ともだち刑 (講談社文庫)

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著者 : 雨宮処凛
  • 講談社 (2008年4月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062760164

ともだち刑 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • いじめの様子がリアルに描き出されていると思います。教育者を目指すものとして、読んでおいて良かったと感じました。

  • 深く傷ついた体験を赤裸々に語り私の中のトラウマがえぐりだされていく。傷口がつつきまくられて痛みがぶり返していく。友達に刑を付けたことの感性が私にはすごくわかる。友達刑は非情で残酷な世界だ。

  • ★3.5
    言い放った本人は忘れていたとしても、受けた側はその言葉を忘れないし、場合によっては何年も囚われ続ける。そんな“私”が受けた心の傷は、似たような経験がある者にはとてもよく分かるし、忘れようと努力した過去を不本意にも思い出させる。が、“あなた”に“私”が抱いたような魅力を全く感じず、なぜ“私”がそれほどまでに“あなた”に拘るのかが理解できなかった。それにしても、教師でもあるバレー部顧問があまりにも馬鹿すぎて、ただただ唖然とするばかり。と同時に、加害者側の琴線には触れないだろう小説なことが悔しい。

  • このどうにもならない感じ分かるなぁ。

  • 憧れの人と仲良くなれたかと思いきや、ある日を境に、クラブ内で苛められる立場に追い込まれた主人公。
    読んでいて、「似たようなこと、あったなあ」と、忘れかけていた嫌なことを思い出した。

    私はどちらかと言えば苛められる側だったけれど、ここまで酷い目にあったことはない。クラブ活動もしていなかったし。でも、もしスポーツ系のクラブに入っていたら、同じような立場になったかも知れない。

    主人公が逃げ出すに逃げ出せずに卑屈になっていく感じや、苛めたくはないなあと思いつつ、権力のある子に引きずられてしまう周囲の感じがわかるだけに読んでいて辛かった。

  • 「裏切りは意志から来るものではなく、
     恐怖からもたらされる」

    だから止められない。

    こんな恐怖なんて、
    誰にも作り出せなきゃいいのに。

  • すごく共感できる部分と全くできない部分を併せ持つ。いじめ側の筆頭である「あなた」への愛が主人公を身動きできないほど追いつめていく。この描写に説得力がなかったのが残念。ただ、冷たい光を放つ鋭利な刃物のようなラストにこの作者が持つ深く悲しいポテンシャルを感じてしまった。ゴスロリ戦闘服に身を包み、格差社会に毅然と立ち向かい活動し続ける作者のパワーの源はここなんだろうな。

  • 中学のバレー部に、顧問教師の勧誘で入部してきた「あなた」に私は憧れ、一緒に帰宅できるともだちになれたことが嬉しかった。
    が、注目を浴びるほどにミスばかりを繰り返す私は、「笑ってんじゃねえよ!」というあなたの言葉に凍りつく。
    痛みという実体を伴った怒りの向かう先を凝視する、渾身の長編小説。

  • いじめ。何となくいじめる側といじめられる側、どちらの気持ちもわかるような気がします。本当にちょっとしたことで、標的になってしまう現状に、恐怖を感じました。最後まで和解がなく、すっきりしない感じです。

  • 成人式を迎える私は、中学時代バレー部で一緒だった「あなた」のことを忘れることができない。いじめ。
    今、世間をにぎわすような壮絶なものではない。しかし、中学生という子供が、逃げることもしらず、わずかな友情を信じ、やっと生き抜いた今日の続きがまた明日続くことの苦しみ。
    傷つけられた心を持ったまま生きて来た私の傷口をふさぐことは難しい。

  • メモ*週刊金曜日「スクールカースト」特集で知る。(2013.05.24.)

