冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)

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著者 : 辻村深月
  • 講談社 (2007年8月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062758222

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冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 敢えて、このデビュー作品のレビューに書き込もう。

    註:この作品のレビューではありません。
    「鍵のない夢を見る」で直木賞を受賞した辻村さんへの雑感です。

    直木賞受賞に対して:(7/18)

    辻村深月さん、直木賞受賞おめでとうございます。
    と彼女のファンとしては素直に祝福したいし、私が1年前から公言していた予想は見事に当たったのだけれど、この作品で? となると疑問……。
    直木賞はこの作品に与えられたというよりは、今回、辻村深月という作家に与えられたのでは?と邪推するのは私だけ?
    惜しくも落選した「楽園のカンヴァス」はブクログレビューで4.29と稀に見る高評価なのに比べ「鍵のない夢を見る」は、3.20と1点以上も差があるし……。
    なんだかなあ、というのが正直な感想です。
    選考委員の桐野夏生さんの会見も、下記のように、もやもや感のある表現で、この作品に対する具体的な評価はほとんどないし……。

    ──選考委員の桐野夏生さんは選考の経緯について説明した。概要は次の通り。
    「(選考委員による投票の)最初の方で(候補の5作中)3作が落ち、残ったのが原田マハさんの『楽園のカンヴァス』と、辻村深月さんの当選作『鍵のない夢を見る』でした」
     「辻村さんの作品については、短編集であるという点が議論の的になりました。非常に多作で長編もたくさんお書きになっていて、何度も大きな賞の候補になっているのに、今回は短編集であるということで、(この作品での受賞に)若干反対する方もいらっしゃったんです。でも、やはり今の時代を非常に書いている若い作家ではないかということで評価を得まして、当選されました」
    「原田マハさんは残念ながら落選されましたが、非常に柄(がら)の大きな作品であるということで、大きな嘘をついているというところでたいへん大きな評価もありました。ただ柄の大きな作品であるところの瑕疵(かし)、インターポールが出てきたりですとか、作中作がやや弱いのではないかということで、マイナスの点数を付けられる方もおりました。本当に僅差で、今回は残念でした。次作に期待しております」

    これじゃあ、差があるんだか、ないんだか。

    今回は文藝春秋の強引な”がぶり寄り”と言ったところじゃないんですかね。
    さらに言うと、今回の結果で、これからの原田マハさんの動向が注目を浴びる。
    今年下期、或いは来年上期に、まともな小説を書けば、直木賞受賞は確実でしょう。
    今回、彼女を落とした選考委員にはある種の後ろめたさがあるはずだから。
    こんなことが起こるから、これまでのノミネート回数とかを視野に入れずに、純粋に作品のみを評価して直木賞を選んでほしいものだ。
    でなければ、はなから「この作品にではなく、この作品を書いた作家に与える賞だ!!」と開き直るとかね。

    で、辻村深月さん本人はどう言っているかというと、
    「読者を信頼し、結論まで踏み込んで書かなくてもいいと思った。目に見えるハッピーエンドだけがエンタメではない」
     自然体で書けたが、「いつも通り全力で取り組んだ仕事」と胸を張る。
    これまで多くの本から幸福を得た。
    書き続けることで「本の世界に恩返しできたら」と結んだ。
    らしいのだが、「ベタでも最後までハッピーエンドを書き続けたい」と語った彼女はいったい何処へ消えてしまったのだろう。
    結婚、出産を経て心情が変わってしまったのだろうか。残念だ。
    しかも──

    ─第147回直木賞を受賞(2012年7月17日発表)した辻村深月さんの『鍵のない夢を見る』(文藝春秋、1470円)がすでに品切れという店舗が、18日の段階で相次いでいるらしい。

    いったいこの本を読んで「面白い!!」と感じる読者がどれほどいるのか甚だ疑問だ。
    その後、「辻村... 続きを読む

  • 辻村深月さんのデビュー作にして、名刺代わりの一冊とのこと。
    そりゃ、主人公の名前が辻村深月ですもんね。

    青春小説としても、ミステリとしても、ちょっとしたホラーとしても、素晴らしいです。
    エピソードを中心にして、実に高い構成力でもって、読者を引き込むとともに、登場人物の内面を描き出しています。

