モロッコ水晶の謎 (講談社文庫)

  • 1239人登録
  • 3.40評価
    • (37)
    • (118)
    • (260)
    • (14)
    • (2)
  • 92レビュー
著者 : 有栖川有栖
  • 講談社 (2008年3月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062759885

モロッコ水晶の謎 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 表題作が凄い。個人的にはクリスティのアクロイド殺し並み。賛否分かれるのでは。

  • 「国名」シリーズの短編集です。

    ◆助教授の身代金
    タイトルを見て、火村先生が誘拐されたのかと思いました。
    前に森下くんが拉致られた話があったからね。

    誘拐は成功しない犯罪なのに、何故かなくならない。
    金目当てなのか、殺害が目的なのか。

    「助教授」のニックネームで親しまれていた俳優の落ちぶれ振りが憐れです。
    個人的には、チャラい格好をした森下くんがツボでした。

    殺した夫の死体が消えて、誘拐犯から脅迫電話が掛かってきたら怖いわ。
    犯人がアリスと火村先生を取り間違えたことによって、今回のトリックがバレてしまいました。

    盗聴技術が進化していますね。
    遠く離れても聞こえるし、簡単に手に入るからね。

    ◆ABCキラー
    先にアンソロジーで読んでいました。

    「A町でAからはじまる名前の人物が殺されて…」という感じに連続殺人が発生するのでしょうか。
    Zまでいったらどうするんだと思ったけど、そこまで続く前にさすがに犯人を捕まえるよね(苦笑)

    AとBを殺したCがCの元妻に殺されて、ついで(?)にDも殺したというオチです。
    便乗殺人ですね。
    厳密に言えば、Cの妻は自殺しましたが。

    二人を追い詰めたのは予告状だった。
    予告状を書いた愉快犯のせいで、殺人が続いてしまった。

    メディアの影響力は半端ないです。
    現実に起きる事件でも、憶測が飛び交って冤罪が生まれるようです。

    今回は新キャラ・因幡に付き纏われています(笑)

    ◆推理合戦
    ミステリというよりは小話です。
    アリス、火村、小夜子の三人で飲み食いしています。
    読んでいて美味しそうだなと思いました。
    本場の串カツを食べてみたいです。

    火村先生とお食事が出来るなんて羨ましいわ、小夜子さん。
    アリスもいるけど(笑)

    小夜子さんの書いたミステリを受けて、小夜子がとある町に行ったことを火村先生が推理します。
    カラクリに気付いた小夜子は、火村先生のベンツが入院したことを見抜きます。
    ちんぷんかんぷんなアリスは、二人の言っていることについて解明しようとします。
    キャラの名前を考えるは面倒そうですよね。

    ◆モロッコ水晶の謎
    表題作。
    何故、被害者は毒殺されたのか。
    犯人はどうやって毒を飲ませたのか。

    アリスが占い師にインタビューをしていると、殺人事件に遭遇してしまいます。
    当然ながら、ガミやんにチクリとイヤミを言われました(苦笑)

    火村先生は、コンパを休講して駆け付けてきます。
    コンパといっても、合コンではありません。

    嫌いな奴が家族になるのは耐えられないという気持ちは分かります。
    しかし、「幸せに生きる」と占い師に言われたからといって、毒殺を決行するのかい。
    こちらがうっかり毒を飲んだらどうするんだろう。

  • う~ん何というかモヤモヤ感がいっぱいの終り方で、いつも通りと言えばそうなんだけどすっきりしない。

  • 国名シリーズの第8弾。短、中編の4編が収録されている。
    どれもヒネリを加えた作品、という感じがする。

    名探偵モノは、登場人物のキャラの魅力次第で、
    面白さが変わってくる…。

  • 少し以前、助教授役で人気を博した俳優が誘拐されたー助教授の身代金
    Aの町でA氏が、Bの町でB氏が殺された。凶器は同じ銃。これではまるであの有名なーABCキラー
    先輩作家朝井の行動をピタリと当てる火村。まさかついに透視能力まで備えたのかー推理合戦
    社長宅のホームパーティでその娘の恋人が毒殺された。お抱えの占い師も読み取れなかった未来、それはいかにして成ったのかーモロッコ水晶の謎

    「助教授のー」はドラマになってましたね。
    一番好きなのは「推理合戦」です。食えないセンパイと食えない友人に囲まれたアリス。がんばれ!
    表題作の「モロッコ水晶の謎」ロジックで唯一の真犯人を探し出す手法はいつも通り鮮やかですが、乱暴な印象。ただそういうこともあるかなぁと否定はしないので消極的な受け入れといったところでしょうか。
    もっと他に利口な方法が、それこそいくらでもあったでしょうがと犯人には言いたい。

