空の境界(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2933
感想 : 204
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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062758925

作品紹介・あらすじ

二年間の昏睡から目覚めた両儀式が記憶喪失と引き換えに手に入れた、あらゆるモノの死を視ることのできる"直死の魔眼"。式のナイフに映る日常の世界は、非日常の世界と溶け合って存在している…!もはや伝説となった同人小説から出発し、"新伝綺"ムーブメントを打ち立てた歴史的傑作-。

感想・レビュー・書評

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  • まだまだ物語は始まったばかり。
    それにしても、めちゃくちゃかっこいい!

  • 中二病を楽しむ小説

    目次
    <blockquote>「第一章 俯瞰風景」
    「第二章 殺人考察(前)」
    「第三章 痛覚残留」
    </blockquote>
    小説にビジネス本のアプローチは野暮だなと思ったので、マンガに似た、一言感想文で終わらせようと思います。

    まず、章ごとに内容がぜんぜん違います。時系列は完全にバラバラです。そして、一つの章で語られる話の流れも、訳がわからないまま一気に最後まで行ってしまいます。その上、微妙にボカされていて、スッキリしない感じがします。完全に伏線を回収しきらず、微妙に「To Be Continued」となる終わり方です。

    その上、主要な登場人物の中では一言二言で全て理解し、具体的に行動に移りますが、当然読者や主人公の彼は置いてけぼりになります。「独善的な」文体と、「やさしくない」物語の流れでしょう。

    ただ、その無茶苦茶な構成が中二病と言われる人達にとっての身近な有り様なので高評価になっているレビューもあります。逆に常識的かつ生真面目かつ中二病らの独特な文化についての理解、認識が全くない人にとっては、何がいいのか全く分からない、低評価を下しがちな作品です。

    こういった作品は、そういった嗜好性において極端な、かつ非常に限られた人達向けの小説、ということができるんじゃないでしょうか。ただ、それ以外には愉しむのではなく、こういった作品に対して「理解する」為に向き合うのならいいんじゃ無いでしょうか。
    前も述べたように、なかなか小説としては異文化の領域です。どことなく猟奇的であり、そして物語のコアを理解する事が難しい点では、異色のミステリーであると言えます。

    解説ではそのモチーフとしてのオカルト性から、「伝奇小説」としています。
    ただ、ライトノベルのような感じもする。

  • 新伝綺、とかよくわからない銘がついている。伝奇というのはヘンな事を頑張って伝えることらしい。新伝綺はそこに美しく伝えるという意味も込めたかったのかな。内容は厨二。中下巻どうしよう。

  • 再読。
    かっこいい厨二的な文体だけではなくしっかりとしたメッセージ性もあり、その本質は人間讃歌。

  • A

  • まほよより橙子さんが大人に感じる。青子さんとの関わりが無いからかもしれない。
    けっこう、家族との描写というのは幼さを感じさせるのかなって思った。

  • BOOK・OFFの2100円分クーポンを使い切ろうと本棚を物色していたところ全巻見つけ購入。
    奈須きのこさんが原作のFateシリーズなどはアニメを見ていたが、小説を読むのは初めてだった。
    俯瞰風景の冒頭から始まり、時系列はまばらに展開されていく形。あまり長くない、潔い文の一つ一つに、この物語の世界観が詰めこまれている気がする。次巻が楽しみ。

  • 上下持ってる

  • いただいた本。
    解説を読んでやはりと思った。コミケで出していた。こういうキャラクター、ストーリー好きそうだもの。しかし最初に飛んでいる人は何もの?連続殺人の犯人は織?

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著者プロフィール

ゲームシナリオライター・小説家。ノーツ所属。シナリオを手がけた主なゲームに『月姫』『Fate/stay night』『Fate/hollow ataraxia』など。小説作品には『空の境界』『DDD』『月の珊瑚』などがある。

「2022年 『空の境界 the Garden of sinners(11)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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