白兎が歌った蜃気楼(薬屋探偵妖綺談) (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062757171

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  • 総和さんを通して、家にとりついている"何か"を祓って欲しいと頼まれた秋たち。座木をにわか霊媒師にして現地に乗り込んだ秋たち一行だったが、その家は明らかに異常だった。暗く重苦しい空気の中で、次々に起こるおぞましい殺人事件。何の罪もない幼い子どもたちまでが惨殺され、問題の雪浜家は恐怖の館と化す。警察である妖怪のシバ、コマは調査を続けるが決定的な証拠が見つからず・・・。そしてその頃犯人に襲われたリベザルも一人悩んでいた。座敷童子のせいだと言う事件を追う高遠たちも合流し・・・。

    もともとホラーは苦手なので個人的にはいいのかもしれないけど、人が次々に惨殺されているというのに全く怖さを感じないのはどういうことかと思ってしまう。いろんな関係が絡まって起こる殺人もよくあるパターンだが、まあそこは納得の範疇なので良しとしても、怖さが全くないので現実味が・・・。リベザルの疑問はラストで綺麗に片付きましたね。そんな簡単でいいのかと思うけど、一番シンプルな回答だとは思う。今回はザギがあまり活躍してくれなかったので、もうちょっと登場頻度上がるといいなと次作に期待します。

著者プロフィール

茨城県出身。芝浦工業大学工学部機械工学科卒業。1999年『銀の檻を溶かして』で第11回メフィスト賞を受賞しデビュー。著作に、デビュー作を始めとする「薬屋探偵」シリーズ、「ドルチェ・ヴィスタ」シリーズ、「フェンネル大陸」シリーズ(以上、講談社)などがある。2019年5月に「うちの執事が言うことには」が映画化された。

「2023年 『雨宮兄弟の骨董事件簿 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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