モロッコ水晶の謎 (講談社文庫)

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著者 : 有栖川有栖
  • 講談社 (2008年3月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062759885

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有効な左矢印 無効な左矢印
有栖川 有栖
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モロッコ水晶の謎 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • う~ん何というかモヤモヤ感がいっぱいの終り方で、いつも通りと言えばそうなんだけどすっきりしない。

  • 国名シリーズの第8弾。短、中編の4編が収録されている。
    どれもヒネリを加えた作品、という感じがする。

    名探偵モノは、登場人物のキャラの魅力次第で、
    面白さが変わってくる…。

  • 少し以前、助教授役で人気を博した俳優が誘拐されたー助教授の身代金
    Aの町でA氏が、Bの町でB氏が殺された。凶器は同じ銃。これではまるであの有名なーABCキラー
    先輩作家朝井の行動をピタリと当てる火村。まさかついに透視能力まで備えたのかー推理合戦
    社長宅のホームパーティでその娘の恋人が毒殺された。お抱えの占い師も読み取れなかった未来、それはいかにして成ったのかーモロッコ水晶の謎

    「助教授のー」はドラマになってましたね。
    一番好きなのは「推理合戦」です。食えないセンパイと食えない友人に囲まれたアリス。がんばれ!
    表題作の「モロッコ水晶の謎」ロジックで唯一の真犯人を探し出す手法はいつも通り鮮やかですが、乱暴な印象。ただそういうこともあるかなぁと否定はしないので消極的な受け入れといったところでしょうか。
    もっと他に利口な方法が、それこそいくらでもあったでしょうがと犯人には言いたい。

  • 短編集。
    有栖川が招かれたパーティで毒殺事件が起こる。
    グラスの中に毒物を混入できたのは10人の中の誰なのか?
    常識に囚われていたら絶対にこの事件は解明できなかっただろう。
    週刊誌や月刊誌でも、朝の情報番組でも、占いは人気のコーナーだ。
    信じているわけではなくても何となく見てしまう。
    悪いことはきれいにスルーして、良いことだけは心に留めて。
    一日が気分よく過ごせるための活性剤のようなものだ。
    どうやら占いにもテクニックがあるらしい。
    心理学の応用の場合もある。
    誰にでも該当するような事柄をあげ、信頼を勝ち取っていく場合もある。
    元々占いに本気で頼ろうとする人は、何らかの不安を抱えているのだろう。
    だとすれば、その不安を取り除くことが占いの目的のひとつのような気がする。
    要は依頼者が安心できればいいのだ。
    だがそれは、あくまでも参考意見として聞く、というスタンスがあってこその話だ。
    すべてを占いに頼りきり、信じきって物事を決めるようになったら、自ら危険区域に足を踏み入れているようなものだ。
    犯人の純粋さが裏目に出たような結末は、すっきりとしないものを残した。
    未熟な身勝手さと純粋さが引き起こした事件は、犯人が逮捕されても哀しさが残る。
    「推理合戦」の物語の締めかた。
    とても好みだ。
    思わずにやりとしてしまうような、そんな終わり方は気持ちがいい。

  • 作家アリスシリーズ#15(国名シリーズ#8)

  • 『助教授の身代金』
    『ABCキラー』
    ABCになぞられた無差別殺人に何の意味があるのか。こういう題材は多分いろんなところで扱われてるよね。真っ先に思い付くのが「被害者のうちの一人がほんとの目的」だけど、今回は最初の二人が無差別で、あとからそれを利用された意味のある殺人だった。ってところか。人工芝剥がすってなかなかの労力だと思うんだけど。すげえな。『推理合戦』
    掌編。名前思い付かないときに身近なところから持ってくるってのは先生の経験からか?最後のオチがいいと思う。
    『モロッコ水晶の謎』
    主軸は「どうやったか」に見せかけて「なぜやったか」だったなー。「どうやった」の部分は結構あっさり。家政婦が実は手を出されてて相手を殺した、とか考えてたけどまあ違ったな。たまたまうまくいったからいいものを……。解説で弘俊くんの殺人理由について考察してたけども、三角関係とは思わないな……。やっぱり単純に殺したい相手がいて、自分は死なないと知ってるからこその犯行じゃないか。恋愛感情無くったって教祖様に言われたら結婚する人だっているんだもの、信じてる人から将来結婚するって言われたら「多分そうなんだろうな~」ぐらいに思うんじゃない?今はまだ自分にはそんな未来が待ってるから死なないって意味しか持たなかったけど。作家アリスの「若者」や「恋愛」に関する話は好きだと改めて思った。

