄槌」のことを、一番面白かったと書いた気がするが、
    この作品の方が面白い。
    いや、可笑しい。

    どこのマフィアが、
    FBIを建物の中に招き入れ、盗聴器を仕掛けさせた上に酒をふるまうのか。
    宝の地図を信じて掘りに出かけ、しかもボーイスカウト達とキャンプをするのか。
    残酷な犯人を追うFBIに協力するために、図書館のパソコンで調べものするのか。
    どう考えてもこの作品の主人公は、FBIではなく、この弱小マフィア支部だ。

    あまりのドタバタ劇ぷりに、
    なぜハリウッドが映画化しないのかが不思議なぐらいに楽しい。

  • 2009/09/10読了

    ニューヨークのイタリアンマフィアとそれを取り締まる側のFBIチームをパラレルに描く。
    と書くと普通は敵対してるんだろうなと思うのだが、それが違うのがこの小説の妙。
    読みどころは、FBIとマフィア両チームのキャラクター造形。FBIの方は、顔に傷を負って「オペラ座の怪人」と呼ばれてるはみ出しチームのリーダーの不器用な恋の行方にドキドキ
    マフィアの方は、「早く足を洗いたい!」と毎日思ってるリーダーが、マフィアっぽくない誠実さで、部下に慕われ、立派にマフィアボスとして成長しいく様にほっこり

  • 久しぶりの翻訳ミステリ。元FBI捜査官の著者が描く一筋縄ではいかない面々の対立はなかなか読ませます。既読の「目撃」「鉄槌」以外の作品にも、いつか挑戦してみたい。

  • 元FBI捜査官のポール・リンゼイの新作。面白かった!

    『目撃』『宿敵』『殺戮』(この3つは捜査官マイク・デヴリンのシリーズ)『覇者』『鉄槌』(この2つと最新作はシリーズ外)と、リンゼイの作品はすべてストイックな語感の二字熟語。ちなみに『応酬』の原題は "THE BIG SCAM"。辞書を引くとSCAMは悪だくみとか詐欺とかいう意味で、本編はFBI内の現場捜査官と何より自分の野心と出世が大事の監査官との駆け引きと、古き良き(?)仁義を重んじる穏健派マフィアと実力と恐怖と金でトップになろうとする強硬派との駆け引き、さらにもちろんFBIとマフィアとの駆け引き取引騙し合いなので、『応酬』はうまい訳だと思いました。

    最初はいったい何がなんだか、こんなに伏線がいっぱいあって大丈夫か、収集がつくのか、という感じでしたが、でも最後にはうわわわわ!おぉ〜!っと、あらまぁ!っという具合に、強引なところもなく、見事に決着が着くという、とても良く出来たお話でした。ポール・リンゼイに外れなし

    FBI捜査官同士のやりとりも、同じファミリーのマフィア内部の腹の探り合いも、まるで戦国時代の武将同士のやりとりのように、詰め将棋のように、無様な言い訳や小細工とかは無しの、クールなでもお互いの生き残りをかけた頭脳ゲーム!という感じで、読み応えバッチリです。さらに皮肉の聞いたユーモアたっぷりの会話も健在で、本当に面白かった。

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