水車館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

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著者 : 綾辻行人
  • 講談社 (2008年4月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062760324

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水車館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 『十角館の殺人』に引き続き、ガチガチのミステリだなぁという感想。

    巨大な三連水車を抱える『水車館』
    ゴムマスクに車椅子の当主と、館の塔に住まう黒髪の少女。
    年に一度、高名な画家の命日に集まる客人達と幻の絵画。
    そして、招かれざるイレギュラーな探偵役。
    もうこれは事件が起こらない方がおかしいですよね。

    過去と現在が交互に語られる章構成。
    「騙されないぞ」と警戒しながら読み進めました。
    犯人、密室、人間消失の謎等の各ポイントは、どうにか予想ができたものの、やはり事件の全体像をまとめあげるとなると難しいものがありました。よく読むと隅々まで気を配られているのがわかり、面白いです。

    前作の大技とは一転、『ミステリ職人』の仕事という雰囲気。
    物語を味わうというよりも、ゲームをプレイする感覚で楽しみました。
    ラストの幻想性は壮大な物語の終幕を感じさせて好きです。

  • 犯人もトリックも大体予想がつく
    だが、ラストではゾクっと鳥肌が立つものがある
    流石の一言

  • 犯人はわかったのに、そのトリックもなんとなくわかったのに、最後に「おお」ってなる。ミステリは美しくなければ!

  • 普段、同じ作家を続けて読まないようにしているのだけれど、「十角館」があまりに面白かったので、シリーズ2作目を手に入れてしまった。

    「十角館」と同じく、建築家の中村青司が建てた水車館で起こった連続殺人事件。そしてちょうど一年後にも再び悪夢がよみがえって…… という本作。
    「十角館」を読んだときには、やられた感があったけれど、今回は惜しいところまで推理できていたと思う。
    でも、当たっていたのはあくまで一部分だけ。作家は簡単には的を絞らせてくれない。

    推理しながらここまで丁寧にミステリを読んだのは初めてかも……というくらいに集中した。

    3作目が気になって仕方がない。

  •  “十角館”で虜になってしまった館シリーズの二作目。ある程度、犯人は読めたが、細部の設定などは読めなかった。細部の設定、伏線などさすがであると感じた。

  • 20年前に書かれた物とは思えない作品。

    過去と現在を行ったり来たりするから、最初読みにくかったけど…
    慣れるとそこがまた良かった!

    THEミステリーて感じ。

  • ラストの数行が素晴らしい。ストーリーがストンとまとまる。才能ですね。

  • ゴトン、ゴトンと三連の水車が動き続ける館、白い仮面をつけた館の主、塔に幽閉された美少女、回廊に飾られた幻想的な絵画、「幻影群像」という幻の絵・・・。

    完璧な設定。本格ミステリでかつその様式美で幻想をかねそなえた小説。新装改訂版で再読なんだけれど、自分の読書遍歴が本格ミステリから幻想小説寄りになっていった原点は、もしかしたらこの作品にあったのかもしれない。というより綾辻行人という作家そのものにあったのかもしれない。

    有栖川有栖の解説にも書いてあるが(これがまたすごい。ミステリジョッキーや新本格謎会、その他座談会をいくつも読んでいるが、綾辻と有栖川は永遠のライバルであり良きパートナーでもあるんだなあ、と改めて思った。)綾辻行人にとっての本格とは、つまり「雰囲気」だと。まさにこの作品がその裏打ちとなっている。新本格ムーブメントがひと段落ついてその後、本格はトリック重視派とイリュージョン・カオス派(清涼院や舞城か?)に分かれていったが、幻想的あるいは様式美を持った作品は少ない。ある意味、異様な館で起こる殺人事件なんてものは前時代的で手あかにまみれた設定なのかもしれない。金田一少年やコナン君が大ブームになって、あれはあれで読んでいておもしろいところもあるけどなんというか手品を見せた後にタネを明かして、なーんだそうだったのか、で終わってしまいもったいない感じがする。それは漫画と小説というメディアの違いかもしれないが、綾辻行人の館には雰囲気がある。全体を暗雲のように包み込む陰鬱な雰囲気。登場人物たちが館に到着したときや事件前にくつろぐひととき(これがまたファンにはたまらない。この水車館でもあるが、実際にこんな館があって観光客として泊まれるならこれほど魅力的な事はない。もちろん殺人なしで!)や館内見取図を眺めながら目には見えない館を空想したり・・・。

