死水 (講談社文庫)

著者 : 三浦明博

• 講談社 (2007年7月14日発売)

感想・レビュー・書評

[ことぶきジローさんの感想 · 2014年4月3日]

宮城県の仙台近郊の幽川のリーバー・キーパー早瀬を主人公にした環境保護アウトドア・ミステリー。

早瀬の雇主・大道寺の失踪、放火による山火事、悪意に満ちたブラックバスの放流による生態系破壊などミステリーの材料はてんこ盛りなのだが、イマイチ迫力に欠け、一連の事件の真相もしっくり来ない。

凡作。

あのつまらなかった『滅びのモノクローム』を書いた作家だったのか。

著者プロフィール

1959年宮城県生まれ。明治大学商学部卒業。広告制作会社でコピーライターとして勤務。89年にフリーに。2002年『滅びのモノクローム』で第48回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。他の著書に『死水』『サーカス市場』『罠釣師　トラッパーズ』『コワレモノ』『失われた季節に』『黄金幻魚』などがある。

「2020年 『五郎丸の生涯』 で使われていた紹介文から引用しています。」