    文章のタッチが好き。
    どうなるんだろうって、ずっとわくわくしながら読めます。

  • 辻村深月のデビュー作。
    メフィスト賞受賞。
    高校が舞台で、ホラー的な構成の作品です。
    悩み迷う様子は、いたってリアルに、まじめに描かれています。

    ある雪の日、進学校に通う8人の男女は、ほかの生徒が来ないことに戸惑う。
    こうこうと明かりがついている校舎には、誰もいない。
    閉じ込められ、2ヶ月前の事件を思い出す‥
    文化祭の最終日に、屋上から飛び降り自殺をした生徒がいたのだ。
    ところが、それが誰だったのか、どうしても思い出せない‥

    それぞれに人には言えない悩みを抱えている高校生たち。
    委員長の鷹野、特待生の清水、鷹野とは幼馴染の辻村深月、深月が苦しんだときに相談に乗った昭彦、髪を茶色に染めている梨香、梨香に片想いの充、梨香と幼馴染の景子、停学が終わったばかりの菅原。
    クラス委員をつとめる仲間で、居心地のいい関係だったはずなのだが。
    誰かが自殺したいほど苦しんでいたのを見過ごしたのか?
    この状況は、その生徒が作り出した空間らしい‥

    悩みがあるとみんなが知っているのは、このうちでも辻村深月くらい。
    友達だと思っていた相手に距離をおかれ、理由を聞いたところ、再三ひどく傷つけられたのだ。
    食事を取ることが出来ない時期があり、カウンセラーの下へも通った。
    自分でも、最初は自分が自殺したのではと考え込むほどだったが‥

    ヒロインに同じ名前をつけたんですね。
    この意味は‥?

    上巻はペースが遅くて、正直、長い。
    少しずつ、登場人物の境遇や気持ちがわかってはくるけれど、本筋に迫る決定打はないので。
    難しいわけではないから、一気に読めます。
    後半に一人、また一人と姿を消すホラー効果は出ていますが。
    長々と書いた部分が、下巻でどう効果を表すのか?期待しています。

  • 「自殺したのは誰?」


    雪の日に8人の高校生が学校に閉じ込められる。8人は共通して、学園祭の日に自殺したクラスメートの顔も名前も思い出せない。止まる時間。

    展開が全く読めない、実に面白いミステリー・ホラー作品である。
    ただ単純にミステリー・ホラーとして読んでも面白いが、僕はこの物語の真髄は登場人物の心の闇にあると思う。

    「自殺したクラスメート」を必死に思い出そうする過程で、登場人物たちは自分の過去を回想する。それも、それぞれが抱える闇の回想だ。

    とても優しい心を持つが、自分のことを卑屈に思いすぎ世界の事象に対して全ての責任を負おうと苦しむ深月。

    誰に対しても優しく他人を受け入れるが、それは実は上辺だけであって本当の意味で悩んでいる人の助けにはなれないと思う充。

    サバサバしていていつも本音でぶつかる気丈な性格だが、実はとても繊細で重い家族の悩みを抱える梨香。

    嫌味なく言いたいことが言え気遣いができるが、友人が自殺してしまった過去を持ち「他人事とは思えない」と考えることができず、「責任感」が拭えない昭彦。

    成績優秀で絵画もコンクールに入賞するほどの秀才であるが、器用に何でもできる反面『本物』にはなれず人と本心でぶつかることを避けてきた清水。


    上巻だけではまだこの5人の話までしか出てこない。
    「思い出して」と反芻されるセリフは、実は「自殺」という悩みの行き着く果てを考えることによって各登場人物がそれぞれの心の闇を振り返って、そして受け入れるようにしているのだ。

    人間は、心の闇、僕は「弱さ」と解釈しているが、それを受け入れないと成長できない。本当の意味で大人になれない。

    そういうことを、「自殺したクラスメート」を思い出そうとする過程で、悟らせようとしているのではないだろうか。


    高校生を登場人物にして上述したようにすることは、「子供から大人へ」ととてもわかりやすいメッセージである。

    何も高校生だけが考える必要はない。むしろ、僕のような大学生が考えるべきなのではないだろうか。
    大学生はモラトリアムと言われ、大人になる最後の、そして最も難しいステップだと思っている。「自分で考え、決断すること」が大人になることだと思っていて、そのためには「心の闇(=自分の弱さ)」を受け入れなくてはならない。