    そんな館の雰囲気を堪能できる館シリーズ。これからぞくぞく出るであろう新装改訂版が、綾辻行人の新刊並みに楽しみだ。

  • どんでん返しというよりは衝撃的という感想
    館シリーズの怪しいながらもどこか美しい雰囲気がバンバン出てる作品
    好き嫌いがわかれる作品でもあると思います
    後の話(暗黒館など)に出てくるので読んでいた方がいいかも

  • 推理小説が好きならば過去に負った顔の傷、それを隠すための仮面…といえば「犬神家の一族」をすぐに思い浮かべるだろう。
    そこから考えられるトリックはひとつしかない。
    どうしても、それを念頭に置いたまま読み進むことになる。
    けれど、この物語の読みどころはトリックではないところにあると思う。
    「十角館の殺人」から次の「迷路館の殺人」に手渡すための、そしてその後のシリーズにつなげていくための重要な位置をこの物語は占めている。
    事故により仮面をつけ車イスでの生活を送る当主。
    塔に幽閉されたような生活を送る当主の若き妻。
    ともに事故にありその後行方が知れなかった友人。
    当主の父である藤沼一成の遺した絵に執着する男たち。
    一癖も二癖もありそうな登場人物が並んでいる。

    「十角館の殺人」にも登場した島田潔が探偵役となって事件を解明していく。
    いろいろなトリックが出尽くしたとも言われているいま、けっして驚愕するようなトリックではないかもしれない。
    けれど、綾辻さんが作り出した物語の世界観は十分に面白い。
    そして結末に現れるある真実。
    何とも言えない気持ちにさせられる物語の終わりだった。
    「中村青司の建築物」をめぐるシリーズはすべて読んでみたい。
    そんな思いにかられるシリーズだ。

  • 読み始め…16.8.7
    読み終わり…16.8.10

    水車館に住まう当主は....と語られる冒頭でおおかたの推理ができてしまうかなというミステリの王道といえるトリック。まさか殺人手段のトリックのすべてまでをも解き明かせるはずはありませんでしたけれど、犯人とその周囲の人々との人間関係などは予想がついてしまいました。

    それでも犯人は誰々で実はこうなんじゃないか...と読み手にわかってしまうような展開とうのも案外楽しめるものですね。全く分からず進んでいって最後に知る面白さや予想がつかないどんでん返しにしてやられる面白さもあれば、読み手にも途中で解ける正解があるというのも意外と嬉しかったりして、当たりのまま幕を閉じてくれると思わずにんまり。^ ^

  • こういう館に住みたい。水車いいな。
    入れ替わったということを念頭に置いてもう一度読みたいな。

  • 犯人、トリック共にここまで正確に当たった作品は他にないかもしれない。十角館では、犯人が始めから予想していた通りだったが、今作はトリックや事件の背景もほぼ予想通りだった。最後はちょっとひねってあって、おお、となったが。

    こういう状況ならここを疑う、こういう人物が出てきたらここを疑うという、ミステリーの基本に忠実に推理すると、自然に犯人・トリックが当たるので、他の方がおっしゃっているようにフェアなミステリだと言えるのかもしれない。

    私が疑ったポイントメモ
    ・マスクをした登場人物→人物の入れ替わり
    ・黒こげの死体→死亡した人物のすり代え(すり代わっている場合、生きている人物が犯人の確率が高い)
    ・唯一身元を特定できる体の一部→生きている人物のものでは有り得ないかどうか
    ・夫に対する態度の変わった妻→夫の入れ替わり
    ・密室から消えた人物→生きていない状態での運び出しは可能か
    ・怪しい人物の目撃情報→目撃者は複数か、それらの人物の狂言の可能性はないか
    ・被害者が殺される理由→被害者の過去、状況、被害者しか知らない情報の有無

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    仮面の当主と孤独な美少女が住まう異形の館、水車館。一年前の嵐の夜を悪夢に変えた不可解な惨劇が、今年も繰り返されるのか?密室から消失した男の謎、そして幻想画家・藤沼一成の遺作「幻影群像」を巡る恐るべき秘密とは…!?本格ミステリの復権を高らかに謳った「館」シリーズ第二弾、全面改訂の決定版。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    人里離れた深い山中の館。
    当主は仮面の男。
    その妻は、天涯孤独で可憐な美少女。

    一年に一度、数人の客が集うその夜、惨劇が起こる...
    折からの台風によって山は崩れ、電話線は切れ、
    誰の干渉も受けることが出来ない密室...