  • 「助教授の身代金」とタイトルだけ読むと一瞬「火村が誘拐されるのか?」なんて思った私はどうなんだろう?他にいるかな?そんな人。いて欲しい(爆)短編3編に拿編が1編収録の短編集だけど印象に残ったのは拿編の「推理合戦」会話の瞬間瞬間にそういう会話が出来る火村と朝井。そしてその間に挟まれるアリス。瞬間瞬間の会話が出来なくとも確認の為直に足を運ぶアリスが良い。「ABCキラー」は「ABC殺人事件」が読みたくなる。(実はデビット・スーシェのTVドラマは見た事はあるけれど原作はまだだったりする)タイトルにも使われている「モロッコ水晶~」はそこまで占いを信じて行動に移せる行動力があるんならもっと別のやり方があったんじゃないか?と思ってしまった。私はそんな怖い事出来ない。普通なら出来ない。

  • 「助教授の身代金」がお話としては好きかな。
    表題作はびっくりした。
    犯人の信心と勇気に。

  • 火村アリスシリーズの国名シリーズ。なんか変な書き方ですが。つーかタイトルに国名入ってるだけであんまり関係なかったりするんですけども。

    まあいつも通りのすっきりとなんとなく読める短編集。いつも通りといえば文章量が話によってまちまちなのがいいですよね。いつもこの手のミステリ短編とか読みまくってると無意識のうちに残りページ数で「そろそろ真犯人指摘だな」とか考えちゃったりするしなあ。急に「推理合戦」みたいなごくごく軽い読み物が挟まってると逆に肩透かしで新鮮な気持ちにリセットされるような。一冊の最後の話とか表題作がそういうのだとそれはそれでなんか微妙に気持ちになるかもしれませんけどw

  • 再読。
    中編3作と掌編1作。
    「助教授の身代金」
    作者の言うようにちょっとあざといかな、とは確かに思いましたがこういうの嫌いじゃないです
    トリックというとどれを指すか微妙ですが、複雑な誘拐事件に発展してしまったきっかけになるトリックはそれ自体よりも見破るきっかけににやりとします。
    「ABCキラー」
    クリスティの「ABC殺人事件」、読んだような気がするのですが覚えていないので読みたくなりました(笑)
    初出が「ABC殺人事件」へのオマージュとして作られたアンソロジーとの事。そちらも読みたい。
    ABCキラーの正体はなかなか不気味で何とも言えない余韻が残ります。
    「推理合戦」
    これ、好きだなぁ!
    アリスを挟んだ火村と朝井センセイのやり取りが良いね~。にやにやしてしまう。
    アリスが自分で謎を解く回が地味に好きなのでかなりのお気に入り。
    「モロッコ水晶の謎」
    表題作は“怖い”絶叫城の犯人とは違った意味で空虚。闇と言うほどの闇もないまま凶行にいたる。そう、まさしく凶行。また、事件の背景について色々深読みができてしまう作品でもあるな、と思います。

  • 【再読】スイス時計ブラジル蝶に続く、1日1話の寝物語。やっぱりヒムアリ度から表題作が素敵だわ。<お口直しのシャーベット>も相変わらず素敵だけど。読者には謎解き出来ない仕様だけど、キャラ読みしてる側としては、こういった作品も好き。朝井姐さん好きw 次に読む短編集はもう決めてる! 『ABCキラー』を読んだら『絶叫城』が読みたくなった!