    そんなことを考えさせてくれた作品です。
    作者の考えとズレるかもわかりませんが、僕は上述したような受け止め方をしたしそれで良いと思います。

  • 登場人物の表面と内面を知るほどに、謎が深まっていく。
    多角的な視点で知っていくからこそ、他人の気持ちは理解できないと分かる。

  • もともと白深月と呼ばれる系統の作品を読んで辻村深月を好きになり、調べてみるとなんと綾辻行人ファンでそっち系の作品が主な作家さんなんだとか!私の大好きな綾辻行人のファンだなんて!とりあえず読まずにはいられず、彼女が私の名刺代わりの作品とも呼んでいるデビュー作を手とってみた。

    一人ひとりが順に消えていくという構成や作風など、やっぱり綾辻行人ファンだな!と共感できる部分が多く、すごく身近に感じました。まだ下巻は読めていないので、感想までは書けませんが、デビュー作のしかも上巻だけで591ページも書けるだなんてもう才能のかたまり!!

    しかもこの作品、高校生の頃から書き始め、その後大学4年間をかけて書き上げたのだそう。ここまでの長編を制服を着ている時から書いていただなんて本当にすごいなと思いました。

    そして前回読んだ「サクラ咲く」とも同様、彼女の描き出す学生たちの内面が本当に大好きで…表面上は分からなくても実は内面で色々なことを考えている、実は闇深い(?)学生たち。しっかりとストーリーを進めつつも、じっくりと描いていく回想シーンがすごく好み。あー、早く下巻が読みたいです!!

    ただ、辻村深月作品には読む順番があったようで、、もっと早くそれを知りたかったと思わずにはいられません、、

  • ホラーなのかな。夜読むと怖いです。結局のところ最初から誰が自殺をしたのか…それを突き止めたくて読み進めてる感じ。下巻はどういう展開になるのかな

  • みんなお行儀がいいなぁ。
    これも伏線なんだとしたら嬉しい。

    ささ、下巻へ。

  • 内容説明
    雪が降る登校日、クラスメイトの鷹野と深月はいつもと同じように高校に向かう。だが、教室に入った彼らを迎えたのは、たった二人のクラスメイトだった。先生も他の生徒の姿も無く戸惑う彼らに、静かに死が歩み寄る・・・・。メフィスト賞受賞の青春ミステリー、待望の漫画化!

    雪の降る登校日、いつも通りに教室に向かった8人の仲間達。だが、そこに待っていたのは誰もいない教室だった‥‥。閉ざされた扉、割れない窓ガラス、止まったままの時計。理解を超えた事態に戸惑う彼らに、静かに悪意が迫るーー。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    文句を言いつつも(笑)、はまりにはまっていた
    辻村センセイのデビュー作!
    すべてはここから始まったのね...
    リンクの多い辻村先生の作品だから
    きっと何か新しい発見があるはず♡

    と思って読んでいたのですが。
    あれ?これ見たことある展開...
    展開って言うかプロットが...

    これ、「名前探しの放課後」じゃーん!
    (あっ既にここでネタばれですね。ごめんなさい)

    って言うか「辻村深月」って登場人物がいることに驚いた。
    どっちが先なんでしょう?
    どうしてこの子をペンネームにしたのかな。

    そしてリンクの多い作品だけどその後はこの子出てきませんね。
    それとも私が知らないだけかしら。

    まぁでも、作者の名前をつけるだけあって(逆かも知れないけど)
    なんだか普通の子なのにすごく特別扱いだよね。

    そりゃーまぁ、疎ましく思う子が出てきても仕方ない感じ?

    そしてその子の名前を付けちゃうって言うのもねぇ...
    なんだろうあれかな、勝手な憶測を承知で言わせてもらうと、作者の願望なのかな?

    こんな風に愛されたかった、
    守られたかった、
    特別扱いされたかった...

