白兎が歌った蜃気楼(薬屋探偵妖綺談) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062757171

感想・レビュー・書評

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  • 一時期ハマって読んでいたシリーズ。
    今回は登場人物いなくなっちゃうんじゃないか⁈ってくらい、人が死んでいく。犯人は…というかトリックは…と考えてしまったがわりと早い段階でもしかしたら、死んだ人は死んでないのかもと思った。
    それにしても個人的に、この作者さんの会話が苦手。突然場面が変わっていたり、なんでその返答⁇と理解出来ない箇所があり、読解力のなさなのか…。1人になってはいけないいうわりに、わりと1人で留守番とかするし。最後はかわいそうな気もするけど…
    とにかく子供が惨殺されるのは例えフィクションでも苦手です。

  • 再読。シリーズでも事件がショッキングで印象の強い巻でした。全然関係ないですが、表紙の秋くんの腹チラは正義。総和さんがリベ君って呼ぶのが好きです。ありがとうの話も好き。自分もすぐごめんなさい、と口癖みたいに言ってしまうので、ちゃんと意識したいですね。

  • 薬屋探偵シリーズ第6弾です。
    実を言えば、ここまでの5冊、なんだかマンネリ…というか、だんだん飽きてきた感じだったのですが、ここで久々のヒット。

    個人的には、ここまでの6冊の中で一番おもしろかったです。
    今までで一番本格っぽい。
    今回は設定も王道っぽいし。

    ただ、事件以外の部分は微妙。
    これは比較的毎回そうで、あたしは高里椎奈の書く人物にはまったく共感が出来ないのです。
    いや、高里椎奈はいい人なんだろうなぁと思うし、こういう考え方をする人たちも、こういう考え方を格好いいと思う人たちも、結構いるんだろうなぁとは思うのだけど。
    やっぱりあたしとは相容れない感じ。

    とくに今回の、当事者だけが事件に関われる、っていう秋のスタンスは好きじゃない。
    こうした考え方も、リベラル「っぽい」感じでいいこと言ってる風だし、好き好んで使う人もいるんだろうけど。
    なんかなぁ…。

    あんまりうまく言えないけど、それじゃあ世界が閉じちゃうじゃん、みたいな。

    たしかに、当事者にしかわからないことっていうのは多いのだろうけど、第三者だからこそわかることっていうのはやっぱりあると思うし。
    当事者の状況や気持ちを尊重したいばあいに必要なのは、自らも当事者として関わること、ではなく、第三者としてどのように関わるかをきちんと考えること、なのではないかと思ったり。

    んでも、とりあえず、総じて見るとこの本、ミステリーとしてはおもしろかったので、細かいことは、まぁ、いっか。

  • こんなに死ぬのか、と思うほどバッタバタ死んでいく様にはぽかんとしてしまう。
    『悪魔と詐欺師』でも感じた秋の寂しさが、このあたりを境にちらほらと出てくるようになった気がする。
    「どうして人間を殺してはいけないのか」という疑問に対する答えには納得もできるんだけど、思うように心がついていかないのが人間の弱さなんだろうか、とも思わされる。

  • 細切れに読んだからか話の内容がよくわからず…(>_<)
    一家全員が死んじゃったり結構怖いお話だった、かなぁ?

  • シリーズで一番話がわかりやすくてすき。人めっちゃ死ぬけど。

  • どうして人間を殺してはいけないのか。正当な殺人はあるのか。悲劇は悲劇しか生まず、その先に幸はない。本当にそうだろうか。今回は秋が勝負事(バスケ)で負けるという珍しいシーンがあり、最終章のバレンタインエピソードもよかった。なにより秋が多様する諺や他国の言語がやっぱり大好き。…読中に長期で放置してしまったが。

  • 借り物。

    女刑事の正体の明かし方があまりにも雑すぎる。

  • シリーズ6作目。 家の見取り図が載っていて、「本格っぽい」と感激。 少しせつない話。テンポもいいしサクサクいけます。 座木のタラシっぷりは、益々みがきがかかってるなと。 読んでて恥ずかしい。(照) やっぱり原型を愛でたい。

  • やおい視点での感想を。

    冒頭のサブレが美味しそう。私、お菓子が美味しそうって感想ばっか持ってるな……。美味しそうなんだもん! リべくんが作った自称(?)「雪だるまサブレ」を独創的な形をした味見用だと勘違いして食べてしまった秋くんにリべくんが怒るんだけど、「美味しかったよ、ごちそうさま」と頭をポンとされて、ご機嫌になっちゃうリべくんがとてもかわいい。純粋ですなあ。良い子です。

    リべくんが狙われた(?)ということで、秋くんが「守ってやる」と言ったところはですね、思わずにやっとしてしまいましたよ……。事情はいろいろあるんだけど、それはともかく。銭湯の湯上りのときに、コーヒー牛乳を買ってあげるとことか、すごく微笑ましい。そのコーヒー牛乳を、嬉しさのあまり強く押しすぎて(パックだから)、頭からかぶっちゃうとことか! リべくんが「殺されるかもしれないって思ったのに」って言った時に、秋くんが「馬鹿者。そんな簡単に約束を反故にはしない」(略してます)って言って、その言葉に対してリべくんがとても嬉しそうにするとこなんかは、私もほっこりしてしまいました~v

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著者プロフィール

茨城県出身。芝浦工業大学工学部機械工学科卒業。1999年『銀の檻を溶かして』で第11回メフィスト賞を受賞しデビュー。著作に、デビュー作を始めとする「薬屋探偵」シリーズ、「ドルチェ・ヴィスタ」シリーズ、「フェンネル大陸」シリーズ(以上、講談社)などがある。2019年5月に「うちの執事が言うことには」が映画化された。

「2023年 『雨宮兄弟の骨董事件簿 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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