  • 超短編の「推理合戦」が一番好きだったり(笑)かの名作を踏襲したような事件が起こる「ABCキラー」。驚くべき真相が明らかになってからの、黒いオチにぞわり。なかなかに気に入っているのが表題作。何かを盲信する姿の恐ろしさ、そしてそれがうまく生かされた事件と解決。解説にもあった通り予言というテーマが江神シリーズに通づるものを感じたりなんかも。表題作のオチについても切り込んだ解説で面白かったです。全体として大満足。あとどうでも良いことだしいまさらなのですが、火村先生とイニシャル一緒だわ~ということに気付いて大歓喜。

  • 表題作は、お話としては面白かったけど、ラストで思わず苦笑いしてしまった。

  • 有栖川有栖による国名シリーズ第8弾。
    助教授というあだ名で呼ばれている俳優が誘拐される「助教授の身代金」、クリスティのABC殺人事件を彷彿とさせる手口で繰り返される殺人事件の謎を追う「ABCキラー」、作家アリスの目前で毒殺が起こり、その謎に挑む表題作の3篇の中編といわゆるショートショートの「推理合戦」からなる。
    有栖川有栖は本人も本作のあとがきで述べているように、本作に収録されている程度の短編から中編くらいの枚数の作品の方が持ち味を発揮できる作家なのではないだろうか。本作に収録された作品はいずれも長編ほど中だるみせず、短編よりもやや奥深い物語となっていて手頃なのに本格的である。やや解決編が唐突に始まる感があったり、論理だけで構成され、人特有のためらいや思いのようなものが希薄な作品もあるが、相変わらずしてやられてばかりの一読者のひがみでしかない。

  • ■助教授の身代金 
    名探偵に必要なのは洞察力ではなく、底意地の悪い
    人間性への懐疑だということがよくわかりました~。
    こ~んな根性曲がりをアリスも私もなんで好きかなー。

    ■表題作
    誰が・どうやってはともかく、何故、がなあ。
    犯人の語る動機が弱い。本当の動機は解説子が語っているところが妥当だろうなと思うけれど、そうすると文中での伏線が薄弱過ぎる。

    どうやって、はこの舞台ならではで、こういうのナシとは言わないけど。状況や舞台設定に限定されるのって技がないなあ。うーん、どうもバランス悪いなあ。
    いや、主観的には大変楽しめたんですけどね。

  • 表題作は、あの長さが必要だったのかもしれないけど少し弱いような気がした。

  • さらっと読める。表題作はトリックと動機に少し拍子抜けだったのだけど、掌編の「推理合戦」が短いながらも楽しめた。

  • とある社長邸のパーティに招かれた推理作家・有栖川の目前で毒殺事件が発生! 邸内にいた10人の中でグラスに毒物を混入できたのは誰か、そして動機は……。犯罪学者・火村が超絶論理で謎に挑む表題作ほか「助教授の身代金」「ABCキラー」「推理合戦」を収録。本格推理の醍醐味に満ちた<国名シリーズ>第8弾。

  • 火村先生シリーズ。
    図書館にて借りました。

    ・助教授の身代金/火村先生と間違っちゃった(笑)
    ・ABCキラー/赤川先生の鬼貫警部みたい(笑)
    ・推理合戦/好きです。
    ・モロッコ水晶の謎/ちょっと長め

    占いが殺人に使われる(犯人がではなく、巻き添えをくうといった感じ?)のは結構見てきましたが(山村美沙先生とか、斉藤栄先生とか)ここまで占いを信じきっている犯人は初めて。

    占い師冥利に尽きるだろうな。ある意味感心。

  • 表題作の秘められた真相に身震いしました。
    論理を超えた思考は、狂気の沙汰か、それとも純粋さの為せる技か。
    些細な嘘が取り返しのつかない事態を招いてしまうのは、読んでいて切なさを感じます。

