冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)

  • 7590人登録
  • 3.87評価
    • (877)
    • (1124)
    • (925)
    • (137)
    • (28)
  • 844レビュー
著者 : 辻村深月
  • 講談社 (2007年8月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (584ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062758239

冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 人はそれぞれ見えないところに色々と抱えている、たぶん。ひけらかす人もいればそうじゃない人もいる。自分の荷物が重たいからといって、簡単に他人に持たせようとしてはならない。持ちきれなそうだったら一旦置いておくといいんだろう。
    自分との折り合いのつけ方って、本当に様々だし正解なんてないし厄介だ。

  • うーん。今ひとつ。
    騙そうとしすぎでちょっとむりくり感。
    一人ひとりのエピソードには共感なり寄り添えるところがあったけど、トリックすごいでしょ的な風にしたいのが個人的には合わず。そのせいで読みにくいし全然スッキリもしない。

    でも、気になってイッキ読みはしたし、これがデビュー作なのは素直にすごい。粗削り感も処女作ならではかなぁ。

    私的には諏訪裕二くんが1番好きだったな。

    追記だけど、夢に出そうだなぁと思ったら案の定で全然眠れた気がせず。身体痛いし今日は仕事ヤル気出ない。みんなのことばかり考えちゃうなぁ。

  • なんだろう。辻村作品の割に、あまり好きじゃない…。
    スピンオフを先に読んでたせいだけじゃなく、菅原と榊が同一人物だとは早い段階で気づいちゃったし、タバコが煙いのかなぁ。頭が良い学校ってのをうるさく言い過ぎ?
    そもそも、著者が登場人物として出てくるのに、あの役はどうなんだろう?とか…。
    初の残念感を抱えつつ終えたわ。

  • 辻村深月、めっちゃいいですね!けっこうな長編だったので、途中で飽きちゃうかな!?とも思ったのですが、全くそんなことはなく、楽しんで読むことができました。

    一人一人が消えていく際に、彼らのの過去にスポットを当てた回想シーンがすごく好きで、個人的に菅原(榊!?)がとっても好きでした。ピアスの意味やヒロの存在(渡したリングの行方)などちょっとしたところまでしっかりと拾ってくれる書き方が本当にすっきりして大好きでした。

    また、途中に「解答用紙」というユーモアを入れてくれるのも大好きです。ここからはネタバレが含まれてしまうかもしれないのですが、最初の方はこの中に自殺者がいるんだ!思って読んでいましたが、徐々にこれは「ひぐらしのなく頃に」的な、メンバーみんなを信じれば救われる!的な話なのかな?となると深月はひぐらしで言うりかちゃん的な存在で…とかも考えてしまって…最終的に、一応見破ることはできたのですが、やっぱり辻村さん、黒いなーと思ってしまいました(笑)

    そして読み終わったあと、もし私が自分の意識の中に誰かを閉じ込めるならだれにするだろう、そして彼らをどうするだろうか?と考えると熱中してしまって…辻村さんには、そんな読んだあとまでもコントロールする力があるのかもしれませんね!

    「加害者がいれば被害者がいる」そう思われがちですが、当事者たちは自分頃が被害者であると思いたいだろうし、真相によってはどちらもが被害者であるなんてこともよくあるんだろうなと改めて思いました。

    なんだかんだ、すっごく考えさせられるお話でした。もっと早くこのお話に出会いたかったなと思ってしまいました。辻村深月作品には読む順番があるらしいので、『凍りのくじら』『スロウハイツの神様』を次は読みたいなと思いました!