    と来たらもう、新本格ミステリーのごった煮ですよ!奥さん!
    東野圭吾がうんざりする密室ミステリーですよ!もう!

    それにしてもすごいですよね。
    同じ「密室」「館」と言う大まかなプロットだけで、何本も作品を書けてしまうその才能に。

    この作品は、初っ端からエグいです!
    いきなり読者を引き込む仕掛けがありますね。
    でもちょっとえぐすぎて...最初から少し引いてしまいました...

    一年前の同時期に起こった事件に端を発しているので、
    現在と過去が交互に語られます。

    登場人物もほぼ同じなので、ちょっと混乱しました...
    何度か時間軸を確認しながら読み進め。

    この作品はフーダニットで言うと割と分かりやすいですね。
    ヒントがあちこちに転がっていて、たぶんこうだろうな?と思ったことがそのまんまでした。

    それがダメかって言うと、ぜんぜんダメじゃなくて、
    一種のカタルシスを味わえてよかったです(*´∀`*)

    これぞミステリーの醍醐味!って言いすぎですけど。
    ←たまに分かるとこう言うこと言うww

    にしても、軟禁された美少女がちょっともろすぎて不安w
    世の中に出たいらしいけどその状態で出たら確実に危ないよって言うw

    館シリーズは楽しいですね...
    タイムスリップしたような気持ちになれます...
    (何時代に、とか聞かないでね)

    にしても、アリスシリーズ含め最近人が死ぬ作品ばかり見すぎ
    ちょっと違うジャンルも読んでみたいなぁ~。

    何かお勧めあったら教えてください♡

  • 古城を思わせる異形の屋敷「水車館」。 それは一年前の嵐の夜。塔から落ちた一人の女、およそ不可能な状況で消失した一人の男、盗まれた一枚の絵。その事件はひとつの「解決」のうちに葬り去られたはずだった。しかし、探偵・島田潔が訪れたとき、再び惨劇は幕を開ける。


    よい。
    犯人が予測付かなかったという意味では4.5くらい。

  • 館シリーズ2作目。
    常にある不思議と暗い雰囲気。
    仮面と手袋を纏った館の主人。
    ああ、昔ながらのミステリーだなーと
    思いながらの再読。
    初回が昔すぎて
    だいぶ内容を忘れていたけど、
    犯人は覚えてた。
    でも楽しめる理由は
    犯人の犯行方法、犯行に至る経緯が
    読んでいて面白いから
    なのかもしれない。

    2016.5.1再読了

  • よくできた推理小説。
    書き方がフェアですね。

  • 館シリーズの2作目。10年ぶりに再読。しかし内容を全く覚えておらず、怪しい点には気付きつつも真相には辿り着けず再び驚くことができた。1作目の十角館と比べると評判は落ちるかもしれないけれど、こちらは全体的に漂う暗い雰囲気を楽しめるのが良い。

  • 館シリーズ二作目です。今回も最後のどんでん返しが面白かったです♪何作か綾辻さんは読んで、そこからの二作目だったので「何かどこかで…」と思いながら読んでいました。トリックが明かされた時に「そこか!」とにやり。由里恵さんも結果としてなかなかの悪女。可哀想な身上ではありますが、ちょっと同情できないキャラクターでした。巻き込まれた家政婦さん達が本当に気の毒です。ミステリーは好きですが、必要のない犠牲者が出るのは必定。お話と割り切らなければですね。

  • 普通にミスリードされるな~(笑)
    とりあえず十角館よりは納得感は高い。

  • 館シリーズ第2弾。
    十角館の殺人と比べれば、トリック見え見えでちょっと物足りない。
    でも雰囲気は十分!!

  • 解説とかを読むとトリックが優しかったり驚きが少ないみたいなことが書かれているけど、自分にとっては驚きの真相でした

  • 館シリーズ2作目。前回と比べると、舞台はそこまで奇妙な感じはしなかったです。1作目のインパクトが大きかったからかもしれません。ミステリー好きなら犯人は予想がつくと思いましたが、次はどんな展開になるんだろう…とテンポ良く読めます。ページを捲る手が止まらないのは、この人は読ませる力があるのかな、と感じました。

  • トリックはわりと最初の段階で見破れてしまった。それを考慮しても、綾辻さんのTHEミステリーな雰囲気は好き。他のシリーズも読みたい。

  • 個人的には十角館や時計館より本作が好きです。壮大さは前者達には負けるけれど、動機、トリック、あと物語への導入が好き。
    そして本作、とにかく島田さんがかっこいい。(笑)

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