  • 短編集。
    有栖川が招かれたパーティで毒殺事件が起こる。
    グラスの中に毒物を混入できたのは10人の中の誰なのか?
    常識に囚われていたら絶対にこの事件は解明できなかっただろう。
    週刊誌や月刊誌でも、朝の情報番組でも、占いは人気のコーナーだ。
    信じているわけではなくても何となく見てしまう。
    悪いことはきれいにスルーして、良いことだけは心に留めて。
    一日が気分よく過ごせるための活性剤のようなものだ。
    どうやら占いにもテクニックがあるらしい。
    心理学の応用の場合もある。
    誰にでも該当するような事柄をあげ、信頼を勝ち取っていく場合もある。
    元々占いに本気で頼ろうとする人は、何らかの不安を抱えているのだろう。
    だとすれば、その不安を取り除くことが占いの目的のひとつのような気がする。
    要は依頼者が安心できればいいのだ。
    だがそれは、あくまでも参考意見として聞く、というスタンスがあってこその話だ。
    すべてを占いに頼りきり、信じきって物事を決めるようになったら、自ら危険区域に足を踏み入れているようなものだ。
    犯人の純粋さが裏目に出たような結末は、すっきりとしないものを残した。
    未熟な身勝手さと純粋さが引き起こした事件は、犯人が逮捕されても哀しさが残る。
    「推理合戦」の物語の締めかた。
    とても好みだ。
    思わずにやりとしてしまうような、そんな終わり方は気持ちがいい。

  • 作家アリスシリーズ#15(国名シリーズ#8)

  • 『助教授の身代金』
    『ABCキラー』
    ABCになぞられた無差別殺人に何の意味があるのか。こういう題材は多分いろんなところで扱われてるよね。真っ先に思い付くのが「被害者のうちの一人がほんとの目的」だけど、今回は最初の二人が無差別で、あとからそれを利用された意味のある殺人だった。ってところか。人工芝剥がすってなかなかの労力だと思うんだけど。すげえな。『推理合戦』
    掌編。名前思い付かないときに身近なところから持ってくるってのは先生の経験からか?最後のオチがいいと思う。
    『モロッコ水晶の謎』
    主軸は「どうやったか」に見せかけて「なぜやったか」だったなー。「どうやった」の部分は結構あっさり。家政婦が実は手を出されてて相手を殺した、とか考えてたけどまあ違ったな。たまたまうまくいったからいいものを……。解説で弘俊くんの殺人理由について考察してたけども、三角関係とは思わないな……。やっぱり単純に殺したい相手がいて、自分は死なないと知ってるからこその犯行じゃないか。恋愛感情無くったって教祖様に言われたら結婚する人だっているんだもの、信じてる人から将来結婚するって言われたら「多分そうなんだろうな~」ぐらいに思うんじゃない?今はまだ自分にはそんな未来が待ってるから死なないって意味しか持たなかったけど。作家アリスの「若者」や「恋愛」に関する話は好きだと改めて思った。

  • 「助教授の身代金」とタイトルだけ読むと一瞬「火村が誘拐されるのか?」なんて思った私はどうなんだろう?他にいるかな?そんな人。いて欲しい(爆)短編3編に拿編が1編収録の短編集だけど印象に残ったのは拿編の「推理合戦」会話の瞬間瞬間にそういう会話が出来る火村と朝井。そしてその間に挟まれるアリス。瞬間瞬間の会話が出来なくとも確認の為直に足を運ぶアリスが良い。「ABCキラー」は「ABC殺人事件」が読みたくなる。(実はデビット・スーシェのTVドラマは見た事はあるけれど原作はまだだったりする)タイトルにも使われている「モロッコ水晶~」はそこまで占いを信じて行動に移せる行動力があるんならもっと別のやり方があったんじゃないか?と思ってしまった。私はそんな怖い事出来ない。普通なら出来ない。

  • 「助教授の身代金」がお話としては好きかな。
    表題作はびっくりした。
    犯人の信心と勇気に。

全92件中 1 - 10件を表示

有栖川有栖の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印

モロッコ水晶の謎 (講談社文庫)に関連する談話室の質問

モロッコ水晶の謎 (講談社文庫)を本棚に登録しているひと

モロッコ水晶の謎 (講談社文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

モロッコ水晶の謎 (講談社文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

モロッコ水晶の謎 (講談社文庫)の作品紹介

とある社長邸のパーティに招かれた推理作家・有栖川の目前で毒殺事件が発生!邸内にいた10人の中でグラスに毒物を混入できたのは誰か、そして動機は…。犯罪学者・火村が超絶論理で謎に挑む表題作ほか「助教授の身代金」「ABCキラー」「推理合戦」を収録。本格推理の醍醐味に満ちた"国名シリーズ"第8弾。

モロッコ水晶の謎 (講談社文庫)の新書

モロッコ水晶の謎 (講談社文庫)のKindle版

ツイートする