  • 四作すべて面白い展開で、ラストまで一気に読んでしまう作品ばかりだった。

    『助教授の身代金』は、後書きにあるととり、あざといタイトルだと思う。だれもが火村助教授の身を心配したはず(笑)
    作中で森下が独白しているとおり、いつもの殺人事件はすでに終わってしまった犯罪を追いかけるものだけど、誘拐は現在進行形で未然に捕らえることができるという可能性が緊迫感があった。

    『ABCキラー』も連続殺人事件というリアルタイム性に緊迫感があって面白かった。大好きな『絶叫城殺人事件』が触れているのもいいし、火村がお世話になっている船曳警部、樺田警部、柳井警部がオールキャストしているのもいい。

    『推理合戦』にはニヤニヤしっぱなしだった。
    わざわざS***まで出かけるのがアリスのアリスたる所以だよな(笑)

    『モロッコ水晶の謎』には少し点が辛くなり、そのため星四つにした。
    しかし、国名シリーズの中で、いちばんその国に行きたいと思わせる作品だと思う。モロッコの空気を強く感じた。

  • まあまあ。
    表題作は水晶からわかると思う。
    人の信仰は怖いな、という話。
    身代金の話は一瞬びっくりする。

  •  「助教授の身代金」「ABCキラー」「推理合戦」「モロッコ水晶の謎」の四作品を含む中編集。
     「助教授の身代金」は、助教授の役でヒットした俳優が誘拐され殺害された事件。作者のあとがきに書いてあったけれど、火村が誘拐された作品なのかと思ったら違ってちょっと第一印象が違った。誘拐の裏にある殺害、登場人物たちのアリバイなど見所の多い作品。誘拐を扱った作品というのもあまり見ない気もします。
     「ABCキラー」は、Aの街でAの人が、Bの街でBの人が……と続くアガサ・クリスティの名作「ABC殺人事件」を彷彿させる(実際ABCにあやかった作品のアンソロジー的なのに書いた作品らしい)作品。内容が内容だけに広域犯罪なので、作家アリスシリーズに登場する警部たちがみな登場するのがここまで読んできた私としては少し感動的。柳井警部だけ他の二人(船曳警部と樺田警部)と会ってなかったですが。内容的にはオーソドックスで面白かったですが、ラストが少し重い……。
     「推理合戦」は、火村と朝井とアリスがそれぞれ推理をしあう掌編。ラストに思わずにやりとしてしまいました。
     「モロッコ水晶の謎」は表題作で、有栖川有栖氏の国名シリーズ。モロッコ水晶を使う占い師が居候する屋敷のホームパーティ中に毒殺事件が発生。しかし、毒を仕込むタイミングなどなくどのようにして毒を仕込んだのかが主題となる作品。この作品はいろいろ問題作な気がする。展開はいいとして、ラストがあまりに衝撃過ぎて本格としてどう見られているのかがわからない。

     本作品集は全体的に犯行理由や犯行方法について少々弱かった作品が多かったような印象を受けました。展開は面白いだけにラストの頼りない結末だったのがもったいないなあ、と。

  • 国名シリーズは発行順関係なくとびとびに読んでいる。
    面白くないはずがないし、本屋に行けば大抵数冊あるという安心感から旅のお供に最適。特に今回のような短編集はうってつけ。

  • 作家アリス&火村先生シリーズ第15弾、国名シリーズ第8弾。3篇の中編と1篇の掌編。「ABCキラー」はアガサ・クリスティ「ABC殺人事件」への競作で、多少強引ながら印象的。表題作がもっとも有栖川有栖らしい雰囲気。

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とある社長邸のパーティに招かれた推理作家・有栖川の目前で毒殺事件が発生!邸内にいた10人の中でグラスに毒物を混入できたのは誰か、そして動機は…。犯罪学者・火村が超絶論理で謎に挑む表題作ほか「助教授の身代金」「ABCキラー」「推理合戦」を収録。本格推理の醍醐味に満ちた"国名シリーズ"第8弾。

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