    そう言う意味では作者の立場は春子側なのかも、
    なーんて穿った見方までしちゃいました。

    内容は相変わらず、SF(SukoshiFushigi)です。
    と言うか思いっきりファンタジーです。

    現実じゃない世界に仲間たちが落ち込み、
    一人一人消えていく。

    でも現実じゃないから現実の世界ではちゃんと生きてる。
    ちゃんと誰も傷つかない。

    神隠し、最近でもありましたね。
    突然消えた飛行機...

    現実的には海中に沈んだ?と思われるけれど
    数年後にひょっこり出てきたりしたら
    彼女らのような体験をしているのかも知れない。

    それはそれで、そうだといいな...って言う気持にも、なる...

    下巻はレビューしませんが、
    途中で違和感の原因はわかると思います。

    この人の作品ばっかり読んでたからかも(汗)

    でもなー。
    なんだか人物像がみんな希薄なんですよね。
    一生懸命説明を加えているんだけど上滑りしてると言うか...

    あ、でも、これを読んだらぜひ「ロードムービー」を読んでください^^
    登場人物のその後が分かります!

    そしてロードムービーで感じた違和感も、あー昔からそうだったのね...ってなると思う。

    私は逆に読んでしまったけれど、それはそれで
    ニマニマしながら読めました^^

    登場人物への愛は、とーっても深い人なんですね。
    書き込みすぎて上滑りなのか。
    スピンオフ系が好きな人はつい読みこんじゃうだろうなぁ。
    (←まさに私w)

    辻村深月のその後もぜひ読んでみたいです。

  • 辻村深月、メフィスト賞を受賞したデビュー作。
    文章が軽めなのでマンガを読んでいるような感覚でサクサク読めます。

    ミステリーというと理詰めで物を言う男子が好む文章ですが、この作品はぜひ女の子に読んでほしいです。心理描写が秀逸。作者が女性なせいか、女の子にしか分からない女同士の友情や嫉妬や妬み、クラスメイトを自殺に追い込む程の残酷さを生み出した複雑な心の内を表現しています。

    雪の朝、時間が止まった冷たい校舎に閉じ込められた六人の高校生たち。
    文化祭の日に起きたクラスメイトの自殺。大切なことなのに、誰一人思い出すことが出来ない。一体、あの日何があったのか、六人はそれぞれ記憶の旅にでる。

    物語はミステリーもあり恋愛もあり青春もあり、キャラクターも魅力的。

  • 学園祭の最終日、校舎の屋上から飛び降りた1人の生徒。2ヶ月前のその事件に大きなショックを受けたはずなのに、自殺したのが誰だったのか顔すら思い出せない「世界」に閉じ込められてしまった桐野景子・清水あやめ・辻村深月・鷹野博嗣・片瀬充・佐伯梨香・菅原・藤本昭彦。人気教師 榊はどこへ消えたのか。

    自殺・学校・いじめ、辻村さんお得意の要素です。暗いけど、下巻で前向きなどんでん返しがあると信じて読了。

  • 恐らく初めての辻村深月氏。
    これがデビュー作らしい。

    辻村さんの本をどれか読んでみようと思い、
    悩んだ挙げ句に手に取ったのがこれでした。

    初々しさからか文章はやや冗長で
    途中で意味が逆転しまっている描写すらある。

    けれどもミステリーとして
    読者を引き込む力は思いのほか強く
    その閉ざされた冷たい校舎のなかは
    とても薄ら寒くてぞわぞわする。

    面白いのは作者の名前を冠した人物が
    主要キャラとして登場するところ。
    短編ならともかくこれだけの長編で
    なかなか珍しい気がする。

    感想は下巻にて。

  • 高校生のお話。
    雪の降るある日のこと、学校へ行くと、仲の良いクラス委員の友人たち以外誰もいない。
    校舎中を駆け回っても状況は変わらなくて、気付いたら校舎の中から出られなくなっていた。
    生徒たちは、自分たちが目的があって誰かに集められたのではないか、それは学園祭の時に自殺したクラスメイトとなにか関係があるのではないかと思うようになる。
    上下巻の上巻。