  • ながい話だったけどあっという間に読めました。あんまり書くとネタバレになっちゃうから抑えるけどなんだか春子が可哀想だったなぁ。
    春子のしたことは確かによくなかったし、そのことで深月がかなり辛い思いしたのはもちろんわかるけどちょっとしたボタンのかけ違いだったんだよね。
    こんな事になる前になんとかならなかったのかなぁ。と思いました。
    なんだか若さ故の過ちって感じかなぁ。
    でも春子の墓参りを酒の肴に同窓会を開くのもなんか違うんじゃと思うなぁ。
    死んじゃったらもうおしまいだからね。

  • ぐいぐい引き込む筆力はさすが。それにしもよく考えつく。作家の頭ってどうなっているのか。

  • 二度目だったから、いろいろとうっすら覚えていたから読みやすかった

    一度目は最後ついていけなかったんだよな


    菅原と榊のピアスは何製なのか…メッキが剥がれてもうボロボロのハズなのに、榊が似たデザインのものを買ったとしたいなぁ

    進学校とは思えないキャラクターが多くてなんだか?だった
    リカも菅原も美月も絶対にいないって
    清水さんもなんか変
    頭のいい人の考え方じゃないよ
    裕二と鷹野と景子ぐらいじゃないとこんな進学校に通えないって
    県内一の頭がいい私立高校ってもっとレベルが違うでしょ
    それとも地方じゃこんなものなの?
    違和感しかなかった

    そもそも頭のいい高校ってイジメが発生しないでしょう
    春子や美月みたいなのは両方シカトだなぁ
    両方とも友達がいなかったらどっちも自殺しなかっただろうし

    清水さんや鷹野の考え方も謎だった
    そりゃ、頭のいいとこにいけば自分以下の人間が山ほどできるけど、自分以上の人がどうして大学にいるって思ってるんだろう
    頭のいい人ほど、そこそこに勉強してそこそこの推薦をとるものじゃない?
    この作品のキャラクターは優等生が多いのに推薦がいないって変だ
    頭がいい=進学じゃない人だって実はたくさんいると思う

    デビュー作だから世間が狭いのかな

    なんか僕の中の進学校と雰囲気が全然違ってリアリティがなかった

    ただイジメ問題について考えるのには良い作品だと思う
    自殺は寿命だ。外見のではなく中身の寿命。というのは凄く納得がいった
    加害者と被害者は簡単にひっくり返ると言うのは考えるべき点だと思う

    この作品でデビューできたのはなんでだろう?

  • 長かった。閉じられた世界のホストおよび、自殺した人物を特定するという課題が早い段階で明白になっているのに、個人の背景や心情をとても丁寧に書いているのでなかなか進まない。でも最後のどんでん返しは秀逸。に、しても登場人物の家庭環境や性格、能力の設定に一部ちょっと違和感がある箇所もあり、一部はラストに種明かしされて納得したが、他の作品ほど自然で生き生きして書かれていないように感じられた。

  • 上巻から下巻の最後まで、いたるところに張り巡らされた伏線やヒントが最後一気に回収される様が読んでいて気持ちがよかった。8人が校舎にいる間から一変、日常への帰還後の爽やかさに押さえつけられていた心が緩んだ気がした。ただ、クラスメイトが自殺した事実も、その引き金をひく一つのピースになってしまった事実も消えてはいなくて、これを抱えて今後を歩んでいくというのが想像できないほどに重い。

  • 辻村さんのデビュー作。

    感想は、やっぱり辻村さんだなぁという感じです。ページ数多いし、いろんな人の回想に飛ぶしで読みにくい人もいるかもしれないけど、そうすることでその人のことがよく分かるのではないかなぁと思った。
    深月は確かに現実にいたら鬱陶しそうだけど、真相知って納得。。。

    人物描写が丁寧。一人一人が個性的。誰にでも自殺し得る理由があるように感じた。でも、それでも全員自分の弱さを出しすぎず一生懸命生きているのがいい。
    1番好きなのは、やっぱり菅原とヒロとヒロの物語。とても切なかったけど、最後のトリックにやられたっ!

    終わりは明るいのが辻村さんの作品のいいところですね。私は、読後感いいと感じました!

