東京DOLL (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.14
  • (59)
  • (163)
  • (465)
  • (107)
  • (30)
本棚登録 : 2197
感想 : 214
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062758437

作品紹介・あらすじ

マスター・オブ・ゲーム=MGと呼ばれる天才ゲームソフト制作者・相良は、新作のモデルに翼のタトゥを背負った少女・ヨリを選ぶ。映像モデルとして完璧な「人形」ぶりを発揮するヨリに、MGの孤独は癒されていく。だが、彼女には愛する男の不幸が見えるという異能があった。東京の今を描いた長編恋愛小説。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ゲームを生み出すMGとモデルのヨリの恋話
    恋愛ストーリーよりも、会社の行方が気になったので読みきった
    うーん、、、ちょっとわからない世界観。性的描写が多いような気がするけど、石田衣良さんはあまり読んだことないので、こんな感じなのかな。。。

  • 登場人物が、非常にくっきり想像できる作品でした。
    どっかで読んだことがある...訳ではないと思うんだけど。
    ゲームクリエイターて、実際こんな感じなんかな?もしそうだとすれば、お仕事小説的でもあるのかも。

    かなり重い事態を示唆する表現がところどころ出てくるのでハラハラしたが、読み終わってみれば、どれもまろやかな感じで終わっていて、あれ?ていう感じは否めません(笑)。仲良しこよしー?
    ゃ、お陰で読みやすかったので、別にいんだけどね。

  • 大学卒業後正規のルートを通らないと生涯賃金で1億以上の差がでる。

  • 結末がいきなりやってきて、困惑したまま終わった感じ。

    主人公に共感も出来ないし、話に入れない。

  • 2008.5.1
    なんか病んでて夜景がすごい見に行きたかったけど行けなくて本屋行った時に、表紙が近代的な高速道路で綺麗やったのと、《この街では恋だってとがってる》っていう帯に惹かれて購入。
    石田衣良の透明というか澄んだ文章と現代らしい恋の内容がよかった。
    天才ゲームソフト製作者がモデルに選んだ女の子と恋をする話。

  • ヨリの飛び抜けた美しさ、危うさが伝わってきて終始ドキドキした。
    爽やかな印象も大好きだし、羽のタトゥーの設定も魅力的だった。

    これはヨリが魅力的な女性だから仕方ないのかもしれないが、裏切られた裕香があまりにも可哀想だと思った。
    ヨリとの行為を目撃した日から裕香はどこか変わってしまったとMGは他人事のように言ったのが悲しい。
    どうせならヨシトシと裕香はもっと性格の悪い人であって欲しかった。
    それか、デジタルアーミーを救ったことでヨリを認め、MGとの今後を祝福してほしかった。

    終盤のヨリの破天荒さは痛快だったし、会議の結果長期休暇をとるとのことで、今まで通りの少数精鋭の会社のままでいられることが本当に良かった。

    ラストの秋の東京の描写もヨリのように爽やかで好き。

  • 石田衣良先生の書く東京が本当に好き。

  • 21世紀になったばかりの東京,ゲーム・クリエーターの相楽(通称はMG,マスター・オブ・ゲーム)はコンビニのレジでバイトしていたヨリを気に入り,新作ゲームの映像モデルに選ぶ。最初はビジネスの関係だった二人だが…。大手企業がMGの会社を傘下に収めようとする働きかけもあるが,愛する男の来たるべき不幸を予感してしまうという特異能力を持つヨリが見た未来は。(乃木坂46文庫版,表紙は梅澤美波さん)

  • マスター・オブ・ゲーム=MGと呼ばれる三十二歳の天才ゲームソフト制作者がコンビニで出会い新作のモデルにスカウトした二十歳のヨリは、好きな男性の未来の不幸が見える。屋外でヌードを撮ってもどこか爽やかで、生々しさが増えても淡々としている分まあ抵抗は薄い。都会の夜景みたい。ふたりの世界が開放的で眩しい。

  •  MG(マスター・オブ・ゲーム)と呼ばれるゲームソフト制作者・相良と婚約者・裕香、新作ゲームのモデル・ヨリと恋人・ヨシトシの物語である。
     大都会の、暴力、性、サクセスの物語でもある。
     MGとヨリが惹かれ合い、裕香とヨシトシは捨てられる。庶民的な愛情を捨てながら、成功に向かう2人と、大企業の工作が描かれる。
     もう僕は、大都会にもサクセス・ストーリーにも、殆んど惹かれないけれども。

全214件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石田衣良の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×