    ぐいぐい読ませる。
    それぞれが抱えている後ろめたさの後ろには、一体何を隠しているんだろう。

  • 夏に読んでも寒い。
    心の暗く深いところに問いかけてくる。
    ねえ、あなたはどうなの?って。 

  • 結構厚い本だったのにグイグイ読めました。
    じわじわと怖くて、それぞれの登場人物の感情に共感も多かったです。
    はたして、自殺したのは誰なのか。

  • 雪の降る校舎に閉じ込められた8人のクラス委員。そこから出る鍵は、2ヶ月前に自殺したクラスメイトを思い出すこと。しかし一人一人白いマネキンに姿を変えて消えていく。自殺したクラスメイトは一体誰なのか…。

    もう何回も読んでいる辻村深月のデビュー作。上巻は充、清水、昭彦がクローズアップされる。改めて読むと清水があんまり好きじゃ無いな…。被害妄想が激しすぎる…。
    でも登場人物に感情移入するタイプだから、ものすごく丁寧に人物を掘り下げてあってやはり面白い。

  • 面白いんだけど、ちょーっと長いかも。
    でも、面白いのは面白いんだけど。
    そして、種明かしが上手だね。この人は。
    で、「そうだったのか!」とわかると、また初めから読みたくなる、みたいな。
    群像劇も上手。
    ただ、分厚い上下2冊なので、やっぱりちょっと長いかな・・・。

  • 名前探しの放課後のような、良い登場人物たちばかりなのに、どうしても重たい世界観にやや疲労感。でも、止まらない。さすが辻村作品。
    もっと早く読んでいたら…とは思うものの、大学生の今だから、落ち着いて読めるのかな。

    とにかく、早く救われたいので下巻に急ぎます。名前探しの放課後のように、また騙されたいなあ…。

    2013.11.03

  • 怖いーっ!これを読んで寝たら怖い夢を見ました…。
    ミステリーは好きなのですが、たまに怖いのと紙一重のものがあり、自分からは近付かないように気をつけているけれど、でも怖いものみたさで読んでしまったり。
    もう誰なのか気になって気になって仕方ありません。でも夜に読むと怖いのよ ><;
    一気に最後のページを見てしまいたいけど、我慢!我慢!

  • 世の中の魅力的な人間に対するカテゴライズが、ここに出てきている登場人物で過不足なく描写できているようで、そこがとても好き。

  • 学園ものは好んで読まないが、今まで読んだ学園もので一番おもしろかった。
    どんでん返しでおもいきり騙されたが心地よい。
    ホラー要素あり、恋愛あり、友情ありで盛りだくさんである。
    しかし飽きることなく、一気読みした。
    そして最後騙された。

  • 雪の深い朝。登校した高校で不可解に閉じ込められた8人の男女。
    自殺したクラスメートの心に飲み込まれたと考えるほか無く、事実、8人からは「学園祭で自殺した誰か」の記憶がすっぽり抜け落ちていた。
    5時53分になるたび消えていく仲間達。そこに残される「思い出せ」というメッセージ。
    「ホスト」は誰か。その真意は・・・

    仲良しグループそれぞれには実は個々人で深い事情を抱えているという、まぁ、パターンとしてはよくある感じのお話。

  • 雪の日に校舎に閉じ込められた8人
    どうしても思い出せない自殺したクラスメートの名前。
    謎・謎・謎・・・で続きがきになります。
    かなりの長編ですが、一気によめそう。
    登場人物の名前が作家と同じ名前なのにはなにか意味があるのかな?

  • 再読。毎年冬になると読みたくなる作品です。

    今思えば、この作品で辻村作品にハマったんだな~
    最近はちょっと方向性が変わってきたので離れてしまいましたが、
    今でもこの作品は学園ミステリの中では1、2位を争う面白さです!

    しんしんと降り積もる雪。凍てつく校舎に閉じ込められた数人の生徒。
    共通するのは、皆にぽっかりと抜け落ちた学園祭の時の記憶。
    あの時自殺したのは誰?ここから抜け出す事はできるのか?

    ミステリとはいえ、チャイムが鳴る度に一人、また一人と
    消えていくリアルな描写は、かなりホラーテイスト。

    人物描写が怖いくらい丁寧で、ついついのめり込んじゃいます。

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冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)の作品紹介

雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。でもその顔と名前がわからない。どうして忘れてしまったんだろう-。第31回メフィスト賞受賞作。

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