  • いっぱい考えたけど自殺した人物を当てられなかった(笑)

  • 辻村さんのデビュー作。
    アレがココに繋がるのかぁ!!!
    ちょっと怖かったり。寒かったり。
    面白かったです。

  • 下巻は、残り少なくなった登場人物の心理描写がさらに細かくなって、物語は大詰めへ。
    解答用紙がついているのが笑える。
    予想が当たった部分と外れた部分がある。理由はどこの部分を書けば正解なのかな。再読はつらいかも。「やられた」という所もあった。
    緊張が高まって、終結へ。ハッピーエンドなんでしょうね。

  • 感想はまとめて下巻に。

    なかなか残酷なお話だなぁと思った。
    でも閉じ込められた人はだからこそ自分の嫌な部分とも付き合って前に進むことができたパターンもあるのでよかったな、って人もいたりはする。

    ただ、閉じ込めたきっかけも、その大元となる人間関係もすごく残酷だった。

    でも、面白く読めた。

    2016.11.30

  • 自殺した人はわかったけど、登場人物のアクセサリーの秘密がわかったとき、なるほどと感心。
    途中までの緊迫感がすごいのに読後感は爽やかです。

  • 下巻はよりファンタジーとミステリーが融合、そして謎解き。はぁ・・こう言うことだったのかと。心理描写は痛々しいけど、そういう感情すべてひっくるめて「高校時代」の青春群像があり・・読み終えた後自分も青春を再現した気分です。エピローグも良かったです。

  • ようやく読み終えた。読後感は良くない。深月の考え、行動等々どうも苦手。周りの人々に守ってあげたいと思わせる何かを持っているのでしょうが、榊くんの部屋での自殺未遂には腹が立つ程。どちらがいじめの加害者で被害者なのか、どちらが許し、どちらが許されるのか。深月は榊くんを含めクラス内の最強のメンバーに守られたけれど、春子さんはどうだったのか。その状況を想像すると悲しい。死んじゃだめだよ。と思う。

  • もうまんまと騙されました、作者に。あぁそう言うことだったのか。あの時のあの伏線はここに絡んでくるのね。そんな具合です。
    物語の大半で冷たく、暗い印象を丁寧に積み重ねているからラストの爽やかさが際立った気がします。こんなに素敵な仲間たちから愛される深月が羨ましいです。そして、普段はみんなに心配かけまいと明るく振る舞う仲間たちがこんなにも色々なことを抱えていたなんて(友だちみたいにスミマセン)。
    書きたいことはたくさるあるけれど伏線の回収というか、物語の結末に言及してしまいそうなので書けないもどかしさ。ページのボリュームに尻込みしてる方はどうか下巻まで読み進めて欲しいです。きっと一気に読むはめになります。

  • 上巻よりもサクサク読めた。でも全体でみるとやっぱり長かった印象。登場人物ひとりひとりにエピソードがあるのは良いんだけど、数が多いから「はい、次はこの人のお話です。」って言われているような気がして…もう少しまとめても良かったかなと。
    あとこれは自分の読解力不足もあるんだろうけど、消化不良な部分がちらほらある。まぁ、読みきった達成感で今はそこまで気にならない(笑)
    ミステリーというか、ファンタジーも入ってる感じで、事象にトリックがあったり論理的な説明があったりするわけではないから、ホストは誰だ!?というノリよりかは、登場人物の気持ちに沿って読み進めてたかな。お陰でキレイに引っ掛かったけど。何にも考えてなかった…

  • 辻村さんは、いつもとても上手に読者を「裏切る」。
    そのためのカラクリを、どこかにそっと用意している。

    自殺したのは、誰なのか。閉じ込められた生徒たちと一緒に考えて、迷って。
    途中はとても不安で怖くて、冷たさを感じるほどなのに、最後の読後感の爽やかさといったら。

    なんだか、学生時代を思い出します。

全844件中 1 - 25件を表示

冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)を本棚に登録しているひと

冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)のKindle版

冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)の新書

ツイートする