  • いじめられた者にしかわからない、心の叫びが痛いほど胸に突き刺さる。
    恐怖がリアルに描かれている。
    そして、大人になりつつある主人公の胸に、今も巣食ういじめの傷跡。

    「ゴーン、ゴーン、ゴーン、と耳が痛くなるほどの大音量で辺りに柱時計の音が響き渡る。先生、先生、髪が抜けてしまいます。(略)シャープペンシルの芯だけが小雨のように降り続く…」

    いじめはいけませんなんて人は言うけど、切実に思ってる人なんてどれだけいるのだろうか?
    こないだの倖田來未の発言に対するバッシングなんて、メディアによるいじめだよね。
    大衆は扇動されまくって、寄って集って攻撃しちゃって。

    大人も子供も必読の書。

  • これはね
    みんな悪い。

    いじめる人
    いじめられる人
    それを傍観する人
    身近な人

    いじめ独特の雰囲気をかもしだし
    その空間にいるすべての人が悪い。

    いじめ反対。

  • 感情のリアルさに、こちらまでも気持が揺らされるというか・・・。
    このいじめられる側の痛い感情はちょっとだけだけど知ってる。
    でもこれはそこに救いのない感じで、読んでいてつらいけど
    引き込まれる。

    2010購入  /  2010.12.19読了

  • 下手に『道徳』の授業をするより、これを読ませた方がココロに響くんじゃないかと思う。

  • あたり前だが後味が悪かった。

    あの世代のリアルな、「処刑」
    きっと誰にでも覚えはあるはず。
    あんなにも閉鎖的な空間、そのなかで持て余される攻撃性。そしてそれは閉塞的な状況という絶望をスケープゴートに与える。

    教師を目指している方にはぜひ読んでもらいたい。「火の通りきっていないジャガイモを食べてしまった時の匂い」がする中学校には、必ずともだち刑がある。

  • 読んでいてとても気分の悪くなる本だった…。
    いじめというか、この世をさけずんで見ているというか、この本がこれ以上長かったら人間としてどうにかなってしまいそうだった。
    でも気持ち的にはわからなくもないなと思った。
    人間というものは心のうちで何を思っているのかわからない生き物だなと感じた。

  • 「いじめ」許せません。
    過去の自分がよみがえってきます。

  •  雨宮処凛の本を初めて読んだ。
     著者の実体験を基にした女子中学生のいじめ現場が書かれている。
     「これは、今の日本を包み込む空気そのもの」と解説で斎藤孝氏が言っているように、ただの女子中学生の話じゃなくて、自分にもリンクさせて読んでしまった。
     
     組織内で誰か一人がそういった対象になるのは、構造上よくあることだよなと思う一方で、いじめられないように根回しして、話を合わせて、機嫌取りに力を注ぐんじゃなくて、自分自身の向上心に力を注いだらいいんじゃないかな。とニーチェの本を読んだ後に思ってしまった。

     組織って面倒臭いな。。

    ■初めて言葉がロックされるその感触に、私は笑いながら戸惑っていた
    ■人が存在するためには、自分以外の承認が絶対的に必要で、それがないなら存在していないのとどう違うのだろう
    ■蝕んで蝕んで、そしてその熱いかたまりは今も私の中で燻り続けている

    フレーズとか情景描写とか共感できるもの多数。☆五つ。

     雄一

  • 小説の中の人物に共感はあまり出来ないんだけど、この作品は別。気持ち悪いくらいにリアル。主人公の感じ方は吐きそうなくらいに伝わるし、私も知ってる、ああいう感情。でも、主人公みたいな人のことを舌打ちしたくなる「あなた」の気持ちも、知ってる。知ってる。
    私の中の「あなた」だったり担任だったりに贈りつけたい一冊だった。
    過去(中学時代)1、過去(専門時代)2、現在(大晦日)の組み立て方が良かった!

  • 何の変哲もない中学生の私の元に、ある日転校生のあなたが現れる。同じバレー部に所属し、友達になれたことを嬉しく思うほどあなたに憧れる私だったが、練習でミスを連発したのをきっかけにいじめへと発展していく―。
    話は予備校生の現在と中学生の頃の回想とを交え進んでいくのですが、とにかく描写がリアルすぎる。誰にでもわかる平淡な表現なのに、その場の空気をものすごい的確に表現するその文章能力。いじめられる側の心の動きのリアルさ。何年たっても消えない憎しみの向かう先。薄い本ですが、十分な内容を備えています。

  • 友達から借りたの

    まだちゃんと読んでないの

    でも最初の文読んで無性に平面構成が描きたくなった

  • 背景を想像させる文章。考えさせる小説といえばいいか。

  • いまいち痛さが伝わってきません。

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